沖縄でローコスト住宅☆建材によるコストの違い(外構や屋根)

2021/10/10

沖縄でローコスト住宅☆建材によるコストの違い(外構や屋根)
沖縄では今、ローコスト住宅の需要が高まっていますが、どのような部分でコストを抑えているのか、その仕組みは理解してから選びたいですよね。
 
沖縄のローコスト住宅は凹凸のないシンプルな形状で施行面積を少なくする他、使用する建材によるコストの違いなどにより実現します。
 
やはり、より安い建材を使用することで沖縄のローコスト住宅はより安い建築費用となるものの、安かろう悪かろうでは、結果的に修理修繕費用が掛かるなど、結果的にコストが割高にもなり兼ねません。
 
こそで今回は、費用面ばかりではなく冷静にプランニングするため理解しておきたい、沖縄のローコスト住宅解説として、特に外構や屋根に使用する資材の違いについてお伝えしていきます。
 
※ 沖縄のローコスト住宅、外観に関しては別記事「沖縄で建てるローコスト住宅☆外観でコストはどれ位変わる?」でお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
 

沖縄でローコスト住宅☆
建材によるコストの違い(外構や屋根)

 

 

沖縄でローコスト住宅を実現する要素

沖縄でローコスト住宅を実現する要素
沖縄で建てるローコスト住宅☆外観でコストはどれ位変わる?」では、断面形状として凸凹のない真四角、総二階建てが基本形であることはお伝えしました。
 
今回は選ぶそれぞれの建材選びによって、どのように沖縄のローコスト住宅で抑えていくのか…、をお伝えします。
 

【 沖縄のローコスト住宅☆コストを左右する要素 】
 
☆ シンプルな設計により施工面積を少なくするポイント以外の、建材選びの要素は下記のような項目です。
 
・外壁、屋根など(外観
・床材や壁紙(クロス)など(内装
・キッチンや浴室など(設備・機能
 
※ 外構(駐車場などの外回り部分)については、本体建築費用と分けて見積もりを受けます。

 

そのため、小さな敷地のコンパクト住宅などであっても、必ず本体工事費とは別に外構費用が計上されることでしょう。
 
今回は、主に外構部分と屋根部分の建材選びについてお伝えします。
 

外構部分のプランニング

外構部分のプランニング
外構について、土地選びの段階から意識しておきたい事柄として、道路との高低差が大きい敷地では、それだけコスト高になる点です。
 
高低差があるため、相応の工事…、例えばスロープや階段を付けたり、擁壁工事(斜面の土砂崩れを防ぐための工事)となり、市町村によっては助成金が期待できるものの、一般的に5万円~10万円/㎡ものコストが掛かってしまいます。
 
まずはこの点を理解して土地選びをしたうえで、外構の種類によって下記のようなコストの違いが出てくると考えてください。
 

【 沖縄のローコスト住宅☆外構の種類とコスト目安 】
 
☆ 駐車場を作る家がほとんどですが、それでも屋根付きのカーポートにしたり、コンクリート仕上げや砂利敷きなど、さまざまな選択肢が可能です。
 
● 外構の種類とコスト目安
 
・コンクリート … 13,000円/㎡
・インターロッキング(※) … 10,000円/㎡
・ブロック(フェンス付) … 25,000円/㎡
・砂利敷き … 5,000円/㎡
・屋根付きカーポート … 1台40万円ほど

 

(※)インターロッキングは、「インターロッキングブロック」の略称で、レンガのようなブロックを咬み合わせてできています。公道の歩道などでも多く使われているので、一目みると「これか!」と分かるのではないでしょうか。(上記画像を参照)
 
沖縄のローコスト住宅でもしばしば見受けられますが、インターロッキングを利用することによりトラックなどが通っても比較的重力が分散されるようにできているため、耐久力がある点も魅力です。
 
ただ、外構は地面の処理ばかりではありません。境界などのフェンスなども外構コストとして計上されます。
 

【 沖縄のローコスト住宅☆外構、他の要素 】
 
・隣家との境界を区別するフェンスや植栽など。
シンボルツリーなど。

 

どちらにしろ沖縄のローコスト住宅では、直接接する公道との高低差がない敷地を選び、ごくシンプルなアプローチを選ぶ設計が多いです。
 

屋根のコストを決める選択肢

屋根のコストを決める選択肢
注文住宅で屋根の形状を選びますが、沖縄のローコスト住宅で活躍しているのは「スレート」が多い傾向にあります。「コロニアル葺き」とも言われますよね。
 
これはセメントと無機質繊維で構成された屋根なので、表面塗装によって防水・耐久対策を施していますが、その後の定期的なメンテナンスコストまで意識して選んでください。
 
さらに近年では「アスファルトシングル」や「ガルバリウム鋼板」も、沖縄のローコスト住宅で選ばれるようになりました。
 

【 沖縄のローコスト住宅☆屋根の種類とコスト目安 】
 
☆ 沖縄のローコスト住宅で屋根の形状はごくシンプルです。そのため、三角屋根の「切り妻」や「寄せ棟(方形屋根)」などもありますが、コストを抑える目的としては「片流れ」が多くなります。
 
(1)スレート … (コロニアル葺き)6,000円/㎡
・セメント+無機質繊維に塗装剤を施して防水性を出していますので、竣工後も定期メンテナンスが必要です。
 
(2) ガルバリウム鋼板 … (立ハゼ葺き)8,500円/㎡~・(横葺き)7,500円/㎡~
・トタン屋根をアルミニウムで加工しているので、防錆効果もあり、耐久性を保ちながらコストも抑えることができます。
 
(3) アスファルトシングル … 5,500円/㎡~
・スレートと同じく無機質素材を使用していますが、アスファルトシングルではアスファルトで上から塗装して加工しているため、さまざまな形状の屋根に施行しやすい点が特徴的です。

 

アスファルトシングルは湾曲した屋根や複雑な形状でも施行しやすい、コストを抑える屋根材で、砂利で(細かく粉砕)着色します。
 
…では反対にコストが掛かる屋根材とはどのようなものがあるでしょうか。比較検討の材料として少し紹介しておきます。
 

【 沖縄のローコスト住宅☆比較的割高な屋根材とは 】
 
(1) 日本瓦 … (本陶器)15,000円/㎡~
・高級屋根材として代表的な日本瓦ですが、瓦カテゴリーのなかでは安価な方です。「本陶器瓦」では、表面に釉薬を施しており、色の選択肢も多くなります。
 
(2) 洋風瓦 … (F型)10,000円/㎡~
・洋風瓦は粘土瓦がほとんどです。「F型」は曲線のないフラットな瓦ですが、よりコストを掛けるならヨーロッパ調洋風住宅に定番の「S型」もあります。

 

沖縄のローコスト住宅では片流れ屋根が多いことは少し触れましたが、屋根の形状が複雑になると資材が安くても、「役物(やくもの)」などの部材が必要になったり、雨どいが長くなったりと、何かとコストが掛かりがちです。
 
ただしスレートでお伝えしたように、建築費としては沖縄ローコスト住宅として適切であっても、竣工後の定期的なメンテナンスが不可欠な建材もあるので、後々まで考慮して選んでください。
 

 
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で建てるローコスト住宅を実現するポイントのなかでも、特に外構と屋根についてお伝えしました。
 
前回の「沖縄で建てるローコスト住宅☆外観でコストはどれ位変わる?」、今回の「沖縄でローコスト住宅☆設備によるコストの違い(キッチン浴室)」に続けて、外壁や内装、設備などの要素についてもお伝えしていきます。
 
沖縄でローコスト住宅☆建材によるコストの違い(外壁)
沖縄でローコスト住宅☆建材によるコストの違い(開口や内装)
 
沖縄でローコスト住宅を目指すのであれば、それぞれの箇所に使われる建材の特徴や形状を理解して、メリットデメリットも把握したうえで、コストアップをする場所、コストを抑える場所を決めながらプランニングをすると便利です。
 

 
まとめ

外構や屋根の種類とコスト目安

●外構の種類とコスト目安

・コンクリート … 13,000円/㎡
・インターロッキング(※) … 10,000円/㎡
・ブロック(フェンス付) … 25,000円/㎡
・砂利敷き … 5,000円/㎡
・屋根付きカーポート … 1台40万円ほど

※屋根は形状によってもコストが違う

●屋根材の種類とコスト目安

・スレート 6,000円/㎡~
・ガルバリウム鋼板 7,500円/㎡~
・アスファルトシングル 5,500円/㎡~
・日本瓦 15,000円/㎡~
・洋風瓦 10,000円/㎡~

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