沖縄注文住宅の諸費用②☆家の建築で発生する金額

2020/3/10

沖縄注文住宅の諸費用②☆家の建築で発生する金額
沖縄で建てる注文住宅では諸費用も気に掛りますよね。オリジナルな家が建つ魅力がある注文住宅では、土地を購入してから家の建築を始めますので、「どの段階で、どんな費用が発生するか」も気に掛るところです。

沖縄注文住宅の場合、諸費用だけ別に準備をしておけば、土地購入や建築過程で支払う土地代金や工費は段階的に借り入れることができますので、予め各工程で発生する諸費用を把握して、すぐに払えるように分けておくことをおすすめします。

(ただしフラット35など、一部ローン商品では、最終的に家が建った段階で総額が振り込まれるので、「つなぎ融資」の利用が便利です。)

そこで今日は、「沖縄注文住宅の諸費用①☆土地購入で発生する金額」に続き、沖縄注文住宅に掛かる諸費用、家を建てる段階でのあらましをお伝えします。

 

沖縄注文住宅の諸費用②☆
家の建築で発生する金額

 

家を建てるまでに支払う費用


土地を購入するまでの費用の流れは、前記事「沖縄注文住宅の諸費用①☆土地購入で発生する金額」でお伝えしました。

前記事にもあるように土地の登記を済ませたら、すでに家を建てる業者が決まっていない場合には、相見積もりを取って依頼する施工業者を絞ります

(見積もりを取ってもらう過程で、測量地盤調査費用、見積もりを提出するための「プランニング料金」が発生するケースもあります。)

そして、相見積もりを取るなかで信頼できる一社に絞り依頼をしたら、いよいよ念願のマイホーム建設です!

【 沖縄注文住宅の諸費用☆家が建つまでの費用 】

① 業者に家の建設を依頼する時には「工事請負契約」を交わします。

(1) 建築確認申請費 … ほとんどが業者で申請を行ってくれますので、業者へ申請費のみ支払ってください。目安は多くても20万円以下として準備をすると安心です。

(2) 印紙税 … マイホームの費用に合わせて印紙税を支払います。一般的な1,000万円~5,000万円の範囲内では10,000円です。

( 詳しくは前記事「沖縄注文住宅の諸費用①☆土地購入で発生する金額」をご参照ください。 )

 

…以上が建築業者との契約「工事請負契約」時点に発生する費用ですが、フラット35でも審査が通りやすく、信頼できる家屋として評価されるため、近年では「住宅性能表示」のテストを通った家を望む家庭も少なくありません。

この「住宅性能表示」の評価を受けるのであれば、ここでも支払う費用が発生します。高くても20万円以下がほとんどで、なかには業者が申請をして、工事費用の見積もりに加えるケースも多いです。

家の建て始めに掛かる諸費用


工事請負契約を終えたら、いよいよマイホーム建築に取り掛かる段階ですが、一般的には始める前に、その家に災いなどが起きないようにお祓いをする「地鎮祭(じちんさい)」を執り行います。

家の建て始めには、このような儀式的な諸費用が掛かることも、頭に入れておくと良いかもしれません。

【 沖縄注文住宅の諸費用☆地鎮祭で発生する費用 】

① 地鎮祭(じちんさい) … 地鎮祭ではこれから家を建てる土地に結界を張り、神主さんがお祓いを行います。親族などを呼ぶことも多いので、その規模によって、掛かる費用が変わると考えてください。

・ 儀式の祭壇 … 多くは建築業者が手配をしてくれます。お供えに掛かる費用相場は1万円です。

・ 玉串料(神主へのお礼) … 一般的な目安は2万円~3万円(※1)となります。

・ 参加してくれた方々への粗品 … 参加してくださった方々には、数千円前後の祝儀を持参する方もいるので、そのお礼として半額を目安とした500円前後の簡単なタオルなどの粗品を用意する地域もあります。

→ 工事関係者の方々も参加しますが、工事関係者の方々には粗品をお渡ししない場合もありますので、ここは業者と相談をしてください。

 

以上が目安です。地鎮祭は多くのケースで業者が準備を進めてくれますが、詳しくは別記事「沖縄で地鎮祭☆知っておきたい費用やマナー」でお伝えしていますので、コチラを参考にしてみてください♪

(※1)沖縄の玉串料の相場は2~3万円ですが、本州の一部地域では6万円前後であったり、沖縄の地方では5千円前後の場合もありますので、契約時に業者に確認してみてください。

家の骨組みが出来た時に行う「上棟式」


土地のお祓いをする地鎮祭が神主中心の儀式であるならば、上棟式は工事関係者(大工)さんへの労いも込めた、工事関係者の方々と行う式典です。

上棟式の規模の大きさは地域によっても違いがあるため、掛かる費用も地域地域で大きな開きがあったりしますが、全国の平均的な費用は10~15万円前後ではないでしょうか。

【 沖縄注文住宅の諸費用☆上棟式で発生する費用 】

★ 上棟式は大工さんへの労いの意味合いもあるので、主に自分達(施主)が業者と相談をしながら準備をしてください。

① お供え物

・ 海の幸・山の幸
・ お酒(一升)
・ 塩(撒き塩)
・ 洗い米

…などなど地域によって違いますが、目安は高くても1~2万円以下です。

② 棟梁えの御祝儀

… 大工の棟梁さんへは他の方々よりも多めに包みます。全国的な平均では2~3万円前後です。

③ 棟梁以外の大工さん(職人さん)への御祝儀

… 棟梁以外の家の建築に関わる大工さんや職人さんへもいくらか包みます。全国的な平均では5千円前後ですが、1万円を包む方も多く見受けます。

④ おもてなしの飲食代

… 式典では大工さんを労い、お酒やおつまみ程度の食べ物を振る舞います。食事をふるまうほどではないので、目安としてはお酒を含めて2~3万円以下で賄えるのではないでしょうか。

⑤ 引き出物代

… お帰りの際には皆さまへ千円~五千円程度の引き出物を持ち帰っていただくのが昔ながらの流れです。ただし、最近ではこの引き出物をお祝儀として済ませるケースも増えました。

 

…このように大工さんの参加人数によっても予算が変わってくるので、家の大きさなどでも違います。

ただし、地鎮祭とは違い神主さんは呼ばず、式次第は棟梁さん他大工の皆さまが進めてくれますので、玉串料などは必要ありません

★ まずは業者に相談をして、参加人数と式次第を決め、準備を進めることをおすすめします。

 

 

家の建築費用、一般的な支払い方


沖縄注文住宅の場合、諸費用とは違いますが、建売住宅やマンションとは、建築費用の支払い方法にも違いがあります。

土地購入時に続いて、家の建築時に支払いが発生しますが、多くが建築工程に合わせて4回のタイミングで少しずつ支払うケースが一般的です。

【 沖縄注文住宅の諸費用☆家の建築費用を支払うタイミング 】

① 請負契約(着手金) … 着手金・契約金などの名目で、手持ちのいくらかを支払います。金額は決まっていませんが、1割が目安です。

② 着工時(着工金) … 着手金を支払った残額の1/3ずつ、3回に分けて支払う方法が一般的です。

② 上棟式後(中間金) … 躯体の骨組みが出来た段階で、着手金を支払った残額の1/3を支払います。

③ 家の完成(引き渡し) … 完成して引き渡しが行われる時に、最後の残金(着手金を支払った残高の1/3)を支払い、完済です。

 

…ここで気になるのは、着手金は現金で準備をするにしても、着工金や中間金は住宅ローンの借り入れ金額から払うため、「いつ住宅ローンの借り入れ金額が振り込まれるのか」ではないでしょうか。

これは金融機関や住宅ローン商品によって違いがあります。住宅ローンの主な振込方法は以下です。

【 沖縄注文住宅の諸費用☆借り入れ金額の振り込み 】

① 着工時に一括でまとめて振り込まれる … 請負契約を行う前に審査が通ったら、一括で借り入れ金額が振り込まれるケースです。

② 支払いに合わせて、段階的に振り込まれる … 上記の4回の支払いに合わせて振り込まれます。

③ 家の完成時に一括で振り込まれる … 家が完成しないと振り込まれない住宅ローン商品もあります。この場合「つなぎ融資」をしなければなりません。

 

③のつなぎ融資が必要な住宅ローンの代表は、フラット35です。少し面倒にも思えますが、長期固定金利で国のバックボーンがあるので信頼も高く、このタイプを選ぶ方は多くなります。

※ つなぎ融資に関しては、別記事「沖縄で土地購入して注文住宅☆「つなぎ融資」5つの流れ」をご参照ください。

家の引き渡しで掛かる諸費用


いよいよ家が完成したら引き渡しが行われます。この時に最終残金の支払いも行ってください。

土地と家の建築費を一緒に借り入れるケースがほとんどですが、家の建築費と土地代金を別に借り入れる場合には、ここでローン契約の印紙税も掛かります。(「沖縄注文住宅の諸費用①☆土地購入で発生する金額」参照)

【 沖縄注文住宅の諸費用☆家の引き渡し 】

① 登記費用 … 主に以下の登記を行う際に免許税が発生します。

・ 新建築物表示登記
・ 所有権保存登記
・ 抵当権設定登記

※ 司法書士報酬/土地家屋調査費用/測量費

② ローン契約をここで行う場合には、契約の諸費用が掛かります。

・ 火災保険料
・ 団体信用保険
・ 保証料
・ 事務手数料

③ つなぎ融資を利用した場合には下記の諸費用が発生します。

・ つなぎ融資手数料
・ つなぎ融資利息

 

①や②の金額目安に関しては前記事「沖縄注文住宅の諸費用①☆土地購入で発生する金額」をご参照ください。

いかがでしたでしょうか、今日は「沖縄注文住宅の諸費用①☆土地購入で発生する金額」に続き、家の建築時に必要な沖縄注文住宅の諸費用と、支払いのタイミングについてお伝えしました。

さらに家の引き渡し後には、引っ越しがあります。この時引っ越し費用や新居ですから新しい家具を揃えなければなりません。

引っ越しや家具の新調は多くが現金から出していますので、余裕のある借り入れ金額を設定するか、もしくは引っ越しや家具の新調も頭に入れた「入居費用」を試算して、頭金から差し引く必要があります。

その他、賃貸暮らしとは違い、不動産の所有者になりますので、一年以内には不動産取得税の支払いがあることも、意識した予算計画を立てておくと安心です。

 

まとめ

注文住宅の建築時に掛かる諸費用

・契約時に申請費や着手金などが掛かる
・着工時には地鎮祭を行う
・骨組みが出来た時点で上棟式を行う
・建築費の支払いは通常4回に分ける
・借り入れ金の振り込み方法は商品によって違う
・最後に一括振込の場合はつなぎ融資が必要
・引き渡し後の入居費用も考えた予算計画を立てる

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