沖縄で不動産の賢い査定☆事前に知りたい5つの準備
2020/8/10
沖縄で不動産査定を依頼するなら、少しでも高く売却できるよう、賢く準備をしたいですよね。
「沖縄で不動産査定を受ける前に☆賢く売却する基礎知識」では、複数の業者に査定を依頼するなど、いくつかのポイントをお伝えしましたが、必要書類や確認事項など、事前に知っておいて準備したい事柄がいくつかあります。
そこで今回は、前回の記事「沖縄で不動産査定を受ける前に☆賢く売却する基礎知識」に引き続き、沖縄で不動産査定を受ける前に、調べておきたい、準備しておきたい事柄や、知っておきたい事柄を5つ、お伝えしていきます。
沖縄で不動産の賢い査定☆
事前に知りたい5つの準備
査定価格の捉え方
まず中古住宅において「査定」とは、「この物件価格であれば買い手が見つかるであろう」予想価格です。不動産業者のなかには、中古物件の買い取りサービスを提供している業者もありますが、基本的には仲介業務を行っています。
そのため、あくまでも物件価格を決めて了承するのは買い手です。見学時に気になる箇所があったり、条件によっては買い手による値引き交渉も充分にありますし、高い価格設定をして売れなければ、安くしていくしかありません。
ただ一方で、沖縄で不動産査定を依頼する多くの人々が、買い替えを目的としています。
この場合、売却により得たお金を残高が残っている住宅ローンの完済や、新居の頭金に充てるプランが多く、物件価格は重要な要素です。
【 沖縄で不動産査定☆査定価格の捉え方 】
★ まずは「沖縄で不動産査定を受ける前に☆賢く売却する基礎知識」でお伝えしたように、業者によって査定価格に差があるため、複数の沖縄不動産業者へ査定依頼をして、客観的な目を養います。
→ その上で、全ての業者のなかでも安い査定価格を想定内とし、新居の購入プランを立ててください。
高い査定価格を当てにしていたのに、最終的な売却価格がグンと安くなってしまっては、同時進行をしている新居の購入プランも一緒に崩れてしまいます。
売却価格が査定金額より高くなる分には、貯金でも何でも方法はありますので、「まずは、低い査定金額も想定した」プランニングが重要です。
査定の2つの種類とは
本来であれば、大きな財産の売却を託すのですから、信頼のできる業者選びのために、昔ながらのアナログとなる電話や訪問によって、自分の感覚で査定業者を見極め依頼をする方法が好ましいです。
…ただし忙しい場合には、ネットの「一括検索サイト」を利用すれば、1分~3分で複数の沖縄不動産業者へ査定依頼ができます。最終的な判断は仲介業者を信頼して託すことができるよう、実際に話をして決めてください。
この時、一般的に沖縄で「不動産査定」と言えば、業者が訪問して家の状態をチェックし確認しますが、初期段階では簡易的な査定と、2種類に分かれます。
【 沖縄で不動産査定☆2つの種類 】
① 机上査定
… 「簡易査定」とも呼ばれ、実際に業者が訪問することはありません。築年数や立地などから、大まかに簡易的な数字を出すだけなので、特別な書類も必要ない業者がほとんどです。
② 訪問査定
… 実際に家に業者が訪問して見学・チェックをして、物件価格を決める査定となり、登記簿謄本など、査定前には書類の準備もしていきます。
ネット申し込みの場合、しばしば「机上査定」を行う業者も見受けられますが、この場合には、あくまでも情報のみで割り出した「簡易査定」ですので、そのための書類は必要ありません。
一戸建て売却する時に準備する書類
一方、訪問査定を受ける場合にはひと通りの書類を準備して望んだ方がスムーズです。業者によっては、すでに相談している物件の買い手候補がいるケースもあります。
沖縄の不動産は査定後、何年も契約に至らない物件も多い一方、すぐにでも買い手が見つかる物件もあるので、事前に書類を揃えておく方が安心できるかもしれません。
【 沖縄で不動産査定☆売却時の書類を揃える 】
★ 売却時に必要な書類は、戸建てとマンション売却で少し違いがあります。
《 戸建ての売却に必要な書類 》
・ 売買契約書
・ 検査済証
・ 建築確認通知書
・ 設計図書
★ 土地の境界線が分かる書類
… 「確定測量図」若しくは「実測図」、「筆界確認書」、覚書など(※)
状況によって隣家や公道との境界線をハッキリと示す書類を準備しなければなりません。(詳しくは次の項で詳しくお伝えしていきます。)
※ マンションについては別記事「沖縄で不動産査定☆マンション売却5つの基礎知識」でお伝えしています。
「境界確定図」の有無を調べる
沖縄で不動産の査定依頼をすると「境界線は確定ですか?」と聞かれる物件が多いです。もともと建売住宅で入居しているなど、新しい住まいではほぼ境界線が確定しているのではないでしょうか。
一方、境界線が確定しているかどうか…、ハッキリとしていない物件は、昔ながらの自然発生的にできた集落に建つ家です。
このような家では隣家同士の境界線が確定していない、公道との境界線が確定していない…、などのケースは多々あります。
【 沖縄の不動産査定☆境界線は確定しているか? 】
★ 売却したい不動産の境界線が確定できているのか…、分からない時には「境界確定図」の有無をチェックしてください。「確定測量図」とする場合もあります。
→ 「境界確定図」「確定測量図」がない場合には、家の四方どこかの境界線が曖昧になっているケースが多いです。
「境界確定図」「確定測量図」がない場合、四方交わる隣家との境界線・公道との境界線の確定をしなければなりません。
隣家との境界が定められているのか、これらに代わる書類関係の確認や、確定していない場合には「確定」が必要になります。
「境界確定図」がない場合の対処法
境界確定図や確定測量図がない場合、隣家との間で交わされた「筆界確認書」の有無を確認してください。
それぞれの家との境界で交わされる書類なので、それぞれの境界での筆界確認書が必要です。四方の境界が確定していないと、「境界確定図」は完成しないので、どこかの境界が曖昧なのかもしれません。
ただし、しばしば民家との「筆界確認書」が全てあるのに、境界確認書や確定測量図がない物件もあります。この場合には、公道との境界線の確定ができていないケースを疑ってみてください。
【 沖縄の不動産査定☆境界が確定していない場合 】
★ 四方どこかの境界が確定していない物件の場合、測量会社に依頼します。
→ 自分達で探すことは大変ですし、信頼できる業者かどうかも不安ですので、売却を手伝ってくれる不動産業者に紹介してもらう方法が安心です。
このようにして境界線を確定したら、売却前に「越境問題」はクリアにして売りに出すようにしてください。
【 沖縄の不動産査定☆「越境問題」とは 】
★ 境界線を越えて木の枝が伸びていたり、ブロック塀などが置いている…、などの問題です。
→ 越境問題は売りに出す前に予めクリアにする方法がベストですが、難しいケースであれば告知書で伝えておくようにします。
隣家とのブロック塀などは境界線中央で囲われていることもあります。「必ず境界線を越えるな」と言う訳ではなく、告知書などでその現状を報告して買い手に理解してもらえるのであれば、問題はありません。
ハウスクリーニングはしなくてもOK!
よく沖縄では、不動産の査定前にハウスクリーニングを業者に依頼して行うことがあるのですが、査定時にチェックするポイントは「家がキレイかどうか」ではありません。
もしも売却のためにハウスクリーニングを行うのであれば、買い手の第一印象が良くなるため、内覧前がおすすめです。
【 沖縄の不動産査定☆チェックポイント 】
★ 業者の査定時には、家のキレイ・汚いはあまり関係がありません。
・ キッチンの設備(最新設備が搭載されているのか…、など)
・ 間取り
・ ベランダ・庭、などの方角(西日が入る…、など)
・ 欠陥や損傷の確認
…などなどのチェックをします。
特に近年では、売却と新居購入を同時に行う「売り先行」がほとんどなので、せっかくお金を掛けてハウスクリーニングを行うのであれば、内覧直前(購入検討者が家の見学に来ること)がベストタイミングです。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で不動産査定を行う前に準備をしたい、知りたい5つの事柄をお伝えしました。
冒頭でもお伝えしましたが、この他にも沖縄で不動産査定を行う前には、知っておきたい・準備しておくとスムーズな事柄がいくつかありますので、別記事「沖縄で不動産査定を受ける前に☆賢く売却する基礎知識」も併せてご参照ください。
また、準備をする書類や事前にクリアにしておきたい事柄は、戸建てとマンションでは少しずつ違います。
マンション特有の準備事項については、「沖縄で不動産査定☆マンション売却5つの基礎知識」でお伝えしていますので、こちらも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
不動産査定前の知識と準備
・低い査定価格も視野に入れてプランニングをする
・簡易的な机上査定、訪問する訪問査定がある
・売買契約書など必要な書類を揃える
・境界線確定書を確認する
・境界線が確定していない場合、測量会社に依頼する
・境界線が確定したら、越境問題をクリアにする
・査定前のハウスクリーニングは必要ない