沖縄の家の耐用年数とは?物件による年数の違いと長持ちのコツ

2020/11/14

沖縄の家の耐用年数とは?物件による年数の違いと長持ちのコツ
沖縄で家の購入には、耐用年数が気に掛かりますよね。

特に沖縄で耐用年数が気になる理由には、毎年恒例の大型台風や、島国沖縄ならではの潮風にさらされることによる塩害、高温多湿の気候のためのカビやシロアリ被害などが考えられます。

そのため、昔はコンクリート造りの家が主流でしたが、最近では木造住宅もコストパフォーマンスと技術の進歩から信頼されるようになり、建築が増えました。

そこで、不動産を買うときは「一生に一度の買い物」として決断する人も少なくありません。多くの人は多額のローンを組んで購入することも考慮して選ぶ必要があります。

意外にも沖縄で家購入時には、耐用年数は後回しになりがちで、「生涯ここに住む」と思っても、人間と同じく家にも寿命があることは見落とされやすいです。

実際に住める・住めないという寿命以外にも、沖縄でも「耐用年数」という数字も定められています。

不動産の原価償却を計算するためのもので実際の建物の寿命とは異なりますが、やはりひとつの目安になり、沖縄の家も耐用年数と比較検討をすることで、いかに丁寧に暮らしてきたのかも分かるのではないでしょうか。

今回は、住宅の種類ごとの沖縄での耐用年数と、不動産を長持ちさせるコツをお伝えします。

これから家を買いたいと思っている方、すでに買って住み始めている方にも役立つ情報ですので、どうぞ参考にしてください。

 

沖縄の家の耐用年数とは?
物件による年数の違いと長持ちのコツ

 

現在の沖縄の家の需要


沖縄の家で「耐用年数」を種類ごとに分けるとすれば、現在では①木造住宅、②鉄筋住宅、③鉄筋コンクリート住宅の3種類を挙げることができるのではないでしょうか。

戦後、一時期乱立したコンクリート住宅はシロアリには当時の木造住宅よりも耐性があったものの、経年劣化が激しいことが分かりました。ヒビなどの修復に追われ、建て替えるケースが急増したことは、もうかなり昔の話です。

鉄筋住宅は主にアパートなどに用いられます。そのため、今の沖縄では一般住宅ではほとんど見かけないと言えるでしょう。

【 沖縄の家の耐用年数☆今の沖縄での需要 】

★ そのため、現在の沖縄の家で耐用年数を比較するとなれば、木造住宅か鉄筋コンクリート住宅か…、となります。

→ ただ、そもそも鉄筋コンクリート住宅は専用の型を用意して流し込む作業工程が必要になりますので、木造住宅よりも割高だと考えてください。

※ 以上のことから、現在は木造住宅が多い沖縄ですが、耐用年数も意外に長いです。

木造住宅は意外に長持ちすることは、歴史的建造物からも証明されていますよね。これは、そもそもの木材の質や、耐水・耐火・耐震加工技術の進歩、メンテナンスなども重要なポイントとなります。

 

住宅の種類ごとの耐用年数

譲渡所得に対する、期間で異なる税額
では、上記でお伝えした主な3つの構造(①木造住宅、②鉄骨住宅、③鉄筋コンクリート住宅)から、耐用年数を比較検討していきますので、ご参考にしてください。

【 沖縄の家の耐用年数☆木造住宅 】

(その①) 木造住宅の場合

→ 日本の一軒家でポピュラーな木造住宅ですが、沖縄では寿命が約30年といわれています。ただ、法律で定める耐用年数は22年です。

ちなみに、沖縄に限らず「耐用年数」の法的な意味合いとして、法定耐用年数の22年が過ぎると税務上の資産価値がゼロになります。

ですから、耐用年数が過ぎれば住めなくなるということではありません。メンテナンス次第では寿命である30年以上経過しても住み続けることも可能です。

続く「鉄骨住宅」は建物の主要な構造部の材料に、鉄骨を用いた住宅のことをいいます。木造住宅に比べて広くて大きな空間を作れる、工場で生産されるため品質が安定している、耐震性が高いなどのメリットがあります。

この鉄骨住宅の沖縄での耐用年数は何年になるのでしょうか。

【 沖縄の家の耐用年数☆鉄骨住宅 】

(その②) 鉄骨住宅の場合

→ 鉄骨住宅の耐用年数は骨格材の厚みによって異なり、骨格材の肉厚で判断をします。

・ 3mm以下の場合は19年間
・ 3mm以上4mm未満の場合には27年

…と設定されているのが、沖縄での法的な耐用年数です。

しかし、木造住宅同様にこの沖縄の鉄骨住宅も、耐用年数を過ぎて住み続けることは可能であり、一般的な寿命は30~50年といわれています。

続いて鉄筋コンクリート造です。鉄筋コンクリート造は沖縄でも耐用年数が長いとして、人気の高い住宅ではあるものの、前述したようにコストが掛かるため、もともと地価が高騰傾向にある沖縄では、現状木造住宅に人気を取られている状況です。

今、沖縄では建て売り住宅の鉄筋コンクリートも販売していますが、全ての家が一律になることは否めません。「注文住宅であれば木造住宅」が今の主流と言えます。

【 沖縄の家の耐用年数☆鉄筋コンクリート 】

(その③)鉄筋コンクリート造の場合

→ ですから、主に沖縄ではマンションで多いのが鉄筋コンクリート造です。鉄筋コンクリート造の耐用年数は47年で、その他に比べてスバ抜けて長いのが特徴です。

ですから、実際の寿命は65年以上とも100年以上ともいわれ、長い期間にわたって暮らすことが可能です。

 

物件を長持ちさせるコツ

物件を長持ちさせるコツ
ここまで沖縄の家の種類別耐用年数と、一般的な寿命を紹介してきました。しかし、寿命だからといって、沖縄の家が耐用年数そのままに、無条件で住めるわけではありません。

住み方によって、沖縄の家も耐用年数(寿命)よりも早いタイミングで住めなくなることもありますし、逆に寿命以上に長く住めたりします。

そこで、ここでは沖縄の家を耐用年数以上に長持ちさせるコツをお伝えします。

【 沖縄の家の耐用年数☆長持ちの掃除 】

(物件を長持ちさせるコツその①) 日々の掃除

→ 日々の掃除は家をきれいに保つだけでなく、長持ちにも役立ちます。

なぜなら日々掃除をすることで様々なところに注意がはらわれ異常や不具合を早期に発見しやすくなるためです。

※ 早期に発見できれば補修などにかかる費用も抑えられますし、工事も簡単に住む可能性が高いです。

日々の掃除はこまめなメンテナンスにつながり、それが物件を長持ちさせることにつながります。

【 沖縄の家の耐用年数☆長持ちの点検 】

(物件を長持ちさせるコツその②) 定期的な点検

→ 日々の掃除以外にも、定期的に専門の業者に点検を依頼することも長持ちのコツです。

※ 専門の業者は一般の人では気付けない部分もチェックしてくれるので、日々の掃除で気付けない異常にも気付いてくれます。

点検の目安としては、新築3年~5年目、以降5年ごとと言われ、本格的な点検に関しては10年を節目に依頼すると安心です。

点検をこまめに気軽に行うことができるよう、建築時にはかならず「点検口」が設けられた家を建ててください。「点検口」とは屋根裏や構造部分に作業員が入りやすくするためのものです。

中古住宅などになると、しばしばこの点検口が発見できないものもありますが、シロアリのこまめなチェックなどに役立ちますので、取り付けておくようにしてください。

【 沖縄の家の耐用年数☆点検 】

★ 定期的な点検をすることで早期に異常や不具合を見つけることができるので、結果として物件の長持ちにつながります。

→ メンテナンスについて、詳しくは別記事「沖縄マイホーム☆メンテナンスで資産価値を上げる」や「沖縄でシロアリ被害を受けない家☆続けたい予防習慣」などを参考にしてください。

 

いかがでしたでしょうか、今回は住宅の種類ごとの沖縄の家の耐用年数と寿命、そして家を長持ちさせるコツをお伝えしました。

不動産には減価償却のために国が定めた耐用年数がありますが、実際の寿命とは異なります。

・木造住宅の耐用年数は22年で、一般的な寿命は30年

・鉄骨住宅の耐用年数は骨格材によって異なり耐用年数は19年または27年

・そして一般的な寿命は30~50年

…と言われ、最も沖縄で耐用年数が高い鉄筋コンクリート造は47年、実際の寿命は65年以上とも100年以上ともいわれていますが、それだけ建築コストが割高になるために、主にマンションで用いられる構造です。

そして、物件を長持ちさせるコツは日々の掃除と定期的な点検でした。

日々の掃除と定期的な点検で異常や不具合を早期に発見、対処することで物件を長持ちさせることができるようになります。

「この家にずっと住む」と考えて買った場合、ただ住むのではなく、住み心地の良さを保ちながら住むことが必要です。

それぞれの家に耐用年数や寿命がありますが、うまく住むことで一般的な寿命を超えて住むことができるようになります。

せっかく購入するマイホームですから、法的な耐用年数を超えて快適に住まうことができるよう、新築当初から計画的なメンテナンスを進めてみてはいかがでしょうか。

まとめ

種類ごとの耐用年数と長持ちさせるポイント

・耐用年数と家の寿命は異なる
・木造住宅の耐用年数は22年で、寿命は30年
・鉄骨住宅の耐用年数は19年または27年で、寿命は30~50年
・鉄骨造の耐用年数は47年で寿命は65年~100年
・物件を長持ちさせるコツは日々の掃除と定期的なメンテナンス

 

トップへ戻る

公式インスタグラム公式インスタグラム