【沖縄の家】賢い住宅ローン控除活用☆フルローンは本当にお得?

2021/5/13

【沖縄の家】賢い住宅ローン控除活用☆フルローンは本当にお得?
今、沖縄では新築の家が次々に建っていますよね。南部では豊見城市など、都心部那覇市のベッドタウンが急速に開発され、郊外に沖縄で家を購入する人々が増えました。

沖縄で家を建てると住宅ローンを組む人々がほとんどですが、「頭金10%」とか「頭金300万円」と言われていた時代も過ぎ、今では頭金なしのフルローンが増えています。

さらには、沖縄で家を購入する際に掛かる諸経費などまで融資を受けられる「諸経費ローン」まであるのですから、驚きますよね。

今沖縄で家を購入する際にフルローンを契約するのは、「頭金が充分にないから」などの理由ではありません。多くは効果的に「住宅ローン控除」を受けるための税制対策です。

ただ、沖縄で家を購入する全てのケースで、フルローンが住宅ローン控除に割が良いのか?と言えば、そうとも限りません

そこで今回は、沖縄で家を建てる際に住宅ローン控除を賢く受けるための、フルローン選択のポイントをお伝えします。どうぞ参考にしてください。

 

【沖縄の家】賢い住宅ローン控除活用☆
フルローンは本当にお得?

住宅ローン控除の借り過ぎに注意

住宅ローン控除の借り過ぎに注意
今、沖縄で新築の家が次々に建っていますが、オーナーが良く勘違いしているポイントとして、「住宅ローン控除があるから、予算は大きい方がお得!」と言うものです。

確かに住宅ローン控除の概要を簡単に言えば、2022年12月末日までに新しく住宅ローンを組んだ場合(※)、契約年から10年~13年間は、毎年の住宅ローン年末残高の1%控除が適用される制度となります。

(※)2020年の新型コロナ感染拡大により、住宅ローン控除の適用期間が延長されました。

→ 消費税アップに伴う10年から13年延長などについてや、住宅ローン控除の概要などについては、別記事「沖縄で家を建てる資金計画☆住宅ローン控除の要件とは」などをご参照ください。

ですから、「住宅ローン年末残高の1%が控除されるなら、借りれば借りるほどお得になる!」と言うことで、予算いっぱいいっぱいに借りるケースが見受けられました。

けれども沖縄の家を購入する時に忘れてはならないのが、住宅ローン控除には上限額がある、と言うポイントです。この点を意外にも見落としがちなので注意をしてください。

【 沖縄で家を建てる☆住宅ローン控除には上限額がある 】

★ 住宅ローン控除の上限額は、

●新築の場合
・一般住宅=40万円
・長期優良住宅/低炭素住宅など=50万円

●中古住宅
・一般住宅=20万円
・長期優良住宅/低炭素住宅など=30万円

※この他、年収や条件によって上限額が変化します。

…が目安ですが、事前に自分の住宅ローン上限を確認してから、頭金かフルローンかを判断すると、損をせずにおすすめです。

詳しくは別記事「沖縄で家を建てる☆住宅ローン控除には上限額がある」でご確認ください。

フルローンにするかどうかの判断基準

フルローンにするかどうかの判断基準
沖縄で家を購入する際、住宅ローン控除の限度額を知って賢く住宅ローンを組みたい理由は、オーバーローンです。

基本的にきちんと返済を続けることができるなら、オーバーローンによる影響はないのですが、何らかの理由で沖縄の家を売却しなければならなくなった時、オーバーローン期間であれば、売却額で住宅ローン残高を完済できません。

また、借り入れ金額が高ければ高いほど、利息を払わなければなりませんので、住宅ローン控除を受けられるからと言って、その分利息で損をしないような返済計画が必要です。

では沖縄で家を購入するに当たり住宅ローン控除を賢く受けるために、敢えてフルローン(頭金なしで住宅ローンを組むこと)を利用する判断基準はどこにあるのでしょうか。

【 沖縄で家を購入☆フルローンの判断基準 】

★ それは、沖縄の家購入で利用する住宅ローンの金利が、1%以上か1%以下かで判断できます。

(1)住宅ローン金利1%以下 → 利息の支払い額が、住宅ローン控除額が下回る

1%以下であれば、利息の支払いを鑑みても住宅ローン控除額が上回りお得なので、フルローンがお得です。

(2)住宅ローン金利1%以上 → 利息の支払いが、住宅ローン控除額を上回る

1%以上の場合、利息の支払いの方が高くなりますので、住宅ローン控除の恩恵は相殺・もしくは赤字になります。ですから1割ほどの頭金が理想的です。

※住宅ローン控除は住宅ローン残高の1%が控除されるため

そもそも「頭金」の考え方は、最初の借り入れリスクを少しでも軽減することです。ひと昔前は頭金が信頼にもつながりましたので、頭金なければ借り入れができなかったりもしましたが、今ではフルローンが一般的な時代になりました。

そんな現代では、頭金は最初に出す繰り上げ返済のようなものだと考えてください。

【 沖縄で家を購入☆繰り上げ返済の注意点 】

★ 沖縄での家購入では、繰り上げ返済をすることで利息の支払いが軽減されるなどのメリットはありますが、住宅ローン控除を受けている期間は繰り上げ返済を控えた方が賢いです。

→ 住宅ローン控除は年末の住宅ローン残高×1%の控除ですので、適用期間中には繰り上げ返済をせず、残高を残しておくことでより住宅ローン控除の恩恵を享受できます。

もともと頭金を準備していた場合や、繰り上げ返済分の金額は別に貯蓄しておいてください。

住宅ローン控除の適用期間は、沖縄で家を購入してから10年~13年ですので、この後にまとめて繰り上げ返済ができればベストです。

オーバーローンの危険性

オーバーローンの危険性
前項でも触れましたが、沖縄の家購入でフルローンを利用すると、オーバーローンの期間が長くなることは大きなリスクです。

終の棲家として購入したつもりでも、売却する状況になるケースは少なくありません。多くの人々は返済が滞ることを心配していますが、この他にも離婚による財産分与や、転勤や急な生活の変化による住み替えなどの事例です。

計画的な住み替えを進めたいところですが、なかには学校での子どものトラブルや、親の介護などの事例もあるため、不測の住み替えは急を要することも多いのではないでしょうか。

このような事態においてオーバーローンだった場合、沖縄の家の売却額で完済ができないと、自己資金が手元にない場合には売却自体ができなかったり、新居の住宅ローンが大きくなってしまうなど、不利益は多くなります。

【 沖縄で家を購入☆オーバーローン 】

★ ポイントはその沖縄の家が新築であっても、自分達が売買契約を交わした時点で、築年数とは関係なく「中古住宅」として売却しなければならない点です。

→ 仮に新築住宅が何らかの事情で売買契約後すぐに売りに出されたとして、「新築住宅」と「中古住宅」では、販売価格は約2割~3割ほどの差がでます。

沖縄で家を建てた後、築5年までは中古住宅のなかでも比較的売却額の高い「築浅物件」に該当しますが、それでも新築住宅とは、売却額は大きな差が出ると考えてください。

そう考えると、できるだけ最初からオーバーローンリスクを払拭するために頭金を払う考え方は、住宅ローン控除は計画に入っていないものの、リスクヘッジと言えます。

ただ、何らかの事情で突然沖縄の家を売却しなければならない時、オーバーローンでも残高を一括返済できるよう、頭金として入れるつもりだった貯蓄を温存しておく、と言う考え方も、金利1%以下の住宅ローンであればアリです。

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の家を購入する時に、少しでも賢く住宅ローン控除の恩恵を受けながら、オーバーローンのリスクを軽減するためのポイントをお伝えしました。

さまざまな要素があるのでそれぞれの判断が不可欠ですが、大まかに言えば、住宅ローン控除は年末残高の1%が適用するので、金利が1%以上の住宅ローンであれば頭金を入れて返済計画を建て、1%以下ではフルローンを利用する方法がよりお得です。

また、住宅ローン控除は個人の年収によっても控除額の上限が変わります。個人の収入に対して控除が発生するので、もしも夫婦共働きでそれぞれに住宅ローンを組む「ペアローン」などを選んだ場合、それぞれの収入に対して住宅ローン控除を受けることができます。

この場合、対象が夫婦二人になる分だけ住宅ローン控除限度額も上がりますので、共働き家庭では夫婦二人のペアローンも検討してみると良いかもしれません。

詳しくは別記事「沖縄で家を建てる☆夫婦で借りる住宅ローン3つのパターン」などをご参照ください。

まとめ

フルローンか頭金か☆住宅ローン控除の判断基準

・住宅ローン控除は年末残高の1%が控除される
・住宅ローン控除には上限額がある
・金利1%以下の住宅ローンならフルローンも有効
・金利1%以上なら頭金1割ほど入れるとより良い
・住宅ローン控除期間は繰り上げ返済をしない
・頭金や繰り上げ返済分の金額は貯蓄しておく
・突然の家売却にい備え、オーバーローン対策は必要

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