沖縄で地鎮祭☆知っておきたい費用やマナー

2020/3/13

沖縄で地鎮祭☆知っておきたい費用やマナー
家を建てる時、沖縄でも地鎮祭(じちんさい)を行いますよね。もちろん施主は家を建てる家族ですが、そんなに何度も沖縄で地鎮祭を行う機会もないだけに、戸惑う方も多いです。

一般的には家の建築を依頼した沖縄の業者が、地鎮祭の準備を進めてくれますが、神主への玉串料など、準備する費用も用意しなければなりません。

また、施主として参加する際の服装やマナーなども把握して、沖縄で地鎮祭へ参加してくれた方々のみならず、周辺の住民の方々まで配慮しながら進められればベストです。

そこで今日は、沖縄で行う地鎮祭に掛かる費用の目安や、服装など参加のマナーなどをお伝えします。

 

沖縄で地鎮祭☆
知っておきたい費用やマナー

 

沖縄の地鎮祭、その役割とは


地鎮祭は更地の土地に家を建てることを、土地神様へ報告し許しを得る儀式で、その土地のお祓いの役割も果たします。

土地神様へ報告し許しをいただき、さらに悪しきものを祓うことで、土地神様に守ってもらい、工事中の安全を願う意味合いも果たしてきました。

ただ、近年ではこのような神事に熱心ではない方々も増え、沖縄では地鎮祭自体を行わないケースや、行うとしても、清めの塩を施主本人が撒く程度で、簡単に済ませてしまうケースも増えています。

【 沖縄の地鎮祭とは 】

★ 工事を着工する前に、更地で行う土地神様への報告とお祓いの儀式です。前述したように簡易的な地鎮祭もありますが、神主を呼ぶのが通例です。

→ 地鎮祭の主宰者は建築業者、施主が家を建てる家族になるのが一般的で、日本では神式がほとんどですが、なかには熱心な信仰のために、キリスト教式・仏教式の地鎮祭を見受けることもあります。

 

主宰者が建築業者とあるように、施主としては業者が進めてくれるので、費用を準備するだけでも問題ありません。

【 沖縄の地鎮祭を行う日取り 】

★ ちなみに地鎮祭の日取りは特徴的です。

→ 一般的には結納や結婚式などでは「大安」や「友引」などの、「六曜」を用いますよね。けれども地鎮祭ではより細かい、12の日取りからなる「十二直」を用います。

※十二直についてや日取りの決め方は別記事「沖縄で注文住宅を建てる☆地鎮祭の「日取り」の決め方」をご参照ください。

沖縄の地鎮祭に掛かる費用


沖縄の地鎮祭では神主を呼んでお祓いをお願いしますので、お礼として神主に玉串料(初穂料)を支払う点は、押さえるポイントです。

【 沖縄の地鎮祭☆掛かる費用 】

① 神主への玉串料(初穂料) … 2万円~3万円

② 祭壇に備える供物 … 1万円前後

③ 儀式後に宴会があれば、お酒代やおつまみ代(※) … 1000円~3000円/1人

④ 儀式後の挨拶回りで配る粗品 … 500円~2000円/1人

※ 参加者へ配る粗品やご祝儀 … 沖縄の地鎮祭ではあまり必要ありませんが、施主によっては参加者の方々へもお土産として粗品を準備したり、工事関係者の方々へご祝儀を渡す方もいます。

 

…以上が沖縄の地鎮祭で準備をしたい費用の目安で、沖縄では儀式後の宴会も多く見受けますが、宴会ではなく、参加者へ仕出し弁当(1000円~2000円前後)を振る舞うケースも増えてきました。

参加者へ配る粗品も沖縄の地鎮祭ではあまり見かけません。工事関係者の方々への祝儀は、躯体の骨組みが出来た頃に行う、工事関係者への労いの意味合いも込めた「上棟式」がありますので、ここでお渡しするケースが多いです。

この上棟式を正式に行う予定がない場合には、ここでお礼の意味合いも込めて、1人5千円~1万円のお金を包むのも、印象が良いかもしれません。

※ もしも上棟式を行わず、ここでお礼のお金を包むのであれば、棟梁には2万円~3万円の祝儀を目安にしてください。

★ 沖縄の地鎮祭の規模にもよりますが、平均的な沖縄の地鎮祭で掛かるコストは10万円~15万円が目安です。

 

 

沖縄で行う地鎮祭の流れ


沖縄で地鎮祭の会場は、敷地の四隅に青竹を挿して作ります。その青竹を軸にしてしめ縄を張ると、その内側が儀式のための結界です。

敷地の中央には神様への供物を供えた祭壇を準備し、そこへ神主が祝詞を唱えて儀式が進行します。

施主が参加する大きな式次第は、「地鎮の儀」で、施主や工事関係者が鍬(くわ)や鎌(かま)、鍬(すき)などで砂山を掘る儀式です。

【 沖縄の地鎮祭☆式次第 】

① 開会の儀

② 祭壇へ神饌(しんせん)と呼ばれる神様への供物を供え、神主が祝詞を上げることで、敷地内のお祓いが済み、清められます。

③ 地鎮の儀 … 敷地内に作られた砂山を、上記でお伝えしたように、施主や工事関係者が鍬(くわ)などで掘ってください。

④ 神主は祭壇へ、玉串(たまぐし)と呼ばれる榊(さかき=神式で用いられる葉)に紙垂(しで)などを結んだ神様へのお供え物を捧げます。

※ これが玉串奉奠(たまぐしほうてん)です。

⑤ ここで②で捧げた神饌(しんせん)を下げてください。(ここで神様がお帰りになります。)

…以上で沖縄の地鎮祭が終わりますが、最後に参加者全員で乾杯をして、「ウサンデー(下げた供物を皆でいただく)と共に、宴会へと移るケースがほとんどです。)

宴会もひと段落しましたら、挨拶をして閉会をしてください。

沖縄の地鎮祭後に済ませたい、「挨拶回り」


沖縄では、着工前の地鎮祭のタイミングで済ませておきたいのが、近隣住民の方々への挨拶回りです。

工事を行うことになりますから、ご迷惑をお掛けするお断りと、「今後ともよろしくお願いします」の意味合いを込め、沖縄なら一軒1000円~3000円を目安に粗品を用意して配りつつ、挨拶回りをするのが理想的です。

【 沖縄の地鎮祭☆近隣の方々への挨拶回り 】

★ 挨拶回りをする「ご近所さん」の目安は、昔から「向こう三軒両隣」の合言葉があるのはご存じでしょうか。これは「向い側3軒」、そして「両隣」を意味します。

→ 一般的には両隣はそれぞれ2軒までは挨拶するのがマナーとされ、工事の方々が通るなど、工事中にご迷惑を掛けそうなお家は、「向こう三軒両隣」の範囲でなくとも、挨拶をしておくと安心です。

また、工事中に自分達が常にいる訳ではありません。住んでしまえば対応もできますが、工事中の苦情ややり取りは、基本的に施工業者が担いますので、業者と相談をして現場監督など、業者の方と共に回ることをおすすめします。

参加する時の服装マナー


やはり儀礼ですので、華やかにならないフォーマルな服装で参列すると安心です。

【 沖縄で地鎮祭☆服装マナー 】

★ 沖縄では夏であればかりゆしウエァが多いです。冬は濃紺やグレー、黒などの無地のスーツにネクタイが多くなります。

→ 施主であれば黒のかりゆしウエァを着用する方もいますが、割とカジュアルな地域も多いので、参加する業者の方々に相談するのも良いかもしれません。

前項のように、地鎮祭の後に挨拶回りをする予定であれば、家族のみの場合など、カジュアルな地鎮祭であっても、清潔な服装で参加すると安心です。

また、沖縄では地鎮祭を終えてホッとする施主も多いですが、この後、家の躯体の骨組みが終わった頃には、工事関係者の方々への感謝と労いを込めた「上棟式(じょうとうしき)」が行われます。

沖縄の地鎮祭は建築業者が先導して準備を進めてくれますが、上棟式は工事関係者の方々を労う式典ですので、主宰者は家を建てる側です。

神主を呼ぶ必要はないものの、自分達の家の建築に関わる方々への御祝儀や宴会、引き出物まで用意が出てきますので、準備を早めに進めておくことをおすすめします。

※ 費用など詳しくは「沖縄注文住宅の諸費用②☆家の建築で発生する金額」でもお伝えしていますので、こちらもご参照ください。

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で行う地鎮祭の主な流れや準備しておきたい費用、式次第とマナーなそについてお伝えしました。

少し不安を感じる声も聞こえますが、基本的には施工業者が先導して進めてくれますので、必要な費用を準備することと、ある程度の流れを把握しておけば、そんなに難しいことではありません。

それ以上に重要なのは、後半でお伝えした近隣住民の方々への挨拶回りかもしれません。

今後、長くお付き合いがある方々ですし、近隣の方々から特別な苦情が出てしまえば、建築自体を進めることが出来なくなることも、ない訳ではありませんので、清潔な服装で丁寧に挨拶を済ませておくと、より順調です。

準備する粗品は、どの家でもあって困らない洗濯洗剤などの消耗品や、賞味期限の長いお菓子などが好評です。

まとめ

沖縄で行う地鎮祭のあらまし

・着工前に土地神様へ報告、許しを得る儀式
・主に施工業者が先導して進めてくれる
・神主さんを呼んで儀式を進める
・地鎮祭の費用目安は10万円~15万円
・地鎮祭の山場は砂山を鍬などで掘る儀式
・服装は華やかすぎないフォーマルだと安心
・沖縄ではかりゆしウエァでの参加も多い
・地鎮祭の最後にはウサンデーと共に宴会も多い
・地鎮祭後はご近所さんへの挨拶回りも多い
・挨拶回りでは粗品を準備する

 

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