沖縄で持ち家の戸建てリノベーション|注意点や業者選び、流れを解説

2023/11/1

沖縄で持ち家の戸建てリノベーション|注意点や業者選び、流れを解説
・沖縄の戸建てリノベーションとは?
・沖縄で戸建てリノベーションが人気の理由とは?
・戸建てリノベーションに注意点はある?

相続した実家など、沖縄では持ち家の戸建てリノベーションが注目されています。
「戸建てリノベーション」とは、建物の柱や梁、基礎などの躯体を残して、間取りから改変できる、大規模な修繕工事です。

本記事を読むことで、沖縄で持ち家の戸建てリノベーションを進めるメリットや注意点、業者の選び方完成までの流れが分かります。

 

沖縄で戸建てリノベーションをする魅力とは?

沖縄で戸建てリノベーションをする魅力とは?
◇建て替えよりも安い価格で、自由度の高いカスタマイズができます

沖縄の戸建てリノベーションは、新築住宅や建て替えと比較して費用を格段に抑えながら、間取りや外観まで、注文住宅のように自由度が高いプランニングが可能です。

また、既存の骨組みを活かしながら使用することから、廃材が少なく済み、エコにも貢献するという利点もあります。

 

①安い費用で抑える

◇建て替えと比較して約2/3ほどの予算で実現します

老朽化した躯体を利用するため、建て替えと比べると約2/3ほどの予算で抑えることも可能です。

2020年度中に住み替え・建て替え・リフォームを行った世帯を対象とした調査によると、各工事の費用は以下の通りです。

 

<工事費用比較>
[内容] [費用目安]
・建て替え ・平均3,055万円
・リノベーション ・500~2,000万円

 
今既存の家を解体し、同じ敷地内に建て替えをする場合、新築住宅を購入するのと同じくらいの費用がかかることがあります。

一方、リノベーションは、こだわり具合によって価格が高くなりますが、既存の柱や土台などの構造を活かすことで、建て替えに比べて費用が削減できる場合があります。

 

[参照]
国土交通省

 

②自由度が高い

◇戸建てリノベーションは、間取りまで自由度が高いリフォームです

スケルトンリフォーム」とも呼ばれる戸建てリノベーションは、基礎や柱など躯体部分のみを残して間取りまで変更できます。

 

<戸建てリノベーションは自由度が高い>
[内装] ・間取りプラン
・内装のデザイン
[外観] ・屋根
・外壁
・サッシ
…など

 
内装だけではなく、外観もカスタマイズできますが、予算に合わせて間取りを活かしたプランニングも自由自在です。

中古戸建住宅のリフォームでありながら、基本的には注文住宅のようなプランニングが実現する方法が戸建てリノベーションです。

 
新築物件
 

③現代の建築性能にできる

◇戸建てリノベーションにより、最新の耐震・断熱性能が期待できます

躯体のみを残して大規模修繕を行う戸建てリノベーションでは、屋根や壁まで改修するため、新築同等の耐震・断熱性能への引き上げが可能です。
一般的なリフォームは、表面的な内装工事だけなので、対応できません。

 

<耐震基準の推移>
[耐震基準] [改正年度] [内容]
①旧耐震基準 ・1950年(昭和25年) 震度5程度の地震に耐え得る
(修復可能、倒壊なし)
②新耐震基準 ・1981年(昭和56年)改正 震度6強の地震で倒壊なし
・震度5強で軽度なひび割れ程度
(法律的な拘束力は低い)
③現行耐震基準 ・2000年(平成12年)改正 震度6強の地震で倒壊なし
地盤調査の実施
・接合部の金物使用
耐力壁バランス
(義務化)

 
築30年以上の物件では、現行の耐震基準や断熱基準を満たしていないものが多く存在します。

逆に言えば予算がないからと言って、表面的なリフォームにとどめると、数年後に思わぬ災難を被るリスクを背負うことになります。

 

沖縄で戸建てリノベーションをする注意点

沖縄で戸建てリノベーションをする注意点
◇最初に業者に建物の状態を診断してもらいましょう

沖縄で全ての物件に対して戸建てリノベーションが実現する訳ではありません。
特に高温多湿の沖縄では、シロアリ被害も多いです。

戸建てリノベーションは、柱や梁、基礎などの躯体を残して解体した後、間取りから全てを改変する、大規模な改修工事になるため、躯体の確認は不可欠になります。

また築年数が古い物件では、接道状況などにより、住宅ローンが組めないものも出てきますので、業者に建物の状態を診断してもらい、相談しながら進めましょう。

 

①住宅ローンが組めない

◇再建築不可物件の場合、住宅ローンが通らない事例もあります

「再建築不可物件」とは、建て替えることができない中古住宅となり、多くが建築基準法の接道義務を満たしていない事例です。
再建築不可物件では戸建てリノベーションのような大規模工事はできません。

昔の建築基準で建てられた築年数が古い住宅では、再建築不可物件の他、下記のような事情で住宅ローンが組めない、融資額が低く設定される物件があります。

 

<住宅ローンが組めない事例>
①再建築不可
②要セットバック
③建ぺい率・容積率オーバー

 
ただし建築確認申請を提出せずに済む範囲内のリフォームは可能です。
相続した実家が再建築不可物件だった場合などは、可能な範囲内でリフォームを行うのも良いでしょう。

 

②建て替えた方が良い

◇築年数30年以上の木造住宅では、躯体が活用できないこともあります

沖縄で戸建てリノベーションは費用も抑えられることから注目されていますが、状態によっては建て直した方が結果的に安い事例もあります。

 

<建て替えた方が良い事例>
・シロアリ被害
・築年数が30年以上

 
一般的に築30年~35年前後までは、腐った躯体を交換するなどで、戸建てリノベーションも実現するとされますが、沖縄は湿気の多い地域でもあり、シロアリ被害も多いです。

当時の建築基準で建てられた築年数が古い物件のなかには、住宅ローンが通らないなどのトラブルもあるので、まずは業者に状態を確認してもらうことをおすすめします。

 

 

③ツーバイフォー工法

◇戸建てリノベーションでは、間取り変更に制限がある工法もあります

沖縄の戸建てリノベーションは躯体を残して間取りまで変更する内容が多いですが、この場合、適切な工法は柱と梁で構造を組む「木造軸組工法」などです。

 

<ツーバイフォー工法>
●一方、「2×4工法」は壁で建物を支える構造になるため、取り払えない壁が多くあります。

 
沖縄ではRC造り(鉄筋コンクリート)も多いですが、この場合でも壁式構造ではなく、躯体が残るラーメン構造であれば、間取りの改変も行いやすいでしょう。

 
査定
 

沖縄で戸建てリノベーションをする流れ

沖縄で戸建てリノベーションをする流れ
◇リノベーション業者を探すことから始めます

沖縄で戸建てリノベーションを行いたい場合、まずはリノベーション業者探しです。
リノベーション業者は大まかに3つの種類に分かれるため、目的に見合った業者を選ぶと良いでしょう。

 

<リノベーション業者の種類>
[種類] [特徴] [おすすめの人]
①地域密着型 費用を安く抑えられる
・地域に根差した業者
品質にバラツキがある
・相談しやすい
・地域や現場に詳しい
極力、費用を抑えたい
・小規模な工事
・シンプルなデザイン
②地域展開型 比較的低価格帯
・社内で品質基準がある
プランナーによる提案
・地域での実績がある
プランを提案して欲しい
・できるだけ費用を抑えたい
・デザインにもこだわりたい
③大手展開型 価格帯が高め傾向
・全国に店舗がある
・社内で高い品質基準
プランナーによる提案
ショールームがある
プランを提案して欲しい
全てを任せたい
・高くても安心したい

 
住宅診断(ホームインスペクション)は無料で受け付ける業者も多いため、最初の住宅診断は、種類の違う複数の業者に依頼するのも良いでしょう。

担当者の受け答えの他、相見積もりを取って比較検討しながら決めても良いです。
見積もりは大まかな金額だけではなく、費用項目も細かく確認して、分からない点や不安点があれば、直接確認をしてみましょう。

 

戸建てリノベーションの流れ

ご自宅や既に所有されている物件の場合、リノベーション会社とのやり取りで完結します。

 

<戸建てリノベーションの流れ>
[ステップ] [進め方]
①業者探し ・会社一括紹介サイト
・地域の業者を探す
②相見積もりを取る ・見積もりを依頼する
・家を確認してもらう
③ローンを組む場合 ・ローン審査
④見積もりを比較・検討 ・一社と契約
⑤仮住まいが必要な場合 ・仮住まいの準備
・引っ越し
⑥工事開始 ・完工
⑦引き渡し

 
解体工事により発見される事柄もあるため、見積もりを比較する際には、「追加工事が発生した場合の対応」について、事前にしっかりと確認してください。

沖縄では戸建てリノベーションの規模にもよりますが、大まかに施工開始~3か月、長くて6か月ほどが工事期間の目安です。

 
公式LINE
 

まとめ:沖縄の戸建てリノベーションは、躯体を確認します

まとめ:沖縄の戸建てリノベーションは、躯体を確認します
建て替えよりも比較的安く費用を抑えることができるため、沖縄では戸建てリノベーションの選択肢が広がっています。

築年数が20年を超えた建物でも、間取りから内装・外観まで、おしゃれに改変できるうえに、躯体を残すため費用も建て替えと比べて、約2/3ほどで抑えられるとなれば、誰もが一度は検討するでしょう。

ただし、まずは業者に相談して、現状を見てもらいましょう。
また解体工事の過程で思わぬ追加工事が必要になることもあります。
あらゆる事態に対応できるよう、予算には余裕をもって進めると良いでしょう。

 

 

トップへ戻る

公式インスタグラム公式インスタグラム