【沖縄の注文住宅】太陽光発電は導入する?給湯システムの選び方

2021/11/1

【沖縄の注文住宅】太陽光発電は導入する?給湯器の選び方
今、新しく沖縄で建てる注文住宅では太陽光発電を導入するかどうかは迷うポイントですよね。
 
2021年8月には新築住宅に対して太陽光発電の設置を義務化する方針を政府が示すなど、国としては2030年へ向けて太陽光発電の普及を目指しています。(2030年の新築住宅に対して60%の設置を目標としています。)
 
そして、沖縄で注文住宅に太陽光発電システムを導入するか否かで、選ぶ給湯システムなども変わってきます。
 
今回は、沖縄の注文住宅で導入を悩む人々も多い、太陽光発電システムについて、選択で変わる給湯システムと合わせてお伝えします。どうぞ参考にしてください。
 

【沖縄の注文住宅】太陽光発電は導入する?
給湯システムの選び方

 

 

副収入目的でのシステム導入は激減

副収入目的でのシステム導入は激減
沖縄の注文住宅では、一時期と比べて太陽光発電を新築時に導入する家は少なくなりました。
 
沖縄の注文住宅で太陽光発電システムの導入が普及した背景には、余剰電力の売電による副収入の見込みがありましたが、FITが始まった2009年11月当初と比べ、売電単価は年々下がり、2019年には1/2以下になっています。
 
さらに2020年にはFIT制度が終了(変動価格のFIP制度へ移行)し、太陽光発電システムを導入しても10年間の固定価格での買取保証が期待できなくなりました。
 

【 沖縄の注文住宅☆FIT終了によるシステム導入の減少傾向 】
 
★ FITが保証する固定価格での買取期間は10年間ですので、2009年11月のFIT開始時に契約した家では、2019年にすでに契約期間が終了しています。
 
→ 契約が終了すると、大手電力会社で変動価格による売電契約を交わしたり、新電力と新たに契約を交わす…、もしくは蓄電池を取り入れて自家消費目的へと切り替えるなどの対策がありました。

 
ただどれも、副収入目的としては充分な成果を得ることが難しく、売電目的での太陽光発電システム導入家庭は激減した、と言うのが実情です。
 

自家消費目的でのシステム導入が増える

自家消費目的でのシステム導入が増える
※資源エネルギー庁「システム費用想定値の推移」より
 
ただ現在、沖縄の注文住宅で太陽光発電システム導入が全くないのかと言えば、そうではありません。その目的が変わったためです。
 
売電目的によるシステム導入が激減する一方で、自家消費目的での太陽光発電システム利用が増えています。
 

【 沖縄の注文住宅☆自家発電目的の太陽光発電システム導入 】
 
★ 2020年以降、電気代は年々高くなっていますが、今後も上昇傾向が確定的になるなか、売電による副収入目的ではなく、自家消費目的によるシステム導入が増えてきました。
 
→ 自家消費目的によるシステム導入の特徴は、「太陽光発電システム+蓄電池」です。ひと昔前と比べて、蓄電池も一般家庭で手が届く価格帯になっています。

 
太陽が照っている日中は太陽光発電による電力を消費しつつ、蓄電池に電力を備蓄し、夜間や曇り・雨の日で電力が足りない時間帯は蓄電池の電力を消費することで、100%自家発電も可能です。
 
また、現在の沖縄注文住宅で自家消費目的による、太陽光発電システム導入が増えている理由のひとつには、10年前と比べて格段に価格が安くなったこともあります。
 

【 沖縄の注文住宅☆設置費用の推移 】
 
★ FITが始まった2009年からは、太陽光発電システムの初期設置費用が格段に安くなっていることは分かりますが、近年の2017年以降のデータを見ても大幅な下がり傾向です。
 
→ 資源エネルギー庁の発表した「システム費用想定値の推移」によると、2017年度に24.4万円/kwだった設置費用が、2021年度には14.2万円/kwまで下がっています。

 
資源エネルギー庁のデータは想定値ではありますが、2020年度で見てみると約6万円ほど値段の高さを確認できるものの、確実に2012年度から年々下がっていることは確実です。
 
また、自治体などでは補助金制度も見受けられるため、沖縄の注文住宅で太陽光発電システム導入を検討する場合にも、建てる地域の補助金をチェックすることをおすすめします。
 

システム導入の有無で変わる給湯システム

システム導入の有無で変わる給湯システム
現代の沖縄注文住宅で給湯システムを選ぶ時には、機能やグレードはもちろんのことながら、最初に①熱源をガスにするか②熱源を電気にするか、を選ぶ必要が出てきますよね。
 
沖縄の注文住宅で太陽光発電システムを導入する場合、多くは自家消費を目指してオール電化を選ぶケースがほとんどです。
 
キッチン設備で人気のIHなら、オール電化にすることでガス料金(工事費+月々のガス使用料)を節約できますが、料理にこだわりがあるなど、「ガスは使いたい」とする家もあります。
 

【 沖縄の注文住宅☆給湯システムを選ぶ 】
 
● ガス熱源
 
・エコジョーズ(一般的な給湯システム) → 20万円前後~
・エコウィル(ガスエンジン発電ができるシステム) → 80万円~100万円
・エネファーム(ガスを燃料とした発電、排熱で湯沸かし) → 230万円~
 
● 電気熱源
 
・エコキュート → 35万円~

 

電気熱源の場合、エコキュートが一般的です。エコキュートな電気料金が安い夜間帯に湯を沸かして貯めますが、エコキュート導入家庭にのみ適用するお得な「エコキュート料金プラン」がある電力会社も多くありますので、チェックするのも良いでしょう。
 

システム導入なら新築時が良い理由

システム導入なら新築時が良い理由
FIT制度が始まった2009年以降、すでに建っていた家に後付けで太陽光発電システムを導入するケースがほとんどでしたが、最近の沖縄では、新築時の注文住宅で太陽光発電システムを設置する家がほとんどです。
 
中古住宅を購入して太陽光発電システムを後付けするケースもありますが、この場合のメリットはシステムを「屋根」として扱わないため、固定資産税の対象にならないことくらいではないでしょうか。
 

【 沖縄の注文住宅☆新築時のシステム導入がお得な理由 】
 
★ 国全体で2030年までに新築住宅60%の太陽光発電システム導入を目指しているため、各自治体での補助金制度が比較的充実しているため、適用されると補助金利用が期待できますが、そればかりがメリットではありません。
 
・ 新築時にシステム設置も同時に行った場合、利率の低い住宅ローンにまとめられる
・ 太陽光発電システム導入を前提として設計するため、より効率良く設置できる。

 

ただし沖縄で注文住宅を建てる時に太陽光発電システム導入を検討するならば、メリットばかりではなくデメリット面も配慮した方が安心です。
 

【 沖縄の注文住宅☆太陽光発電のデメリット 】
 
・設置費用が掛かる
メンテナンスコストが掛かる
・寿命がある
・台風などで壊れる可能性

 

ただ、台風などで壊れた場合などは耐用年数に合わせた保証が付いている商品が多いため、予め保証がキチンとした商品を選ぶことで対策ができます。
 
太陽は常に出ている訳ではないので、その時々での発電量は変化がありますし、導入するのならば設置費用だけではなく、メンテナンスコストまで計算してから決めてみてはいかがでしょうか。
 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の注文住宅でニーズが増えた太陽光発電システム導入のメリットやデメリット、システム導入のポイントを、熱源で変わる給湯システムとともにお伝えしました。
 
売電単価が年々下がり一時期は停滞していた個人住宅への太陽光発電システム設置ですが、今後は電気料金が上がることが予想され価格が下がった蓄電池とプラスして、自家消費を目的として太陽光発電ニーズが高まっています。
 
節電目的はもちろん、CO2を削減する環境問題の解決を目的として、電気自動車とともに太陽光発電システム導入で「エネルギーZERO」のZEH住宅を目指す家庭も増えました。

※太陽光発電や補助金に関しては、「沖縄で建てる注文住宅☆省エネ・エコ住宅を建てるポイント」や「沖縄の最新注文住宅で出る補助金☆次世代住宅で得られる補助金」などをご参照ください。
 
ただ、料理好きな人々がガスは重要視する家庭も多いです。この場合はエネファームなどを取り入れるケースも増えています。
 
沖縄で新しく注文住宅を建てる際には、それぞれの目的や環境に合わせて、適切な熱源+給湯システムを選んでみてはいかがでしょうか。
 

 
まとめ

新築で悩む太陽光発電の有無と熱源

●太陽光発電
・副収入目的での設置は激減
・蓄電池と合わせた自家消費目的が急増
・太陽光発電はオール電化がほとんど

● ガス熱源
・エコジョーズ 20万円前後~
・エコウィル 80万円~100万円
・エネファーム 230万円~

● 電気熱源
・エコキュート 35万円~

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