戸建ての火災保険料の目安とは☆料金はどう決まる?
2021/1/10
戸建てを建てるなら火災保険には必ず入りますよね。35年など長期の住宅ローンを組んで購入するマイホームですから、万が一の火災の際に家や家財を補償するための戸建ての火災保険加入は不可欠です。
さらに、戸建ての火災保険では水害や台風(風災)の被害、落雷による被害を補償してくれるオプションもあるので、それぞれの住むエリアに合わせて補償内容を加味することで、もしもの際にも安心して暮らすためには、とても重要な制度となります。
今回は、この戸建てにおける火災保険料はどのように決まるのか…、決まるポイントをお伝えします。
これから戸建てを建てる予定で火災保険を決めていない方々は、どうぞ参考にしてください。
戸建ての火災保険料の目安とは☆
料金はどう決まる?
建物の構造や面積
戸建ての火災保険料が決まるポイントのひとつ目は建物の構造や面積による違いとなります。これは火災時の補償範囲や火災が起こる危険性を、建物の構造や面積によって判断しているためです。
【 戸建ての火災保険料の違い☆構造や面積 】
☆ 家の構造や面積によって、火災時の炎の燃え広がり方が異なるため、戸建ての火災保険料も変わってきます。火災による被害にも差が生まれるので保険料に直接関わるからです。
① 鉄筋構造やコンクリート構造住宅は、戸建ての火災保険料は安く済みます。
→ これらは対価構造に分類され、火災が発生しても燃え広がりにくいからです。
② 木造構造の住宅は保険料が高めの設定となっています。
→ しかし、木造の中でも耐火性の高い素材を使っていたり、火災時の対策が十分されていたりする住宅は保険料が抑えられる可能性があるので、構造だけではなく耐火対策まで確認をして選んでください。
ここまでお伝えして分かるように戸建ての火災保険料の違いは、①その家が火災などの災害を起こしやすい家なのか、②火災が起きた時に燃え広がりやすいなど、大事になりやすいのか、などで変わります。
また、占有面積も戸建ての火災保険料には関係しますので、コチラも併せてチェックしてください。
【 戸建ての火災保険料の違い☆専有面積 】
☆ 専有面積(家の面積)による戸建ての火災保険料の違いは単純で、占有面積が広い住宅ほど、火災が燃え広がった場合に保障するものが増えるからです。
以上、戸建ての火災保険料を決める基本的な要素は、家の構造と専有面積となりますが、そのオプションや割引として、後述する要素が付加されます。
建物の所在地
次に、建物の所在地も戸建ての火災保険料を左右することがあります。災害の起きやすい地域で戸建てを建てると、火災保険料も高くなってしまうからです。
【 戸建ての火災保険料の違い☆建物の所在地 】
☆ 戸建ての火災保険の対象は火災だけではありません。実は、台風や洪水などの災害の補償も含まれてる場合が多いです。
→ 毎年台風が直撃する地域や、氾濫の危険性のある河川の近くの住宅は他の地域より保険料が高くなる可能性があります。
ここで、戸建ての火災保険料を抑えるコツとして、火災保険の補償内容は多岐に渡るため、自分の住むエリアには必要がない補償内容があれば削ることで節約する方法も有効です。
例えば、南国沖縄では雪が滅多に降りませんので、雪による災害の補償はいらないですよね。また、周りに消防署があるのかも重要になります。
【 戸建ての火災保険料の違い☆消防署 】
☆ 自分の家が消防署とどのような位置関係にあるのかを確認してみてください。
→ 消防署の近くに家があるならば、火災が発生した時に消防署の到着が早いため、早い段階での消火が期待できますので、このような戸建ての火災保険料は安くなる傾向です。
一方、消防署から遠く万が一火災が発生した際、鎮火までに時間がかかりそうな地域は戸建ての火災保険料が高くなるかもしれません。
補償内容
戸建ての火災保険では、補償内容の充実度によっても保険料は変わります。もちろん、たくさんの補償を付けるほど保険料は高くなります。
【 戸建ての火災保険料の違い☆補償内容 】
☆ 例えば火災の他にも、台風や水害に対する補償があります。自然災害が心配な人は加入をおすすめしますが、その分、戸建ての火災保険料は上がります。
→ 沖縄では、比較的毎年大型台風が頻繁に直撃するので、台風補償は加えたいところです。また、洪水の危険性がある河川付近、土砂崩れの恐れがある山の斜面部分に家を建てるのであれば、これらの補償内容もチェックしてください。
このように戸建てを建てる際の火災保険加入では、保険料の節約も重要なのですが、万が一直面するかもしれないリスクを考えて補償内容を選ぶことが大切です。
また、戸建ての補償対象も火災保険ごとに異なります。さらに建物だけでなく、家財も補償対象に含めると保険料は高くなりますので、コチラも意識して選んでください。
保険期間と万が一の補償金額
戸建ての火災保険では、補償期間によっても料金が違います。よくよく考えると当たり前ですが、補償期間が長ければ長いほど、戸建ての火災保険料も高いです。
【 戸建ての火災保険料の違い☆補償期間 】
① 補償期間
→ 戸建ての火災保険の契約期間は1年~10年程度です。この保険期間が長いほど、戸建ての火災保険料は高額になる傾向にあります。
② 補償金額
→ 万が一に補償される金額が高いほど保険料も高くなりますので、バランスを取って選んでください。
③ 補償範囲
→ 建物だけでなく家財も補償対象に入れた場合、補償額は自然と高くなります。
④ 建物の価値
→ 建物自体の価値が高い場合も保険料が高いです。大きな家や価格の高い家ほど、万が一の際に補償するための資金も掛かってしまいます。
…以上のような要素が戸建ての火災保険料で違いとなりますが、一方で火災が起きにくい条件や、万が一火災が起きても広がりにくい可能性があれば、その分戸建ての火災保険料の割引を受けることができる可能性も高いです。
例えば、盗難被害をより避けることができるセキュリティーが徹底した戸建ての火災保険では「セキュリティー割引」を受けることができる商品があります。
この他、入居者が誰もタバコを吸わない場合や、前述したように本来は木造住宅は火が燃え広がりやすいとして、戸建ての火災保険料も高くなる傾向にあるなか、耐火構造・対策が徹底している木造住宅であれば、割引も期待できます。
戸建てではこのような火災保険料の割引サービスも確認してみてはいかがでしょうか。
☆ 戸建ての火災保険料が安くなる「省令耐火構造住宅」の基準については、別記事「沖縄で省令準耐火構造の注文住宅☆火災保険が安くなる」などでもお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
いかがでしたでしょうか、今回は戸建ての火災保険料がどのような基準で決められているかについてお伝えしました。
戸建ての火災保険は万が一に備えた非常に重要な制度ですが、毎月かかる保険料は抑えたいものです。そのためには補償内容を見直して、明らかに必要のないものは外したり、賢く割引制度を活用する方法があります。
補償の対象となる家や家財、万が一の場合の被害などを想定して自宅にあったプランを契約してください。
まとめ
火災保険料を決める要素とは
・木造の住宅や面積の広い家は保険料が高い
・災害の起きやすい地域や消防署から遠い地域は保険料が高い
・補償内容の充実度によっても保険料は変わる
・保険期間が長いと高くなる
・補償金額が高いプランほど高くなる