沖縄で家を建てる時に掛かるお金☆「諸費用」とは?
2021/6/6
沖縄で家を建てる時には、本体工事費(建物自体の建築費)ばかりが目に行きがちですが、この他にも別途工事費と諸費用が掛かります。
諸費用は沖縄で家を建てる総額から見ると10%が目安ですが、そもそもの金額が大きいので諸費用ひとつ取っても総額が3,000万円なら300万円、これを現金で用意しなければならないと考えると、事前にしっかりと予算に入れておかなかれば、慌ててしまいますよね。
沖縄で家を建てる時に掛かる「諸費用」は、注文住宅だと土地取得時のローンにも手数料が掛かりますし、建売や中古の沖縄の家であれば、仲介不動産会社へ支払う仲介手数料など、その種類や状況によっても変わります。
そのためひと口に「諸費用」と言っても、沖縄で家を建てる時には様々な項目がありますが、ここではその一部として諸費用の項目や注意点を、コストダウンのポイントとともにお伝えします。
どうぞ参考にしてください。
沖縄で家を建てる時に掛かるお金☆
「諸費用」とは?
沖縄で家を建てる時に掛かるお金☆「諸費用」とは?
沖縄で家を建てる時、諸費用の大まかな目安は総費用の約10%前後であることはお伝えしましたが、多くは一度にまとめて支払うのではなく、その都度都度のタイミングで現金で払います。
例えば、契約時に必ず必要になる印紙税ですが、契約前に現金で印紙を購入しなければなりませんし、その他の項目も、多くは見積もりをお願いした大手ハウスメーカーや建築業者ではなく、それぞれの施工業者に現金払いをすることが多いです。
(ただし内容によっては「別途工事費」として、建築業者が最初に建て替えをしたうえで、最後に本体工事費とともに清算をしてくれるケースもあります。)
ですから、沖縄で家を建てるとなるとそれなりの現金を手元に準備しておかなければなりませんが、3,000万円であれば300万円、5,000万円であれば500万円と、なかなか大きな数字です。
手元に準備できない場合には、どのような方法があるのでしょうか。
【 沖縄で家を建てる☆諸費用を準備する 】
(1) 諸費用まで併せた金額を借り入れできる沖縄の住宅ローンを選ぶ。(この場合、100%を超える融資率になります。)
(2) 諸費用ローンを別途契約する。
ひと昔前は沖縄で家を建てるとなると諸費用はもちろん、頭金も10%~20%は準備をして進めなければならない、とされてきました。
けれども現在では全く事情が違い、(節税の意味合いでフルローンにする人々もいますが)そもそも融資率100%のフルローンでの借り入れは少なくありません。
ただ、それでも100%以上の借り入れを沖縄で家を建てるためにするとなると、返済負担は重くなりますので、あくまでも「安全に返済できる資金計画」の元で検討をしてください。
【 沖縄で家を建てる☆諸費用ローン 】
★ また住宅ローンは金融機関の融資商品のなかでも金利の安いローンです。そのため諸費用ローンを別途契約するとなると、金利はほぼ高くなります。
諸費用に含まれる項目例
沖縄で家を建てる費用は、別途工事費も諸費用も、本体価格以外はそれぞれの業者で扱いが異なりますので一概には言えませんが、建売住宅や中古住宅の売買契約時の印紙税などの細かな費用や、住宅ローン契約時の細かな費用は諸費用に含まれます。
この他にも、土地を購入する前に地盤調査を行えばそれが諸費用になりますし、それぞれの状況・環境によって下記のような項目が掛かると考えてください。
【 沖縄で家を建てる☆諸費用の項目例 】
(1) 地盤調査費 → 軟弱地盤の場合には安全に暮らすために地盤補強工事が必要です。この時、支持層までどのくらい深いのかによって大きく費用が変わります。
※ また、そもそも軟弱地盤に沖縄で家を建てることは避けるために、購入前に地盤調査を行うケースも多くなりました。コストは5万円前後が目安です。
(2) 引っ越し費用 → 新居への引っ越し費用もまとまった金額を用意しなければなりません。また、新居では家具家電を新調する人が多いので、家具家電やカーテンなどの費用まで考慮してください。
(3) 仮住まい費用 → 例えば住み替えにより先に今までの住まいを売却した場合には、新居が建つまでの間、アパートなど仮住まいを用意します。
※ 戸建てから戸建てへと住み替えるケースでは仮住まいの他、貸し倉庫などを別に借りるケースも多いです。
(4) 祭事費 → 日本では新築の家を建てる時、地鎮祭・上棟式を行う風習があります。全国的にはスキップする人も増えていますが、沖縄では今でも地鎮祭や上棟式を重視している地域は多いのでコストに入れておくと安心です。
(5) 仲介手数料 → 沖縄の家が中古住宅や建売住宅などの場合、また注文住宅でも土地から購入すると、仲介不動産会社を通すことが多いですが、この時は仲介手数料を支払うことになります。
(6) 解体工事費 → 購入した土地に築年数の古い沖縄の家などが建っている場合(建て替えのケースでも)、当たり前ですがこの家を取り壊さなければなりません。
※ 土地購入時の交渉によっては、売り主に解体して更地にしてもらってから購入することも可能です。
地鎮祭や上棟式に掛かる費用は、エリアや規模によっても異なりますが、一例では地鎮祭で10万円~15万円が目安です。
住宅ローン契約時に掛かる諸費用
この他、前項でお伝えしたように沖縄で家を建てる時には、住宅ローン契約時の諸費用も必要です。
【 沖縄で家を建てる☆住宅ローン契約時に掛かる諸費用 】
(1) 印紙税 → 住宅ローン契約時だけではなく、物件の売買契約や工事請負契約まで、全ての契約で印紙税が掛かります。
(2) 保証料 → 公的融資のフラット35は必要ありませんが、ほとんどの金融機関で住宅ローンを組むなら保証会社の保証を必要としますので、保証料を支払います。
(3) 火災保険料 → 保証料とともに住宅ローン返済中は火災時に補償する火災保険は必須事項とする金融機関が多いです。
(4) 事務手数料 → 住宅ローン契約を交わす際の手数料が掛かります。
(5) 団体信用生命保険特約料 → 住宅ローン借り入れ主に死亡や高度障害などの有事が起きた場合、住宅ローン残高の返済が補償される特約で、フラット35以外は加入必須です。
この他にも沖縄で家を建てる時にはさまざまな諸費用が掛かりますが、選ぶ住宅ローン商品や借り方によって諸費用を抑えることもできます。
諸費用を抑えるポイント
まず、契約時には印紙税など必ず諸費用が出ますから、沖縄の家が土地から購入する注文住宅の場合、①土地取得時と②建築請負契約(沖縄の家を建てる時に交わす契約)と2回の契約機会があり、それだけ諸費用も出ます。
一方、土地と建物が一緒になって販売されている建売住宅や分譲マンションなどは、そもそも物件の売買契約だけになりますから、それだけ諸費用が重なりません。ただし、仲介不動産会社への仲介手数料が掛かる計算です。
続いて、沖縄で家を建てる時の諸費用は、選ぶ住宅ローンや金融機関によって違います。
【 沖縄で家を建てる☆諸費用を抑えるポイント 】
(1) 事務手数料 → 住宅ローンを組む時の事務手数料は、以前は借り入れ金額がいくらであっても一律で3~5万円が目安でした。けれども最近では「借り入れ金額の0.5%」などの商品も出ています。(0.5%~2%が目安です。)
※ 沖縄の家に多い4,000万円台であれば、4,000万円で計算しても20万円~80万円と、手数料が大幅に変わりますので金利によるメリットと比較(※1)し、決めてください。
(2) 保証料の有無や払い方 → 公的融資であるフラット35の他、ネット銀行でもそもそも保証の必要がない商品も見られるようになりました。
※ ほとんどの住宅ローン商品で保証料は必須ですが、通常は契約時に一括払いをするのに対して、なかには金利に上乗せするパターンもあります。
(3) 保証料や事務手数料の無料期間を利用する
→ 最近ではキャンペーンとして保証料や事務手数料を一定期間無料にするイベントも、民間金融機関で見られるようになりました。
※ ただし、このようなキャンペーンには一定の頭金(2割など)を条件としていることも多く、条件がクリアできる場合のみ利用できます。
(※1) 事務手数料が借り入れ金額の%で割り出されるような住宅ローン商品の多くは、そもそも金利が破格に低い傾向にあり、その金利でお客様を呼んでいる側面もあるので注意をしてください。
(2)の保証料が必要ない住宅ローン商品でも、よくよく契約内容をチェックしてみると、事務手数料が%計算で一般的な3~5万円よりも破格に高くなることは多いです。
金利自体は安いものの、総支払額をそれぞれに出してみると、意外にもそんなに金額に差はなかった…、と言うケースも多いので、冷静に計算して比較検討を進んることをおすすめします。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で家を建てる時に掛かるお金のなかでも「諸費用」に当たる項目について、その大まかな内容と、少しでも諸費用を抑えるためのポイントをいくつかお伝えしました。
冒頭でお伝えしたように、沖縄で家を建てる総費用は「本体価格+別途工事費+諸費用(土地が必要なら土地取得費)」となりますが、別途工事費や諸費用の項目は業者それぞれに扱いが違います。
そのため、大きな項目で金額をまとめられてしまうこともありますし、業者にとって不都合な事柄は小さく書かれていたり、さらっと流してしまうことも多いです。
契約書を確認をして、疑問点や質問があれば細かく確認をしてみる姿勢が、後々まで後悔のしない予算立てを実現します。
沖縄で家を建てる時に掛かるお金については、別記事「沖縄の家を建てる時に掛かるお金☆予算オーバーにしないポイント」や「沖縄で家を建てる時に掛かるお金☆「別途工事費」とは?」も参考にしてください。
まとめ
諸費用の内容や注意点、コストダウンのポイントとは
・諸費用は総コストの10%ほどが目安
・現金で支払う項目が多いので手元に用意する
・諸費用ローンや諸費用込みの住宅ローンもある
・ただし返済負担が増えるので手持金が理想的
・仲介手数料や引っ越し費用、地盤調査費など
・契約時には印紙税や事務手数料などが掛かる
・事務手数料は一律3~5万円が一般的
・事務手数料が借り入れ額の0.5%~2%ほどの契約もある
・保証料がいらない住宅ローン商品もある
・保証料の清算方法を選べる(一括・金利に上乗せ)商品もある