【定年後の過ごし方】シニア夫婦関係が充実する、二拠点生活を解説!

2022/8/1

【定年後の過ごし方】シニア夫婦関係が充実する、二拠点生活(デュアルライフ)を解説!
定年後の過ごし方として、二拠点で生活するデュアルライフが注目されています。

定年後の過ごし方としてだけではなく、今では定年前の世代からも希望者が増えたため、デュアルライフをサポートする事業者や、デュアルライフを送りながら働く新しいビジネスをサポートする人々も現れました。

また地方では、住民の受け入れ体制を整える自治体や、なかには支援金が期待できる地域もあります。

今回は、定年後の過ごし方として二拠点を自由に行き来するデュアルライフについて、体験者の事例を基に、メリットやデメリット、デュアルライフを始める注意点までお伝えします。
 

【定年後の過ごし方】シニア夫婦関係が充実する、
二拠点生活を解説!

 

 

デュアルライフとは

デュアルライフとは
定年後の過ごし方に「デュアルライフ」と呼ばれる二拠点生活を選ぶシニア夫婦が増えていますが、この二拠点生活とは「二つの拠点を持つ暮らし」です。

例えば、今では定年退職後にフリーランスとして在宅で仕事をするシニアも増えています。
そこで仕事の拠点となる都心部の一拠点、趣味を楽しむ郊外の二拠点目と、二か所の住まいを持つ事例がありました。
 

<定年後の過ごし方:デュアルライフの一例>

(1)都心部に戸建て住宅
・一カ月の半月滞在
・主に仕事の打ち合わせ
・仕事場としても活用

(2)長野にコンパクトな平屋
●本拠地として活用
・妻は長野に居住
・一カ月の半月滞在
・仕事場としても活用
・広い庭で家庭菜園

…などなどの事例です。

 
また、今回は一カ月に交互に住む頻繁な移動の事例でしたが、冬場のみ温かい場所で暮らす、夏場のみ避暑地で暮らすなどの、季節による住まい方もありました。
 

介護を目的としたデュアルライフ

定年後の過ごし方で今、デュアルライフが注目されているのは、家庭の状況に合わせて柔軟に拠点を移動できる点です。

上記では、夫が在宅ワークをしているシニア夫婦の事例でお伝えしましたが、この他にも郷里に住む両親の介護などによる、デュアルライフの選択もありました。

ここでのポイントは60歳を超えたシニア層が両親の介護をしているため、老々介護によるストレスを軽減する目的で、別に拠点(家)を構えている点です。
 

<定年後の過ごし方:介護との両立>

両親と近い場所に拠点を作る
・週の半分は郷里に住む
週の半分は都心部に住む

 
…この事例では、夫婦一緒に移動していました。

ワンルームでも良いので、介護の現場である実家から距離を置くことでストレスは軽減し、ケアマネージャーさんと協力しながら、両親自身にも自立を促しつつ、必要な部分はフォローできる体制です。
 

デュアルライフが選ばれる理由

デュアルライフが選ばれる理由
このように今、目的はそれぞれに違いながらも、定年後の過ごし方にデュアルライフが選ばれるようになりました。

では定年退職後の過ごし方として、デュアルライフを選ぶ人々には、どのような魅力があるのでしょうか。
 

<定年後の過ごし方:デュアルライフを選んだ理由>

・家族に近距離で会えるところに住める
車なしの生活ができる
断捨離ができる

 
前項では両親の介護を目的としたデュアルライフの選択でしたが、今回の「家族に近距離で会えるところに住める」ケースでは、子ども世帯でした。

嫁姑問題が取り沙汰される昨今、同居や二世帯同居で親子関係を崩すことは避けたいと考えるシニア夫婦が増えています。

そこで適度な距離感で接する手段として、その時々に合わせて現実的な距離感を調整できるデュアルライフが、定年後の過ごし方として好まれています。
 

増える自動車免許の返納

近年ではシニア層による重大な自動車事故のニュースも散見されますよね。
そのため、早い年代から自動車免許の返納を決めるシニア層が増え増した。

けれども地方に住んでいると、車のない生活だけでも体力が必要です。
 

<定年後の過ごし方:車のいらない生活圏>

●そこで車なしの生活にし、近くに交通機関などがある場所に住むようにすれば、車を運転しなくても体力的に楽に移動することが可能です。

 
また地方から、車のいらない都心部へのデュアルライフを決めたシニアのなかには「歳を重ねると、車を乗り降りするのも辛くなってきたり移動するのが面倒になった」などの声もありました。
 

シニア夫婦がデュアルライフを選ぶコツ

シニア夫婦がデュアルライフを選ぶコツ
定年後の過ごし方で、シニア夫婦がデュアルライフを選ぶコツは、片方の拠点が都心部であることです。
 

<定年後の過ごし方:片方を都心部に>

・遠く離れた子供にも会える
徒歩圏内で買い物もできる

 
一方で片方を地方にすることで、喧噪に疲れた時などに休む場所として役立ちます。

「都市部に住んだことがなく不安」という方は、まず賃貸の情報地域の住まいに入居することから始めてはいかがでしょうか。

徒歩圏内で買い物ができる、車なしでも快適な地域もポイントのひとつなので、大きな都心部ではなく「動きやすいエリア」でも良いかもしれません。

実際に住みごごちを確認するのも大切なことです。
 

デュアルライフのメリット

デュアルライフのメリット
では、すでに定年後の過ごし方としてデュアルライフを実践している人々から見た、二拠点を持つのメリットは、どのようなものがあるでしょうか。

デュアルライフの体験談では、もともと持つマイホーム+ワンルームや平屋の1,000万円~2,000万円台ほどの二拠点目を選んだ他、マイホームを売却したお金で、小さな二拠点を探した体験談もありました。

このような労力や経済的負担を差し置いても、定年後の過ごし方としてデュアルライフが良かった!と言えたメリットは、下記との声があります。
 

<定年後の過ごし方:デュアルライフのメリット>

・完全移住より気軽にスタートができる
・戸建の家を取得しやすい
・自然豊かな地方にマイホームを持てる

 
完全移住をするとなると引っ越しが大変ですよね。
また、一度引っ越しをすると手間がかかる上、いざ住んでみた時にギャップに苦労を感じることもあります。

それに比べて定年後の過ごし方にデュアルライフを選ぶと、拠点同士のいいとこ取りをしているので、負担感が少なくなるでしょう。
 

デュアルライフで憧れのマイホーム

また、体験談のなかには「ずっと憧れだったマイホームを購入したいけれど、土地が高くて購入できなかったが、デュアルライフによりコンパクトなマイホームを購入できた」などの声もありました。
 

<定年後の過ごし方:デュアルライフでマイホーム>

●土地の安い地域で家を建てやすい
・地方だと土地が安い
・定年後であればコンパクトな家で良い
・二拠点であればコンパクトな家で良い

●移住支援をしてくれる自治体がある
・新築住宅による補助金
・リノベーションによる補助金

…などの利用

 
自然豊かな地域でマイホームを持つことで、普段都内に仕事に出ている人は自然を好みやすくなる傾向があります。

その際に、デュアルライフを選ぶことで、自分が好きな時に自然と触れ合える住まいがあることで、安心感があるでしょう。
 

デュアルライフのデメリット

デュアルライフのデメリット
一方、定年後の過ごし方にデュアルライフを選んだ場合、たくさんあるメリットがあるのに対し、デメリットがある点は否めません。

ただ、体験談からデュアルライフのデメリットを理解して対策を取ることで、充分に対処できることはあります。
定年後の過ごし方でデュアルライフを選んだ体験談によるデメリットは以下の3つです。
 

<定年後の過ごし方:デュアルライフのデメリット>

(1)二拠点による資金計画が甘かった
(2)思った以上に、交通費がかさんだ
(3)が必要な時も多かった

 
定年後にデュアルライフを選ぶシニア夫婦の場合、まずは生活費の安定が基本ではありますが、最近では定年退職後も働き続ける選択が多いでしょう。

そのためテレワークにより仕事を続けながら、夫婦二人でデュアルライフに切り替えるスタイルが増えました。
 

デュアルライフで憧れのマイホーム

定年後の過ごし方でデュアルライフを選ぶ場合、食費などはほとんど変わることはありませんが、住まいは二拠点になるため家の維持管理にお金が掛かります。
 

<定年後の過ごし方:資金計画>

●基本料金が2倍になる
・電気代
・水道代
・ガス代

●生活家電
・冷蔵庫
・洗濯機

…などなど。

 
定年後に、より安い費用でデュアルライフに切り替えたいならば、家電製品の買い替えの時に、始めるのもいいかもしれません。

「壊れているわけではないけど、処分するのはもったいない…。」と思ったタイミングで、古い生活家電を第二拠点で使用した体験談も多いです。
 

(2)思った以上に、交通費がかさんだ

定年後の過ごし方にデュアルライフを選んだ場合、二拠点間を行き来するため、移動するのに交通費が掛かります。
 

<定年後の過ごし方:交通費がかさんだ>

遠いところにマイホームを建ててしまった。
ガソリンの値上げが思った以上だった。
交通機関の値上げが思った以上だった。

…などの体験談があります。

 
交通費がかさむために二拠点間を行き来する頻度も少なくなり、最終的に片方を手放した体験談もあります。

ただ頻繁に二拠点間を行き来する必要がないケースでは、夏場と冬場、年に2回のみ移動するスタイルもありました。

せっかく定年後の過ごし方にデュアルライフを選んだならば、気軽に双方の拠点を利用したいですよね。
二拠点間は移動しやすい距離感で選ぶと良いでしょう。
 

車が必要な時も多かった

特に車が必要になるのは地方です。
自然豊かな地域でマイホームを建てたい!と思っても移動手段がなくては、食料を買いに行くのにも一苦労してしまいます。
 

<定年後の過ごし方:車が必要だった>

●下記の点をチェックしてから住まいを決めてください。
・住まいの近郊を歩いてみる
天候の違う日に見学する
・バスなど公共機関の頻度
タクシーはすぐに手配できるかどうか
・近郊に頼りになる病院はあるか
スーパーなどが近いか

…などなどです。

 
特に定年後にデュアルライフの過ごし方を選ぶ場合、年齢も高齢になっているので、スーパーでは「買い物した商品を持って帰る」なども想定して選びます。

タクシーは2020年のコロナ襲来以降、地方でもタクシードライバー不足の声があります。
電話をしてすぐタクシーが来ないと、いざと言う時に不安もあるでしょう。
さまざまなパターンを想定しながら、新拠点を確認してみてはいかがでしょうか。
 

最後に

いかがでしたでしょうか、今回は近年注目される定年後の過ごし方として、デュアルライフをご紹介しました。

後々まで後悔しないよう、定年後にデュアルライフの過ごし方を決める場合には、下記の点をチェックすると、より安心です。

経済的にマイホームを購入しても維持できるのか
が必要な土地に住むのか
都内で住むことに抵抗がないか

定年後の過ごし方にデュアルライフを選ぶのであれば、デメリットを最初に理解し、改善するように対策をすることがポイントです。
 

 
まとめ

デュアルライフとは?メリットとデメリット

●デュアルライフは二拠点を行き来する生活

●メリット
・完全移住より気軽にスタートができる
・戸建の家を取得しやすい
・自然豊かな地方にマイホームを持てる

●デメリット
・二拠点の維持管理が掛かる
・交通費が掛かる
・車が必要な時も多かった

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