沖縄で注文住宅を建てる☆建築費を払うタイミング
2021/8/1
沖縄で注文住宅を建てる時に気に掛かる事柄が、建築費を支払うタイミングですよね。住宅ローンはほとんどのケースで引き渡し後ですから、それ以前の建築費は住宅ローンが出る前に支払うことになります。
沖縄で注文住宅を建てる時、建築費は複数回に分けて少しずつ払う契約が一般的です。ただ、その割合やタイミングは一般的な目安はあるものの、業者によって違いもあります。
さらに一から家を建てる沖縄の注文住宅では、地鎮祭や上棟式なども考えられますよね。
ですから沖縄で注文住宅を建てる時には、最初に資金計画は欠かすことができません。今回は、沖縄で注文住宅を建てる時の、一般的な建築費の支払いタイミングを、完成までのフローと共にお伝えします。
どうぞ参考にしてください。
沖縄で注文住宅を建てる☆
建築費を払うタイミング
支払いのタイミングは業者によって違う
建て売り住宅や分譲マンションは、大衆向けに設計されていて、すでに完成された物件から選ぶので(青田売りなど、一部例外はありますが)、物件の受け渡し時に全金額を支払いますが、沖縄の注文住宅は違います。
オリジナルの家を建てる沖縄注文住宅では、業者も「保証」が必要です。そのため、多くは「建築請負契約(家を建てる契約)」時に契約金を支払います。
そして建築課程で少しずつ残りを分割して支払い、最終的な引き渡し時に建築費全額を完納する流れがほとんどです。
【 沖縄の注文住宅☆支払いのタイミングを確認する 】
★ ただし法的な決まり事はありません。そのため業者によって支払いのタイミングや割合は異なります。
→ ですから沖縄で注文住宅を選ぶのであればまず、建築費用を支払うタイミングを確認しておくと安心です。
※ また、法的な決まり事がない分、施主の相談にも対応してくれる業者は多くあります。
建て売り住宅や分譲マンションは、物件の引き渡し時に住宅ローンと同時契約をして、その場で支払いができますが、沖縄の注文住宅ではそうはできません。
多くは自己資金やつなぎ融資を利用しますが、それでも限界があり、支払いに不安を感じる人もいますよね。
最初に沖縄注文住宅の建築費支払いスケジュールを確認して、不安が残るようであれば、まずは業者に相談をして、無理のないスケジュールへ組みなおすことをおすすめします。
一般的な支払いスケジュール
では、沖縄で注文住宅を建てる建築費の支払いスケジュールについて、最も多いパターンをお伝えします。
【 沖縄の注文住宅☆建築費を支払うスケジュール 】
(1) 建築請負契約時 → 契約金として「建築費(本体工事費+別途工事費)×10%+印紙代」を支払い。
(2) 建築確認申請(A)
(3) 着工時 → 着工金として「建築費(本来工事費+別途工事費)×30%」の支払い。
(4) 上棟式(B) → 中間金として「建築費(本体工事費+別途工事費)×30%」の支払い。
(5) 竣工
(6) 住宅ローン契約(C)
(7) 住宅引き渡し → 残金として「建築費(本体工事費+別途工事費)×30%」の支払い。
このように、一般的には契約時に手付金の意味合いとして10%、残りの90%をそれぞれの工程で3回に分け、合計4分割で支払う業者が多いです。
ただ、別途工事費に関しては下請け業者へ直接支払う場合もありますので、最初に確認をしつつ、手元に現金は残しておくことをおすすめします。(特に水道引き込み工事などは、別途現金支払いが多いです。)
また、(A)~(C)では、建築費(本体工事費・別途工事費)以外の契約や手続きのためのコストがかかりますが、コチラも現金による支払いが多いです。
詳しくは後の項でお伝えします。
建築費の支払い以外のコスト
沖縄で注文住宅を建てる時には、上記でお伝えした建築費(本体工事費+別途工事費)の他にも、契約時の諸費用などが掛かります。
前項でお伝えした上棟式や地鎮祭も含め、建築費以外の諸費用は現金での支払いが多くなるため、予め予算として頭金に加えず、手元に持っておくと安心です。
【 沖縄の注文住宅☆建築費以外のコスト(A) 】
(A)建築確認申請時 … 建築確認申請時には同時に下記のような検査に、それぞれ3万円ほどの料金が生じます。
・建築確認申請
・中間検査
・完了検査手数料
また業者によっては図面作成料を別途請求される場合があります。図面作成料の目安は18万円ほど~30万円ほどです。
諸経費まで含めると40万円ほどになりますので、最初に設計費用に図面作成料が含まれているかどうかも確認して、業者選びをしてください。
【 沖縄の注文住宅☆建築費以外のコスト(B) 】
(B) 地鎮祭・上棟式 … 土地を清める儀式が地鎮祭で、棟上げ時に建物を清めるとともに、大工さん達を労う儀式が上棟式です。
・地鎮祭 → 神主様へ約3万円+お供え物など
・上棟式 → 家の大きさや大工さんの人数により幅がある(10万円~30万円が目安)
ただ最近では、地鎮祭などの儀式を省いたり、上棟式も儀式は行わずに労いのご祝儀を大工さんにお渡しするのみのケースも増えました。
特に2020年にコロナの感染拡大が目立ち始めてからは、上棟式で振る舞っていたお酒もなくなり、地鎮祭もごく少人数で行うケースが増えています。
【 沖縄の注文住宅☆建築費以外のコスト(C) 】
(C) 住宅ローン契約時 … 住宅ローンの契約では各種諸費用が掛かりますが、借り入れ金額や借り方によってさまざまです。主に下記のような項目で料金が発生します。
・保証料
・事務手数料
・団体信用生命保険特約料
・印紙代
住宅ローン契約時の諸費用を含め、沖縄で注文住宅を建てる時に、建築費以外に掛かるコストについては、別記事「沖縄で家を建てる時に掛かるお金☆「諸費用」とは?」などでも詳しくお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
住宅ローンを受け取るタイミング
このように、オリジナルの家を建てる沖縄の注文住宅契約では、着工前から手付金の意味合いもあり、それなりの金額を支払います。
けれども住宅ローン商品の多くは、完成後の引き渡し…、正確には不動産登記後に出るケースが多いです。
【 沖縄の注文住宅☆住宅ローンが出るタイミング 】
★ ですから手元に充分な余裕がない場合には、前述したように契約業者に直接支払いのタイミングや割合について相談をするか、下記のような方法を取る人が多い傾向にあります。
・つなぎ融資 → 住み替えなど、建物の引き渡し前(住宅ローンが出る前)に支払いの必要がある場合、住宅ローンが出るまでの「つなぎ」として借り入れができる融資です。
・諸費用ローン → 手元に現金(自己資金)がない場合に、住宅ローン以外で諸費用の支払い目的として借り入れができます。
諸費用ローンはあくまでも諸費用をフォローするための商品ですから、それほど大きな融資額を見込むことはできません。ですから、多くはつなぎ融資を利用し、プラスアルファとして諸費用ローンを利用する人もいる、と言う感覚です。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で注文住宅を建てる時に、いつ、どのタイミングで建築費用を支払っていくのか、完成までのスケジュールとともにお伝えしました。
最終的には引き渡し時に完済するものの、オリジナルを建てる沖縄の注文住宅では、すでに完成している建て売り住宅や分譲マンションとは違い、建築過程で保証し信頼を得るために、複数回に分けて支払いが行われます。
ですから、多くはつなぎ融資を利用して先に業者に支払い建築を進め、最終的に沖縄の注文住宅が完成して登記を済ませた時点で(住宅ローンを受け取り)、つなぎ融資を清算する流れが多いです。
まとめ
注文住宅の建築費を支払うタイミング
・建築請負契約時に建築費の10%ほど
・着工時に建築費の30%ほど
・中間金として建築費の30%ほど(上棟式頃)
・完成引き渡し時に残りの30%ほどで完済
・着工前に建築確認申請などで諸費用が出る
・地鎮祭や上棟式でもコストが掛かる
・住宅ローン契約時にも諸費用が掛かる