2023年沖縄で住宅を購入する価格相場は？地域別の相場と5つの工夫

・2023年沖縄の住宅価格相場は？
・2023年、沖縄の地域別住宅価格相場の目安は？
・2023年、沖縄で住宅価格を抑えるポイントは？

コロナ禍に収束感を覚え始めた2023年、沖縄では再び住宅購入の兆しが見え、価格相場や地価の上昇を気にする人々が増えました。

本記事を読むことで、2023年沖縄の住宅価格相場や地価の推移、沖縄で住宅を適切な価格帯で購入するための相場観をご紹介します。

後半では現在の沖縄で住宅価格を安く抑える5つのポイントも解説しているので、どうぞ最後までお読みください。

沖縄の住宅価格：2023年の地価動向

◇沖縄県内の地価は、2014年から10年連続の上昇です

沖縄の住宅価格を左右する地価動向ですが、沖縄の地価は2014年から10年連続で上昇中、上昇率は全国4位の高さとなります。
都市計画の指定区域がある21市町村192拠点で調査されました。

＜沖縄の住宅価格：地価は上昇中＞
・住宅地	・3.6% (1.6ポイント上昇)
・商業地	・2.7%(2.0ポイント上昇)
・工業地	・18.2%(4.1ポイント下降)

沖縄の住宅地の価格は3.6%、前年から1.6ポイントの上昇です。

沖縄の工業地の地価は、2023年度こそ4.1ポイントの下降ですが、11年連続の上昇を続けていて、伸び率としては全国トップを8年連続取得しています。

 

公示価格とは

◇「公示価格(公示地価)」とは、国土交通省による標準値の価格(適正な価格)です

国土交通省は毎年3月に、適正な地価の形成を目的として毎年1月1日に標準値の選定、3月に発表します。

ただし国土交通省が発表する公示価格は、あくまでも土地取引の目安です。
固定資産税などの計算で使用され、土地取引の目安にはなるものの、実際の不動産取り引きの売買価格とは異なります。

＜公示価格とは＞
・公示価格	・国土交通省による標準値の価格
・実勢価格	・実際に取り引きされた価格

実勢価格は公示価格の他、実際の需要が考慮されるでしょう。
例えば、周辺に人気の商業施設があるなど立地環境が影響し、エリアによっては公示価格との価格差が大きいこともあります。

公示価格は役所や図書館などで閲覧できる他、国土交通省「標準地・基準値検索システム」でも確認が可能です。

 

沖縄の市町村別地価ランキングは？

◇沖縄県では那覇市・北谷町・浦添市の地価が高いです

沖縄県で注文住宅の価格を抑えるなら、地価の高い那覇市・北谷町・浦添市は避けた方が良いでしょう。

ただし近年では、那覇市・浦添市エリアを避ける流れから、沖縄県南部の地価も上昇傾向が顕著になっています。

＜沖縄県の市町村別近いランキング＞
[市町村]	[価格/㎡]	[上昇率]
・那覇市	27万9836円	+2.23％
・北谷町	16万8000円	+2.17％
・浦添市	15万4836円	+4.07％
・宜野湾市	12万0900円	+4.22％
・中城村	11万7133円	+3.87％
・豊見城市	11万4585円	+4.95％
・南風原町	11万2666円	+3.34％
・沖縄市	9万3292円	+2.80％
・嘉手納町	8万9900円	+2.70％
・西原町	8万9187円	+4.96％

公示地価は2人の不動産鑑定士がそれぞれ鑑定して、その結果を踏まえて決定されます。

鑑定士によると、新型コロナの収束感による経済活動の活発化や、投資意欲の回復傾向、低金利政策も地価の上昇に影響しているとのことです。

 

 

沖縄で住宅の価格相場は？

◇沖縄で注文住宅を建てる場合、建築費用の平均は3,602.8万円です

住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」によると、沖縄で注文住宅を建てる価格相場は、建築費用のみで3,602.8万円が平均でした。

全国的な平均値と比べると高く感じますが、沖縄の住宅は住宅面積も広い傾向にあります。

＜沖縄で注文住宅のみの価格相場＞
[平均]	[沖縄]	[全国]
●建築費用	・3,602.8万円	・3,532.5万円
●住宅面積	・117.6㎡(約30.63/㎡)	・124.4㎡(約28.39/㎡)

坪単価で言うと沖縄平均が101.48万円/坪、全国平均が93.94万円/坪です。

ただし沖縄県は地価が10年連続で上昇中、国内外からセカンドハウスとしての需要も高いエリアなので、常に地価の推移を見ながら、全体的な予算配分を意識して購入を進めます。

 

沖縄の新築分譲住宅の価格帯は？

◇沖縄で新築分譲住宅の価格帯は、約2,400万円～5,700万円です

沖縄県内の不動産情報を掲載している複数の不動産住宅情報サイトをチェックすると、掲載されている沖縄県内の新築分譲住宅の価格帯は約2,400万円～5,700万円でした。

＜沖縄の新築分譲住宅の価格帯＞
[エリア]	[価格帯]
・那覇市、浦添エリア	・約4,400万円～5,700万円
・北谷エリア	・約5,000万円～5,500万円
・宜野湾市	・約4,000万円～5,000万円
・中部エリア	・約3,000万円～4,200万円
・北部エリア	・約2,500万円～4,300万円
・豊見城市	・約4,000万円～4,200万円
・南部エリア	・約2,500万円～4,600万円
(2023年7月1日現在)

新築分譲住宅なので、なかには建築前の「青田買い」もありますが、完成した後にオープンハウスなどを利用して見学し、購入する流れが多いです。

未完成のうちに購入する場合、扉や床材、設備などを選択できるオプション設定もありますが、グレードの高いオプションを選ぶと、価格帯も高くなります。

 

沖縄の中古戸建て住宅の価格帯は？

◇沖縄で中古戸建て住宅の価格帯は、約2,400万円～4,800万円です

沖縄で中古戸建て住宅は常に良い物件に出会える訳ではありません。
中古なので売主の意向もあり、価格帯には幅があります。

＜沖縄の中古戸建て住宅＞
[エリア]	[価格帯]
・那覇市、浦添エリア	・約3,800万円～4,800万円
・宜野湾市	・約4,000万円～4,200万円
・中部エリア	・約3,300万円～3,800万円
・北部エリア	・約3,000万円～3,300万円
・豊見城市	・約4,000万円～4,600万円
・南部エリア	・約3,600万円～3,800万円
(2023年7月1日現在)

沖縄の中古戸建て住宅で価格帯は、建物面積が約100㎡を目安に物件情報を集計しているため、広くなればそれだけ相対的に高くなるでしょう。

また2023年7月現在の集計となるため、時期により異なります。
実際に沖縄で住宅購入を検討する際は、価格を改めてチェックしてください。
 

 

沖縄の中古マンション住宅の価格帯は？

◇沖縄の中古マンション住宅の住宅の価格帯は、約2,500万円～3,600万円です

全国と同じく沖縄県でも、戸建て住宅と比べて中古マンション住宅の価格帯は割安ではありますが、そもそも物件数が少ないエリアも少なくありません。

一方、北谷町など海を見渡す眺望の良いタワーマンションなどが立ち並ぶエリアでは、分譲マンションの方が価格帯が高いこともあるでしょう。
今回は専有面積70㎡前後を目安に、物件情報を集計しています。

＜沖縄の中古マンション住宅＞
[エリア]	[価格帯]
・那覇市、浦添エリア	・約3,000万円～3,600万円
・宜野湾市	・約3,000万円～3,200万円
・中部エリア	・約2,500万円～2,600万円
・豊見城市	・約3,500万円～3,700万円
・南部エリア	・約3,500万円～3,600万円
(2023年7月1日現在)

沖縄では戸建て住宅が価格帯が高くても好まれる傾向にはありますが、「掃除や管理が楽」「眺望が良い」などの理由で、マンションを好む人も少なくありません。

国内外でセカンドハウスとして購入する層では、むしろ分譲マンションを好む人々もいるため、マンションサービスや質によって、沖縄では住宅の価格帯も幅が広いです。

 

 

沖縄で住宅の価格を抑えるポイント

◇沖縄で住宅購入の価格帯を抑えるには、ローコスト住宅があります

沖縄で住宅を購入する価格帯を抑えるには、予算に見合った土地選びや、注文住宅や建売り住宅、分譲マンションなど、予算に見合った住宅の種類があるでしょう。

それでも希望の予算に達しない場合には、中古住宅の検討もありますが、現代の沖縄では、住宅の建築費を抑えて価格帯を下げた「ローコスト住宅」が人気です。

沖縄で住宅購入をするなら価格帯を抑えるために、基本的には予算立てから始めますが、希望のエリアやこだわりがある場合、予算オーバーも起こり得ます。

完全フルオーダーの注文住宅が理想的ではありますが、予算に優先順位を付けたうえで、上記のような選択も検討してみてはいかがでしょうか。

 

沖縄で住宅の価格相場(建築費用)は約3,600万円です

沖縄で住宅の価格相場は、建築費用のみで約3,6000万円、土地価格は地域によって幅が広く、沖縄の土地付き分譲住宅の価格帯は、約2,500万円～6,000万円と価格差が大きいでしょう。

特に那覇市・浦添市などの都心部の土地価格が高い傾向にありますが、近年では豊見城市など南部エリアも土地価格が上昇傾向にあります。

沖縄で住宅の価格を抑えた購入を検討しているなら、早めの決断とともに、土地付き住宅など、より安い方法を模索してみるのも一案です。