沖縄に残る空き家は更地にした方が良い?解体費用と流れ

2020/10/7

沖縄に残る空き家は更地にした方が良い?解体費用と流れ
沖縄でも空き家問題が深刻になってきましたよね。
 
長年使用してきて建物自体も劣化してきてしまっている、沖縄の空き家売却を考えている方であれば、仲介不動産会社から「このままでは売れにくいので、解体して更地にしてから売却を考えませんか」と持ち掛けられた方もいるのではないでしょうか。
 
当然土地を購入する側にとっては現況が更地であってくれたほうが助かりますので、その沖縄の空き家は解体した方が、成約する可能性も高まります。
 
しかし、沖縄に多い空き家を解体する流れを知っている方は、そう多くはないのではないでしょうか。そこで今回は、沖縄の空き家を解体して、更地にする費用と流れについてまとめていきます。
 

 

沖縄に残る空き家は更地にした方が良い?
解体費用と流れ

 

解体にかかる費用の相場

解体にかかる費用の相場
沖縄で空き家の解体を考えるにあたって、まず気になるのが費用の相場ではないでしょうか。解体費用はその建物の構造によって相場が変わります。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆解体相場 】
 
・ 木造の場合は3~5万円
・ 鉄骨造で4~6万円
・ 鉄筋コンクリート造で4~7万円
 
…の坪単価です。

 

ここで言う坪単価とは、建物全体の床面積を坪(約3.3平方メートル)で割った坪数掛ける金額を差しています。
 
ですから、30坪の木造家屋の場合は90万円~150万円となりますよね。鉄骨造りでは120万円~180万円、鉄筋コンクリート造になると160万円~210万円ですので、価格差は構造によりかなり広くなると考えてください。
 

 

現地調査依頼を行う

現地調査依頼を行う
沖縄の空き家を解体して更地にするのなら、「最初は見積り依頼じゃないの?」と考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
実は解体工事を行うにあたって、現地調査はすごく重要なポイントです。先ほどご説明した、沖縄の空き家を解体する費用の相場は、あくまでも建物解体する費用だけのことと考えてください。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆現地調査 】
 
★ 沖縄で空き家を更地にする場合、最終的には前項でお伝えした解体費用(目安)の他に、下記のような追加項目に対して費用が掛かります。
 
・ 仮設費用や付帯工事費用
・ 手続き費や整地費用
 
… など様々な項目が追加された金額を支払うことになるのですが、ここで、その中でも仮設費用・付帯工事費用に対しては、実際に現地を見てどのように施工するかによって、金額差が大きくなることが特徴です。

 

そこでまずは現地調査依頼を行うことになります。
 
また解体前の家屋調査を行うケースでは、アスベスト使用の有無や鉄筋コンクリート造りの建築物(マンションやビルを含む)などの解体です。
 
鉄筋コンクリート造りの解体における事前調査は、大きな振動が予想される場合に行われるので、基本的には大きな建築物を対象としていますが、最近では鉄筋コンクリート造りの3階建ての家なども増えました。
 
このような家屋では、個人宅であっても、沖縄で空き家を解体工事をする際、調査に入る可能性があります。
 
また、閑静な住宅街(特に住宅が密集しているエリア)などでは、周辺住民への迷惑になる可能性も出てくるため、事前調査に入る可能性が高いです。
 

 

見積依頼・比較検討を行う

見積依頼・比較検討を行う
このように、沖縄の空き家を解体する場合には、まず現地調査をしてもらった上で、見積もりを依頼してください。ここで重要なのは、必ず複数社に依頼をかけることです。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆複数から見積もり 】
 
★ 沖縄で空き家の解体工事は、比較的トラブルの多い工事でもありますので、信頼のできる施工業者を選ばないと、トラブルに巻き込まれる可能性もあります。
 
→ そのようなトラブルを回避するためにも、複数社に依頼して見積もりの比較を行い、より信頼できる業者を選んでください。

 

その際に不明点や金額差が大きい場合などは、どのように解体を行うかを聞いてみるのも、ひとつの方法ではないでしょうか。
 
評判の良い解体業者であれば、搬入ルートや解体の手順などしっかりと回答してくれるはずです。
 
反対に沖縄で空き家の解体業者から、あまりにも項目が少ないような見積もりが出てきた場合は、注意が必要だと考えてください。
 

 

契約する

契約する
ここまできて、ようやく沖縄の空き家を解体するための契約に入ります。ここで、契約の際にも契約内容について、いくつかのチェックをしてください。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆契約をする 】
 
★ ポイントは、工事内容・詳細金額・工期の3つです。
 
… 先述の項目が少ない見積もりのチェックと重なる部分はあるのですが、解体工事の見積もりは建物だけでなく、植栽や外構など多岐にわたります。
 
☆ 分からないことは絶対に知ったふりをせずに聞くべきです。特に工事内容は、施工方法と施工範囲をしっかりと理解できるまで聞いてください。

 

この時にも、前項でお伝えした「複数の解体業者に見積もり依頼をする」ポイントが生きてきます。一般の方々であれば、解体依頼の経験も少ないですから、細かな項目を漠然とチェックしても、何が分からないのかさえ、分からないですよね。
 
けれども複数の解体業者の見積書を比較検討することで、「あれ?この業者は○○の項目がないな…。」などの違いに気づきます。そこで自然と疑問点が出てくるので、その疑問点を率直に聞くと良い訳です。
 
今では合い見積もりも常識の範疇ですから、「他の業者では○○の項目があったのですが…」とか、「他の業者の○○の項目は○○円で、随分と価格差があるのですが…」と、素直に確認しても問題はありません。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆チェック項目 】
 
☆ では例えば、どのような項目で価格差が出るのでしょうか…、下記にて具体的な事例をお伝えします。
 
・ 重機を使って解体するのか、手作業で解体するのか
・ 外構はどこまで解体するのか
・ 植栽は切りっぱなしなのか伐根までなのか
 
…このような細かな部分でも、沖縄の空き家を解体する費用は大きく変わります。細かく確認することは、その返答により業者の質も見極めることができるため、必要です。

 
 

ただし沖縄では空き家を解体する際に見積もり依頼をすると、建物解体工事一式や、外構解体工事一式という大項目でしか現れないことが多いです。けれどもそこは、理解できるまでしっかりと聞いても問題ありません。
 
工事内容に納得した上で契約を進めていくようにしてください。
 
ここまで付き合ってくれた解体業者さんであれば、ある程度レベルの高い解体業者さんであると言えます。
 
あとは比較業者さんとの金額差を提示しながら納得のいく金額で契約していけばよいのではないでしょうか。
 

 

施工準備・施工開始

施工準備・施工開始
解体業者と契約すれば後は任しておけばいいというのは大間違いです。多くの方はこのタイミングで気を抜いてしまいがちですが、まだやらなければならないことが残っています。
 
それは、ライフラインの撤去手配と近隣挨拶です。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆ライフラインの撤去 】
 
★ ライフラインの撤去手続きについては、電気・ガス・水道・インターネットが考えられますが、それぞれ手続き時期・方法が違いますので早めに確認することをおすすめします。

 

もう一点が、近隣挨拶です。実は、この近隣挨拶でトラブルを起こすことも多いので注意をしてください。解体工事におけるトラブルの大半が近隣とのトラブルです。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆近隣挨拶 】
 
★ ここまで騒音とは思わなかった、解体工事によって建物にひびが入ってしまったなどその内容は多岐にわたります。
 
→ しかし、事前に工事内容の説明や工事によって、建物への影響が心配される場合は、家屋調査を事前に行うなど、対応する方法はきっちりと準備されていますので安心してください。

 

後はしっかりと解体業者さんが近隣説明をしてくれるかどうかなので、そこはしっかりと念押しして後々トラブルにならないようにお願いをしておくと、より安心です。
 

 

解体後の手続き

解体後の手続き
沖縄の空き家は解体したから更地になって、すぐに売れるかというとそうではありません。解体後に、「建物がなくなりました」という報告が必要になってきます。
 
それが建物滅失登記というものです。
 

【 沖縄の空き家を更地にする☆建物滅失登記 】
 
★ 建物滅失登記は必要書類を取りまとめて、登記申請を行う必要があります。
 
→ 解体業者さんから取壊し証明書、登記事項証明書、印鑑証明書を取り寄せる必要があります。

 

たいていの場合は解体業者さんから教えてもらうことがほとんどですので、ここでは解体して終わりではないということだけ覚えておいてください。
 
 

 

いかがでしたでしょうか、今回築年数が古くなった沖縄で空き家となっている不動産の解体の流れや注意点、費用の目安などをお伝えしました。
 
すでに沖縄で空き家となってしまった不動産を売却するにあたって、そのまま売るか・残っている建屋を解体してから売るか…、というのは究極の課題だと捉える売り主も多いです。
 
しかし買主のことを考えると、更地の方が活用でき幅も広がり、購入しやすいというメリットがあります。
 
ボロボロになった不動産を売却するよりも、まっさらな更地にして売却した方が、売却後の責任やトラブルも限りなく少なくなる点はメリットです。沖縄の空き家を解体して、売却をスムーズに進める選択もひとつの方法ではないでしょうか。
 
 

まとめ

解体工事にかかる費用と手順

・解体の相場は構造によって価格差がある
・まずは現地調査から
・見積を依頼して比較する
・契約時には見積もり項目を確認する
・疑問点は躊躇なく質問をする
・解体後は建物滅失登記が残っている

 

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