沖縄で中古戸建てを購入してリノベーション|物件選びのポイントとは?
2023/11/4
・中古戸建てリノベーションとは?
・中古戸建てリノベーションの魅力とは?
・リノベーションに適した中古物件とは?
「中古戸建てリノベーション」とは、中古の戸建て物件を購入して、大幅に改変するリノベーションを行うことです。
リノベーションでは建物の躯体のみを残して、間取りから改変できるため、中古住宅でありながら、間取りから自分好みにカスタマイズできます。
本記事を読むことで、中古戸建てリノベーションの魅力や、リノベーションに適した中古戸建て物件の選び方、探し方が分かります。
沖縄で中古戸建てリノベーションの魅力とは
◇費用を安く抑えながら、自分好みにカスタマイズできます
中古物件の戸建てリノベーションとは、新築物件を購入するのではなく、中古物件を購入して、大幅に改変工事を行うことです。
中古物件の柱や基礎部分などの躯体を残して、壁や屋根、間取りまで改変する中古戸建リノベーションも見受けます。
①選択肢が広い
◇躯体のみ残して大幅改変するため、予算内での選択肢が広いです
最終的に間取りから外観まで、自分好みにカスタマイズできることを前提に物件探しをするため、より選択肢が広がります。
中古物件を購入するケースでも、そのまま住んだり、マイナスを修復するのみのリフォームであれば、内装や間取り、築年数も気になるでしょう。
けれども中古戸建リノベーションでは、躯体のみ残して解体することもできるため、築年数が20年前後でも、購入する人が多いです。
②費用が安い
◇新築戸建て住宅と比較して、一般的に約7割~8割の予算で済みます
築年数20年前後の物件を購入した中古戸建てリノベーションも多いです。
そのため新築マンションや新築戸建て物件と比べて、格安で収まるケースが少なくありません。
一般的に同じ地域で費用を比較検討した場合、新築の戸建て物件を購入した場合と比べて、中古物件を購入してリノベーションした場合は、約7割~8割の費用で収まると言われています。
③カスタマイズできる
◇費用を抑えながら、自分好みにカスタマイズできます
新築戸建て物件で自分好みにカスタマイズしたい場合は、注文住宅です。
注文住宅は、新築戸建て住宅のなかでも費用が最も高いでしょう。
そのため予算と見合わない場合、建売住宅が多いです。
建売住宅でも建築前に販売する「青田売り」など、購入するタイミングによっては、内装や床材などを選ぶことがありますが、複数の選択肢から選びます。
けれども中古物件を購入してリノベーションをすることで、費用を抑えながら、間取りから内装、間取りまで、自分好みにカスタマイズできる点が魅力です。
沖縄で中古戸建てリノベーションに良い物件とは
沖縄で中古戸建てリノベーションを目的とした、中古物件を選ぶならば、躯体のしっかりとした物件選びがポイントです。
リノベーション工事自体は築30年~35年ほどまで対応できますが、耐震工事・補強工事を考慮すると築20年まで、2000年以降に建てられた中古物件が良いでしょう。
素人目には躯体の良し悪しは分かりにくいため、リノベーション工事を依頼予定の業者などに、住宅診断「ホームインスペクション」を依頼するのも一案です。
①2000年6月以降の物件
◇2000年6月以降に建築確認申請された中古物件がおすすめです
2000年6月以降に建築確認申請された中古物件であれば、木造住宅の改正建築基準法(現行法)の施行が適用されています。
1950年から2000年までに建てられた2階建て以下の木造住宅は、9割以上が耐震性に不足しているという結果が出ました。(木耐協調査)
2000年以前の中古物件はほとんどが耐震性能に欠けているため、耐震補強工事が必要です。
●耐震補強工事の平均費用…約95万円から190万円ほど
(2013年木耐協調査)
また新耐震基準を満たしていない中古物件は、新耐震基準の中古物件に比べて住宅ローンの審査が厳しいケースもあります。
・登録免許税の減税
・不動産取得税の減税
・住宅資金の贈与税の控除
など本来適用する可能性がある、さまざまな税制上の優遇措置が受けられない可能性も出てくるため、2000年以降の中古物件がおすすめです。
・日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)
②軸組工法の物件
◇木造軸組工法など、柱や梁で支える構造を選びます
沖縄で中古戸建リノベーションをする場合、間取りまで変更するならば、柱や梁で建物を支える工法を選ぶことをおすすめします。
柱や梁などの躯体を残して解体できるため、柱と梁で構造が組まれている木造軸組工法は、壁を取り払って間取りの変更が容易です。
・木造軸組工法(木造)
・ラーメン構造(RC:鉄筋コンクリート造)
・鉄骨系プレハブ工法(プレハブ工法)
・重量鉄骨造(鉄骨造)
壁で建物を支える構造を持つ「2×4工法(ツーバイフォー)」は、取り払えない壁が多く、間取りの変更に制約が生じます。
RC(鉄筋コンクリート)造はラーメン構造・壁式構造の2タイプがありますが、ラーメン構造なら改変が可能です。
③構造部分に損傷がない物件
◇柱や梁、基礎などの構造部分に損傷が少ない物件を選びます
建物の構造部分に劣化や傷みがある場合は、補強工事が必要になり、それによるリフォーム費用もかさみます。
ただし構造部分の劣化や痛みは、表面上分からないことが多いです。
中古物件を購入して戸建てリノベーションを始めてから、解体時に内部が傷んでいるケースもあります。
予防策としては、住宅を診断する「ホームインスペクション」など、専門家の判断を受けると良いでしょう。
④周辺環境が良く、住みやすい地域
◇周辺環境の良い、住みやすい地域かどうかをチェックしましょう
柱や梁などの躯体の損傷が少なければ、間取りや外観などは中古戸建てのリノベーションでフォローできますが、周辺環境までは対応できません。
子どもがいれば学校までの通学経路、雨の日の排水環境など、周辺環境をチェックしましょう。
[何回か足を運ぶ]
・平日、週末の道路環境
・昼間、夕方以降の周辺環境
・雨天時の状況
また子ども会や自治会など、地域コミュニティの雰囲気も確認しておきたいポイントです。
沖縄では現代も子ども会や婦人会、自治会が充実しているなど、地域コミュニティーが充実している地域が多いです。
また子どもが伸び伸びと育つ環境にあるか、公園や学校のクラブチームなど、希望の暮らしに合わせた地域環境もチェックします。
⑤リフォームをしていない物件
◇「リフォーム(リノベーション)済み」はできるだけ避ける
中古物件には売却しやすくするために、売主がリフォーム・リノベーションを済ませて売りに出す物件も多いですが、費用は購入価格に上乗せされているでしょう。
もしリノベーションを検討しているのであれば、表層のリフォームは不要です。
・表層リフォームは不要
・大規模なリノベーション済み物件は避ける
・リフォーム箇所があれば活かす
中古戸建てリノベーションでは、購入後に自分好みにカスタマイズするため、このような物件を避けることで、コストの無駄を省くことができます。
ちなみに売主が居住したまま売りに出している中古物件もありますよね。
このような中古物件は、リフォームをしていないケースが多いです。
沖縄で中古戸建てリノベーション物件を見つけるには?
沖縄で中古戸建てリノベーション物件は、仲介不動産会社で中古物件を探す他、リノベーションを依頼する業者に相談する方法もあります。
不動産サイトも中古物件は数多くありますが、情報が多すぎて取捨選択に迷う人も少なくありません。
沖縄で中古戸建てリノベーションに適した物件探しを行うならば、地元情報に詳しい、地元密着型の仲介不動産会社もおすすめです。
①地元の不動産会社
◇地元の不動産会社は、地域情報に詳しいです
希望エリアが定まっている場合、地元密着型の不動産会社は、地元の情報に詳しいため、より戸建てリノベーションに適した中古物件に詳しいことがあります。
また複数回足を運んで親しくなると、リフォームやリノベーションを済ませていない、売り出してすぐの物件情報を紹介してもらえるケースも多いです。
・地域の中古物件に詳しい
・地域の新しい物件情報を紹介してもらえる
・リノベーション業者を紹介してもらえる可能性
また周辺環境や地域のコミュニティーにも詳しい特徴があり、中古物件の購入にあたり、さまざまな質問や相談に対応してくれるかもしれません。
②リノベーション業者
◇物件購入まで相談できるリノベーション業者もあります
相談をすると、中古戸建てリノベーションに適した物件を紹介してくれるリノベーションを得意とする業者も増えました。
・物件探しとリノベーションが同時に進む
・希望を相談しながら物件を探す
・プロの視点で選んだ物件を紹介してもらえる
ひとつの窓口で中古戸建てリノベーションを済ませるサービスとして、「ワンストップサービス」とも呼ばれます。
物件探しとリノベーション計画を並行して進めるため、希望のリノベーションが実現可能な物件をプロの視点で選んでもらうことができます。
③不動産サイトで探す
◇不動産サイトは、さまざまな物件情報から比較検討できます
一般的な不動産サイトでは、リノベーション済みの物件、管理状態が良くない物件なども掲載されているため、見極めが難しい側面があります。
けれども中古戸建てリノベーションに適した物件を探す場合、築年数が経ち、リフォームを必要とする中古物件こそが狙い目です。
数多くの情報から中古戸建てリノベーションに適した物件を探すことは困難なこともありますが、リノベーション業者が提供する物件情報なども見受けます。
まとめ:中古戸建てリノベーションは、業者と相談して進めます
中古戸建て物件を購入してリノベーションを進める場合、躯体のみを残して家全体を解体し、間取りから全てを改変する、大規模な工事も少なくありません。
住宅の基礎部分や柱・梁などの躯体は、老朽具合や痛みが一見では分からないものも多く、特にリフォーム済み物件では、思わぬ損傷が隠れていることもあります。
そのためリノベーションを目的とした中古戸建て物件を探す時には、業者と相談しながら進めると安心です。
不安があれば専門業者に住宅を診断してもらう「ホームインスペクション」を依頼して、躯体に重大な損傷がないかを確認しましょう。