沖縄で戸建て民泊旅館業☆仲介サイトOTAの特徴と選び方
2020/7/22
沖縄で戸建て旅館業を営むのであれば、インターネット上の「旅行代理店」、OTAへの登録は不可欠ですよね。
一般住宅を一棟まるまる貸し切るスタイルの、沖縄の戸建て旅館業は、旅館業許可を取っていたとしても、世間的には「民泊」カテゴリーにはいるため、民泊物件に強いOTAへの登録が必須です。
日本では民泊と言えば「Airbnb(エアービーエヌビー)」でしたが、賢く需要に応えるためにも、ターゲット層に沿ったOTAサイトに登録したいですよね。
そこで今日は、沖縄の戸建て民泊旅館業を営むオーナー様に評価が高い、複数のOTAサイトの特徴と選び方をお伝えします。
沖縄で戸建て民泊旅館業☆
仲介サイトOTAの特徴と選び方
「民泊と言えば…」欧米エリアのOTAサイト
東京オリンピック招致が決まった2013年頃以前から、沖縄ではじわじわと民泊ブームが起きていましたが、世界的には戸建て住宅から集合住宅のお部屋まで、さまざまな家が民泊をしていました。
そのため、日本で沖縄戸建て旅館業のような民泊物件を紹介してくれるOTAと言えば、圧倒的に「Airbnb」でしたが、欧米エリアを中心にして、世界的なOTAサイトの数は多いです。
まずは日本で人気が高い欧米エリアのOTA、上位3サイトをお伝えしていきます。
【 沖縄で戸建て民泊旅館業☆Airbnb 】
① Airbnb(エアービーエヌビー)
… 2008年アメリカ・サンフランシスコで設立、日本法人は2014年~です。民泊ブームが始まった2014年前後から、「OTA」と言えばこの「Airbnb(エアビーエヌビー/エアビー)」でした。
《 特徴 》
☆メリット … 日本ではOTAの代名詞と言えるような定番的存在、2019年には世界で700万以上(日本では約9万ほど)の件数を誇り、仲介案件もダントツです。
★デメリット … 登録件数が膨大なので、seo対策を取るなど工夫をしていかないと、競争相手が多いため埋もれてしまう可能性もあります。
※「ホスト保証」&「ホスト補償保険」が魅力的です。
「ホスト保証」「ホスト補償保険」があることで、宿泊中に事故などの有事があった時、ホスト側に対する被害補償(ホスト保証)、ゲストなど第三者に対する補償(ホスト補償保険)が期待できます。
北谷の戸建て旅館業では、民泊から始まった個人運営のオーナーも多いので、安心できて嬉しい制度ではないでしょうか。
ユーザー割合としては、ほとんどが海外の人々(93%・アジア圏54%)に登るので、インバウンド目的の民泊であれば、魅力的ではないでしょうか。
【 沖縄で戸建て民泊旅館業☆Booking.com 】
② Booking.com(ブッキング・ドット・コム)
…1996年にオランダで設立、日本では2009年に上陸した老舗OTAです。ただ、もともとはホテルや旅館をメインとしていました。民泊は2010年~、特区民泊は2016年~掲載枠を広げています。
《 特徴 》
☆メリット … 日本では「Airbnbに次ぐOTA」と言うイメージが強いのですが、2018年時点で570万の件数が登録されていて、ブランドイメージとして安定感が強いです。
★デメリット … 「Booking.com」はホテル・旅館も含めたOTAとして、しっかりとした実績を持っています。民泊物件もさまざまな宿泊施設のなかのひとつです。
一棟貸し切りスタイルで営む沖縄の戸建て旅館業は、例え旅館業許可をオーナーが取っていたとしても、それは運営面での違いであり、一般的には「民泊」のイメージが強いため、「民泊物件」として選ぶ方が効果があります。
【 沖縄で戸建て民泊旅館業☆Expedia/Vrbo 】
③ Expedia(エクスペディア)/Vrbo(旧HomeAway・ホームアウェイ)
… 2005年アメリカ・テキサスで始まったHomeAway(現Vrbo)ですが、2015年にマイクロソフト社が運営をするExpedia(1996年設立/1999年独立)が買収をしました。
ExpediaはHomeAway(現Vrbo)の他にも、複数のOTAサイト(ホテル専門の「ホテルズドットコム」など)を吸収しているので、規模は大きいです。
《 特徴 》
☆メリット … 「Vrbo」は民泊に特化したOTA!マンションの一室などではなく、特に「一棟貸し切り」案件に強いサイトなので、北谷戸建てホテル旅館業には、ニーズがマッチしています。
★デメリット … 日本国内では「Airbnb」や「Booking.com」と比較をすると、知名度は低めかもしれません。
民泊紹介サイトOTAは無料で手軽に物件登録ができるため、2013年に民泊ブームが起きた頃、「Airbnb」のオーナー登録件数が膨れ上がり、なかには「闇民泊」と呼ばれる、違法スレスレの「グレーゾーン民泊」も数多く登録していました。
けれども、2018年の「民泊新法」施行により、Airbnbは民泊新法に沿い、大幅に物件削除を敢行しました。
一時期は「Airbnbはグレーゾーンが多い」などの噂も立ちましたが、この一件により、信頼を取り戻しています。
「定番!」安心できる国内OTAサイト
2020年7月22日から、新型コロナショックによる経済を復興させるための対策、「GOTOキャンペーン」より、旅行部門の「GOTOトラベルキャンペーン」が先行開始されました。
日本国内の旅行において、割引&地域共通クーポンの配布により、国が旅費の50%を支援するキャンペーンです。(地域共通クーポン配布は9月以降より始まります。それ以前は割引のみ旅費の35%を支援しています。)
この「GOTOトラベルキャンペーン」に乗っかっるとなれば、日本国内の旅行者を対象とした、国内OTAサイトに登録してください。
【 沖縄で戸建て民泊旅館業☆じゃらん 】
④ じゃらん.net
… 言わずと知れた「じゃらん」です。その知名度の通り、2017年には旅行サイトトップの閲覧者数を誇り、登録件数は27,000件です。
《 特徴 》
☆メリット … 「Airbnb」と業務提携をしています。日本では信頼されている老舗旅行系サイトなので、国内需要が見込めます。
★デメリット … 大きいと言うことは、それだけ自分達の物件が埋もれやすいことにもつながるので、seo対策なども必要です。
OTAサイトは物件登録無料のサイトが多いので、「どんどん登録しちゃえば?」と言うオーナー様もしばしば見受けるのですが、問い合わせや予約確認などの対応窓口が複数になってしまいます。
北谷戸建て旅館業では個人運営のオーナー様も多いので、対応が遅れたり、トラブルを起こさないためにも、整理ができる範囲まで吟味した方が安心です。
一括操作ができるサービス「サイトコントローラー(※)」も便利ですし、業務提携をしているOTAサイトも多いので、賢く業務提携のメリットを利用して選ぶと、より便利かもしれません。
⑤ 楽天トラベル(Vacation Stay)
… こちらも日本では有名な「楽天トラベル」ですよね。沖縄戸建て旅館業の場合、民泊専門のOTA「Vacation Stay」が注目です!
《 特徴 》
☆メリット …
・「Vacation Stay」は民泊専門OTAなので、沖縄戸建て旅館業のニーズと一致が魅力です。
・後ほどお伝えする台湾OTAサイト「AsiaYo(アジアヨー)」と提携しているので、沖縄訪問者数の最も多い台湾圏からインバウンド需要に対応できます。
「Vacation Stay」は、2018年の民泊新法の施行により始まったOTAサイトです。民泊制度が整った後に始まったサイトなので、「グレーゾーン」の風評被害もなく、信頼性も高い点は魅力があります。
インバウンド狙い?アジア圏内のOTAサイト
沖縄県に訪れる海外の人々は、どの国からの旅行者が多いのか…、想像ができるでしょうか。アジア圏や中国、などの声が多く聞こえてくるのですが、沖縄県に限っては、「台湾」からの旅行者です。
距離的にも近く、気軽に訪問できるアジア圏旅行者は、普通に生活をしていても、年々増えていることが分かりますよね。
沖縄県を訪れるアジア圏旅行者は台湾の人々がトップ…、次いで中国の人々、韓国→香港の人々と続きます。
ですからアジア圏のOTAは、ひとつは登録をしておくと良さそうです。
【 沖縄で戸建て民泊旅館業☆AsiaYo(アジアヨー) 】
⑥ AsiaYo(アジアヨー)
… 2014年から台湾で始まった、台湾では当時珍しかった「民泊専用」のOTA、日本には2016年に進出、楽天LIFULL STAY(楽天の民泊専用OTA「Vacation Stay」)と提携をしています。
《 特徴 》
☆メリット … 沖縄ではダントツの訪問者数を誇る台湾のOTAサイトで、メインの利用者は香港・台湾圏に住む人々なので、インバウンド需要があります。
★デメリット … 反対に国内旅行者にはあまり知名度は高くありません。香港・台湾圏からのインバウンド需要として、登録してみてはいかがでしょうか。
…とはいえ、平成30年の沖縄県に訪れた海外の人々の国別統計では、台湾の人々が約100万人にも上っていますので、登録しておく価値アリです。
【 沖縄で戸建て民泊旅館業☆Trip.com 】
⑥ Trip.com
… 中国の民泊専門OTAサイトです。利用者は主に台湾・中国圏なので、インバウンド需要が見込めます。自在家(ジザイケ)のポイントは、中国の検索エンジンに掛かる点ではないでしょうか。
《 特徴 》
☆メリット …
・ 世界的に利用されているYahooやGoogleは中国圏では使用できません。中国圏では「百度(バイドゥ)」が主な検索エンジンなのですが、中国OTAのTrip.comに登録することで、百度(バイドゥ)にも引っ掛かります。
★デメリット … AsiaYo(アジアヨー)と同じく、アジア圏インバウンド需要に強いものの、日本国内や欧米諸国ではAirbnbほどメジャーではありません。
沖縄県に訪問する旅行者には、中国・台湾圏が圧倒的に多いので、上記2つのOTAサイトには登録をしておくと、インバウンド需要が見込めます。
一方、中国・台湾圏のゲストが増えることを見越して、沖縄の戸建て旅館業を営むには、英語だけではなく中国語などの案内を用意するなど、迎え入れる準備が必要です。
【 沖縄で戸建て民泊旅館業☆OTAお役立ち記事 】
① 今回お伝えしたOTAサイトは、本文中でも少し触れたように、相互に提携しているサイトも多いです。
・「沖縄で戸建て民泊旅館業☆OTAの自動連携サイトまとめ」
② OTA登録からお客様対応まで任せることができる、運用代行業者もあります。
・「沖縄で戸建て民泊旅館業☆運用代行業者の特徴と選び方」
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄の戸建て旅館業を営むオーナー様におすすめの、いくつかのOTAサイトの特徴をお伝えしました。
アジア圏のインバウンド需要に応えるのか、GOTOトラベルキャンペーンやワーケーションへの仕事形態の変化に向け、国内需要にターゲットを絞るのか…。
賢く登録するOTAサイトを選ぶのであれば、運営する沖縄戸建て旅館業で求める、ターゲット層を絞ることがポイントです。
ちなみに以前中国圏では「自在客(ジザイケ)」が人気だったのですが、今では「Ctrip」から改名した「Trip.com」が優勢になり、コロナの影響で先日、「自在客(ジザイケ)」は8月いっぱいを持って撤退することになりました。
ターゲット層に合わせて、外国語の案内を用意するなど、それぞれにサービスや工夫も変わります。
まとめ
比較検討して利用したいOTAサイト
《欧米エリア》
・Airbnb(エアービーエヌビー)
・Booking.com(ブッキング・ドット・コム)
・HomeAway(ホームアウェイ)
《国内エリア》
・じゃらん.net
・Vacation Stay
《アジア圏エリア》
・AsiaYo(アジアヨー)
・Trip.com