沖縄で不動産の査定☆業者がチェックする5つのポイント

2020/8/13

沖縄で不動産の査定☆業者がチェックする5つのポイント
沖縄の住み替えでは不動産の査定額は重要ですよね。現代では売却したお金を新居に充てるケースが多いので、査定額によって新居の購入額やプランニングが左右されます。

そのため沖縄の不動産査定では、少しでも高い価格を希望する人々がほとんどですが、そのためには、沖縄の不動産業者が査定をする時、どこを見て評価しているのかを理解しておくことがポイントです。

そこで今回は、沖縄の不動産業者が査定を行う時、どのような個所をチェックして、どのように評価をしているのか、5つのポイントに分けてお伝えします。

 

沖縄で不動産の査定☆
業者がチェックする5つのポイント

 

築年数20年で10%に

築年数20年で10%に
沖縄の不動産査定では、訪問せずに行う簡易的な「机上査定」と、実際に訪問して現物チェックを基に評価をする「訪問査定」があります。

最初に行う簡易的な机上査定でも行う、物件価格の基本となる要素が築年数です。

法廷耐用年数では、木造住宅で22年・鉄筋コンクリート造りで47年とありますが、中古物件売買市場では、これではほとんど価値がない枠組みではないでしょうか。

【 沖縄で不動産査定☆築年数による推移の目安 】

★ メンテナンス状況にもよりますが、一般的に中古物件売買市場では、築10年・15年・20年を節目に査定額が大幅に下がります。

・ 築10年で、新築購入価格の50%
・ 築15年で、新築購入時の30%
・ 築20年で、新築購入時の10%

…まで下がると想定してください。

(参照:国土交通省「戸建て売却価格と築年数の関係」)

 

築30年以上の戸建て物件になると、しばしばヴィンテージや古民家として価値を発揮する物件もありますが、一般的な家であれば、解体して更地にした後に土地のみを売りに出すケースが急増します。

さらに沖縄では売りに出している間、駐車場に転用するケースが多いです。

【 沖縄で不動産査定☆更地にして駐車場転用 】

★ 更地にした場合、売りに出している間は駐車場として転用することで、利益を出すことができます。

→ 駐車場の契約者とのトラブルを避けるため、契約時には特約として、売り主が売却後、一定期間以内の立ち退きが必要な旨を記載しておくと安心です。

 

ただし土地に家が建っていることで、固定資産税が安くなる点は、更地にする場合のデメリットです。土地に家が建っている場合、その固定資産税は敷地面積200平米までなら土地評価額の1/6、200平米以上であれば1/3に留まります。

一方駐車場として得た利益を、買い手が見つかるまでの固定資産税などの支払いに回すと考える方も多くいました。

 

リフォームなくとも修繕は必要

リフォームなくとも修繕は必要
沖縄の不動産業者が査定を行う時、家に入ってからの室内の状態チェック項目は、異臭生活のしやすさ経年劣化です。

【 沖縄で不動産査定☆室内の状況 】

① 異臭の有無

② 生活のしやすい部屋かどうか

→ 間取りや痛風・採光環境の他、家具を配置した室内をイメージした「生活導線(生活をする上で動く道筋)」を確認します。

③ 経年劣化の状況

→ 主に見るポイントは壁紙のシミ・汚れや剥がれ、床材の状態です。

 

そのうえで、沖縄の不動産業者が査定時には「致命的な欠陥」があるかどうかを入念にチェックします。

【 沖縄の不動産査定☆致命的な欠陥の有無 】

① 点検口はあるか、状態はどうか

→ 床下や天井へ続く点検口があるかないかで、メンテナンスが大きく変わるため、中古物件では後から点検口を取り付けるケースもあるほどです。

② 構造の状態

→ 見えない部分に雨漏りの痕跡があるかどうか、基礎部分などのコンクリートの亀裂、(特に木造住宅では)木の部分の腐食の有無をチェックします。

③ シロアリ被害の有無

→ 沖縄で特に入念なチェックが行われるポイントは、天井や床下のシロアリ被害のチェックです。さらに常に日陰に当たる部分はシロアリ被害も出やすいので、確認します。

 

なかでも雨漏り跡やシロアリ被害が確認された場合には、売りに出す前に修繕工事を済ませなければならないケースが多いので注意をしてください。

もちろん、沖縄の不動産業者の査定では家の外側もチェックします。

【 沖縄の不動産査定☆家の外側 】

① 屋根、外壁の損傷や塗装の状況 

→ 損傷が確認されたり、塗装が剥げていたら減点対象です。

② 家の傾き(水平器などでチェック)

→ あまりに家の傾きが顕著な物件は、引き受けないケースも出てきます。家の傾きは簡単な修繕では解決しないうえ、窓やドアの立て付け全てが悪くなるため重要な項目です。

 

…などがチェックポイントになりますが、得に古い物件では木造部分の腐食を確認することが多いのですが、そうなると大幅な減点対象となります。

 

最新設備が搭載されている

最新設備が搭載されている
沖縄に限らず不動産査定では、全国的に最新設備が搭載されている物件ほど、査定評価額が高いです。

築年数が長くなればもちろん先端の最新設備とは行きませんが、そこまでではないにしても、水回りのキッチンやバスルーム、洗面台はグレードがチェックされます。

この他、主に歓迎される最新設備は下記の通りです。

【 沖縄で不動産査定☆歓迎される最新設備 】

① 太陽光発電システム・太陽熱温水器・蓄電池などの、自然エネルギー設備を備えた家は評価が高くなります。

② 常に快適な空調を保ってくれるうえ、天井や壁・床などに内蔵されて住居の内観を壊さない、「セントラル冷暖房」・床暖房設備は、最新の冷暖房設備として高評価です。

③ エレクトロニクス技術により、家全体の設備を管理してくれる「ホームオートメーションシステム」が搭載されている家も評価されます。

 

ホームオートメーションシステムでは、特に遠隔操作設備やモニターTV、自動点灯照明などが評価が高いです。

この他、オール電化やグレードの高いシステムキッチンなどは評価ポイントとなります。一方、築年数が古い家では、キッチンやバスルーム、洗面台などの設備の保存状況もチェックされます。

 

土地の確認

土地の確認
沖縄の不動産業者が査定する時、主に「建物(家)・土地」の2つの項目から金額を出すことが多いです。

全国的に狭小住宅や変形した形は再建築しにくいため、土地の査定額が大幅に下がります。

【 沖縄で不動産査定☆土地のチェックポイント 】

★ 更地にした時、家を建てやすい形・広さかどうかが主なチェック項目です。この他…

① 周辺の建物

… 周辺に高い家が並び、日当たりが悪い物件は評価が低くなりやすいです。

② 反対に高台にある物件で、眺望が良い物件は好評価です。

③ 家の向きや公道との位置関係

… 南向き・東向きに窓がある物件は高評価になる一方、特に沖縄では夕方の直射日光が強いため西日は減点材料になります。

 

日当たりに関しては西日が入る窓に次いで、土地が北向きの場合も日当たりが悪く低評価になりがちです。

そして沖縄ならではの特徴として、特に古い家や集落はセットバック対象の物件が多く、物件によっては売却できないケースも出てきますので注意をしてください。

【 沖縄で不動産査定☆セットバック 】

★ 家が面している「道路の中心から2m」を確保するため、建て替え時に家を後退させなければならない、建築基準法による法律があります。

→ 沖縄ではこの法律ができる以前より建つ家々も多く、建て替える時には2mを確保するために、家を後退させる「セットバック」を必要とする物件が多いです。

 

家が建つ面積が狭くなるために、セットバックが必要な物件は査定額も大きく下がります

家から接面道路との関係性では、生活をする上で車の出し入れなど、不便はないかどうかも査定対象です。

 

周辺環境の便利度

周辺環境の便利度
土地の査定には住宅の立地条件も含まれます。

沖縄は車社会ですので、駐車場の広さや車の出し入れのしやすさも評価対象になる一方で、車を持たない高齢者や子どもにとっても暮らしやすい環境かどうかもチェックポイントです。

【 沖縄で不動産査定☆周辺環境 】

★ 車を持たない高齢者や子どもも暮らしやすいよう、必要な施設が徒歩や自転車圏内にあるかどうか、バス停などがあるかどうかも評価します。

・ 周辺に便利なスーパーやホームセンターがあるかどうか
・ 病院が徒歩圏内にあるかどうか
・ 近隣の通勤エリア(那覇など)までのアクセスの良さ
・ 公立の学校までの距離(徒歩10分圏内)
・ バス停など車なしでも生活ができるかどうか

 

病院は総合病院だけではなく、それぞれの病院(耳鼻科・歯医者・小児科・内科・整形外科など)が徒歩圏内、もしくは車で5~10分圏内にあるかどうかを見ていきます。深夜救急対応があれば尚好評価です。

 

 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で不動産業者が訪問査定をする時、どのような箇所を見て、どのようなポイントを評価するのか…、大まかにお伝えしました。

沖縄で不動産査定を受ける前の準備については、重なる部分もありますが、別記事「沖縄で不動産の賢い査定☆事前に知りたい5つの準備」や「沖縄で不動産査定を受ける前に☆賢く売却する基礎知識」でもお伝えしています。

最後に、登記簿謄本の所有者が売り主と違うケースがありますが、売り主と登記簿謄本の所有者が異なってしまうと売買契約ができません。売却を決断した時には、名義は速やかに変更してください。

また、隣家や家に面する公道との境界線を示した「確定測量図」は査定前に確認すると安心です。

もしも境界線が曖昧だと分かったら、不動産業者に測量会社を紹介してもらい、境界線をクリアにしておくことをおすすめします。この時、越境問題も解決しておきます。

まとめ

訪問査定のチェックポイントとは

・築年数は10年・15年・20年が節目
・室内では生活導線や経年劣化を見る
・シロアリ被害や雨漏り跡、木の腐食は大きな欠陥
・外壁の損傷や家の傾きも大きな欠陥となる
・最新設備が搭載された家は評価される
・土地の形や大きさ、隣家や公道との位置関係
・建て替え時にセットバックが必要な家は注意する
・子どもや高齢者も暮らしやすい周辺環境は高評価

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