相続した実家が売れないのはなぜ?空き家が売れない理由と5つの対策
2022/5/28
築年数が古い相続した空き家の実家の場合「売れないまま時間ばかりが過ぎてしまう…」と言う相談は多いですよね。
築年数は古くなるほど、実家を相続してもさらに売れない状況に拍車が掛かるので、どのように対策を取ればよいのかも分かりません。
けれども相続した実家が売れない場合、相続人は維持管理費や固定資産税が掛かり経済的にも大きな負担が積み重なります。特に空き家のまま相続した実家は、売れないままだと住居用不動産よりも固定資産税は割高です。
そこで今回は、相続した実家を売りに出しても売れない理由を、5つの対策とともにお伝えします。
もしも実家を相続して売れないまま時間ばかりが経ってしまっているならば、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
相続した実家が売れないのはなぜ?
空き家が売れない理由と5つの対策
相続した実家が売れない理由は3つ
相続した実家が売れない理由としては3つあります。その理由とは、現在、不動産の価値が天井を迎えていることや、人口の減少、土地が一気に市場に出ることから、これから空き家が売れなくなってくる時代がくると予測される背景もあるでしょう。
…それでは相続した実家が売れない理由には、どのようなものがあるのでしょうか。
【 相続した実家が売れない3つの理由 】
(1)物件の売り出し価格が高すぎる。
(2)物件の条件が悪い。(土地柄など)
(3)不動産会社が原因で売れない
やはり相続した実家は古い傾向ですから、売れない理由には築年数とのバランスも大きいでしょう。両親が生前に相続税対策としてリフォームや修繕をしていれば、少しは売却しやすいですが、ボロ屋に見える相続した実家であれば、売れないと悩むケースが多いです。
築年数が古い不動産なのに、売り出し価格を高く設定してしまった場合は、なかなか売却に繋がりませんし、ボロボロな家屋であれば買い手は解体しなければなりません。
物件の売り出し価格が高すぎる
現在、相続した実家が売れないと悩んでいる場合、売りに出している物件が高すぎるということはないでしょうか。
もしも適正価格で売りに出しているのにも関わらず、なかなか相続した実家が売れない…、という事態になっている場合は、物件自体の金額を見直す必要があります。
【 相続した実家が売れない☆適正価格 】
● 不動産会社としては、売却価格が高ければより多くの仲介手数料を貰うことができるので、高額で売却した方が不動産会社的にも利益になるため、最初は高めに設定しがちです。
→ そのため、設定価格を相場よりも高く見積もっている可能性があります。売却活動期間が長くなると、定期的に販売価格を見直す機会もあるでしょう。この時に相談をしてみてはいかがでしょうか。
相続した実家の場合は相続税も掛かりますので、少しでも高く売りたい気持ちも分かりますが、希望価格を下げてみることを検討してみましょう。
物件の条件が悪い。(土地柄など)
相続した実家を売れない流れでは、そもそも全く見学者が来ない、買い手が付かない…、などはないでしょうか。
もしかすると、相続した実家が売れないのには、そもそも物件の条件が悪い可能性があります。買い手の立場になって俯瞰的に相続した実家がなぜ売れないのか…、見直してみると気付くことがあるかもしれません。
【 相続した実家が売れない☆条件が悪い 】
● 例えば、あなたが住む時に重視することはなんでしょうか?自分に置き換えて「見学」をしてみてください。
・交通機関が充実していない
・天気は晴れているのに日陰になっている
・電車などの騒音が激しい
・治安が悪いのは避けたい
上記のような条件の場合、相続した実家が売れない理由には、そもそも条件が悪く買い手がつくことは難しいためかもしれません。
不動産会社が原因で売れない
相続した実家が売れないまま、「物件や価格にも問題がないのに、何ヶ月も売れない…」という場合なら、不動産会社の原因も検討してみましょう。
【 相続した実家が売れない☆不動産会社 】
● 交通の便や人口が多い地域では、お問い合わせがない状況が続くことはないでしょうが、実家の査定を1社しか依頼していない場合、不動産会社の見直しを検討してみるのも一案です。
仲介不動産会社の契約には、専属で契約するタイプもあれば、複数の不動産会社と契約して、同時に売却活動を進行できる契約もあります。少しでも新しい可能性を広げるため、契約の形態や不動産会社の情報を検討してみてはいかがでしょうか。
…それでは、次に相続した実家が売れない場合、売れる方向へ転換する、5つの方法について解説していきます。
売れる実家にする5つの方法
それでは相続した実家が売れない場合に、売れる実家に転換する5つの方法を順に解説していきましょう。それぞれに優先順位を付けて、ひとつずつ試してみてください。
【 相続した実家が売れない☆売れる5つの対策 】
● 5つの方法は以下をご覧下さい。
(1)価格を下げる(2割以上)
(2)不動産会社を変える
(3)実家を取り壊して更地にする
(4)転売を目的とした不動産会社に買取りで売却する
(5)空き家バンクに登録する
相続した実家が売れないまま、仲介不動産会社との契約期間が過ぎた場合、契約更新を機会に販売価格の再検討などがあるでしょう。多くは2割以上安く設定して、また一定期間売りにだします。
それでも相続した実家が売れない時に、仲介不動産会社を増やしてみたり、変更する方法まで検討する方が多いです。
…それでは、相続した実家が売れない場合、売れる流れへ転換するための5つの対策について、それぞれ詳しく解説していきます。
価格を下げる(2割以上)
相続した実家を清潔にしているのに売れない最大の原因は、売り出し価格が高すぎる点があるのではないでしょうか。
【 相続した実家が売れない☆価格を下げる 】
● 例えば戸建ての場合、適正価格よりも2割以上高い傾向があるため、売れない実家を売るには売り出し価格を2割以上を目安に値下げするのがポイントです。
多く事例として、本格的な注文住宅では建築費用が掛かっているので、販売価格も高く設定しがちですが、注文住宅の場合はあくまでも建てた家族の理想に基づいたもので、必ずしも万人に好まれる造りではありません。
一般的な住みやすい戸建ての方が買い手も付きやすく、個性的な注文住宅などの場合は、自分達が思っているよりも買い手が付きにくい場合もあります。
不動産会社を変える
相続した実家の空き家が売れない場合、不動産会社を変えるのも1つの対策です。また、不動産会社を変えることによって、販売価格を高く設定できることもあります。
【 相続した実家が売れない☆不動産会社 】
● 例えば全国区に広がるチェーン展開型不動産会社の場合、広く告知ができるものの地元の人々と密着していないため、地元に精通した売却活動が弱いかもしれません。
→ このような場合は、地元密着型である地元の仲介不動産会社にも相談してみると良いでしょう。地元の仲介不動産会社の場合、やはり地域住民情報が数多くありますから、ピンポイントでの営業活動に強いです。
※ また、相続した実家が古くて売れない場合には、賢く売却してくれる可能性が高い、古民家専門不動産やリフォーム工事対応不動産会社に相談する方法も良いかもしれません。
古民家専門不動産会社は、「古民家=古い家がブーム」となっており、古い家を好んで探す顧客がいることから、需要が高いと見られます。
次に、リフォーム工事対応不動産会社は、自分でリフォームをして好きなアレンジを加えた家に住みたいという顧客が集まるため、古い家でも予算さえあれば購入してくれる可能性は高くなります。
実家を取り壊して更地にする
相続した実家がいつまでも売れない場合、次にできる対策として、実家を取り壊して更地にする方法もあります。
【 相続した実家が売れない☆更地にして売却 】
● 相続した実家が売れない場合、更地にして土地の状態で売却することにより、注文住宅を建てたい方や資金力のある人たちが購入する可能性が高まるでしょう。
転売を目的とした不動産会社に買取りで売却する
相続した実家が売れない時には、転売を目的とした不動産会社の買取りサービスで売却する方法も一つの対策です。
不動産会社は古民家物件を買い取った後、会社で取り壊して転売することが一般的になります。
空き家バンクに登録するに買取りで売却する
最後に空き家バンクを利用することによって、相続した実家が売れない場合にも売却できる可能性があります。
【 相続した実家が売れない☆空き家バンク 】
● 「空き家バンク」とは、各自治体が行っている不動産情報サイトのことです。
→ 相続した実家が売れない時に助かる「空き家バンク」では、同じように通常取り扱わない物件が多いため、掘り出し物目当てで物色している方もいらっしゃいます。
そのため、相続した実家が売れないまま放置することをせず、売れる可能性を1%でも上げたいなら、空き家バンクに登録すると売却できる確率が上がるためオススメの方法です。
いかがでしたでしょうか、今回相続した実家を売りに出したものの売れないまま時間ばかりが経過している…、と言う場合に試してみたい5つの対策を、売れない理由とともにお伝えしました。
相続した実家の場合、売れないとそのまま放置してしまいがちですが、実家の価格を2割ほど下げてみる…、空き家バンクを利用して、よりピンポイントに宣伝してみる…、など、できる対策は積極的に進めてみるのも良いでしょう。
売れない実家を売る方法を1つ1つ確認し、何度も試すことで確実に売れる方法が見つかってくるかもしれません。
まとめ
相続した空き家が売れない時、5つの対策とは
(1)価格を下げる(2割以上)
(2)不動産会社を変える
(3)実家を取り壊して更地にする
(4)転売を目的とした不動産会社に買取りで売却する
(5)空き家バンクに登録する