沖縄で不動産査定を受ける前に☆賢く売却する基礎知識
2020/8/1
沖縄でも不動産の査定依頼をするなら、「少しでも高くなって欲しい!」と対策を考える方もいますよね。住宅ローンを完済していない家庭では、売却価格がそのまま新居プランに影響するので、なおさらです。
少しでも査定価格を上げるために、ハウスクリーニングを依頼してみたり、なかには修繕やリフォームを施した後、沖縄の不動産業者に査定依頼をする人々も見受けます。
けれども、沖縄で不動産の査定価格を上げるためには、まず、基本を理解して押さえることではないでしょうか。そこで今回は、初めて沖縄で不動産査定を受けるなら、理解しておきたい基礎知識をお伝えします。
沖縄で不動産査定を受ける前に☆
賢く売却する基礎知識
沖縄の不動産査定は複数利用する
中古住宅の多くは不動産業者に依頼した場合、仲介業者として買い手を探す役割を果たしてくれます。
ですから「査定」と言っても、下取りを前提とする車やピアノなどとは違い、あくまでも「予想価格」であり、最終的に価格を決めるのは買い手です。予想価格であることを意識して売却プランを進めてください。
【 沖縄で不動産査定☆複数業者に依頼する 】
☆ そのためか、実際に同じ物件を複数の不動産業者に査定依頼をしてみると、意外にも金額に大きな幅があることが分かります。
・ A社 … 2,800万円
・ B社 … 2,980万円
・ C社 … 3,100万円
・ D社 … 3,280万円
→ 諸費用などは今回は度外視し、単純計算をしてみると480万円もの差額計算です。
特に家を買い替える場合、住宅ローンを完済している家庭であれば、次の家を購入してから売却するパターンも多くあります(買い先行)。けれども実際には、住宅ローンの返済が残っている家庭が多いのではないでしょうか。
この場合は家を売却したお金を、現在残っているローン残高の返済に充て、残った分を次の家の頭金にするなど、売却額を想定した購入計画(売り先行)がありますので、一社のみの査定額だけに頼ると、大幅に計画が崩れることにもなり兼ねません。
沖縄で不動産査定をするなら複数の業者に訪問査定を依頼し、金額を含めた意見をヒアリングした後で、比較検討しながら売却計画を進めてください。
「最低でも3カ月は掛かる」と考える
前述したように、査定を行う業者は買い手を探す仲介をするため、実際に購入する訳ではありません。ですから、査定額も決定ではないとともに、そもそもすぐに売却が進むとも限りません。
早く決まる物件、いつまでも残る物件…、案件によりさまざまにありますが、ひとつの目安として「今後3カ月を見据えて売却する」価格帯と捉えるとスムーズです。
…では、沖縄の不動産査定で出た物件価格は、売却までの期間によって変化はあるのでしょうか。
【 沖縄で不動産査定☆物件価格と売却までの期間 】
★ 事情があって「すぐにでも売却をしたい!」と考えている場合には、物件価格を下げることで、より早く買い手が見つかる確率が上がります。
一方で、住宅はその性質上、時間が経てば経つほど価値を失いますから、売却を焦っていない場合には高い物件価格で売りに出すこともできる一方、「高く売れる」とも限りません。
【 沖縄で不動産査定☆査定額を受け入れる 】
★ 沖縄で複数の不動産査定を依頼した後、最も低い物件価格を受け入れた売却計画を立ててください。
→ 時々「売却を焦っていないから、もっと高い価格を設定して待つ」と言う方もいますが、やはり相場より高い金額の物件は、何年経っても買い手が見つからないケースが多いです。
仲介と買い取り、価格の違い
一方で「安くても良いから、少しでも早く売却してしまいたい!」と考えるのであれば、買い取りサービスを検討する方法もあります。
「買い取りサービス」とはそのまま、不動産会社がその物件を買い取るサービスで、不動産会社にとっては転売物件です。この場合には、沖縄の不動産業者が査定をした金額がそのまま買い取り金額と考えてください。
【 沖縄で不動産査定☆買い取りサービス 】
★ ただし、不動産業者としては購入した物件を上乗せして転売しますから、通常の物件価格よりも安く提示されます。
→ 実際に買い取り相談をしてみたところ、仲介時の売却価格の8割程度でした。
それでも業者が買い取ってくれますので、売却に3カ月以上の期間を要することはありませんし不安を感じることもありません。
基本的には家を売却するならば仲介依頼がベストですが、急ぎ売却したい事情があるケースでは、買い取りサービスも検討してみてはいかがでしょうか。
リフォーム・修繕はどうする?
沖縄で不動産査定依頼をする前に、リフォームをしてキレイしする方もいますよね。けれども、リフォームにもコストが掛かります。リフォーム分しっかりと上乗せできるかどうか…、で考えると、必要がないケースが多いです。
【 沖縄で不動産査定☆リフォームの有無 】
★ 不動産価格は築年数や立地が影響しますので、リフォームをして見た目を良くした場合でも、少しは価格に変化があるものの、リフォームコストより上乗せした物件価格までは上がらない傾向にあります。
→ 例えば、2,800万円と査定された物件を500万円掛けてリフォームしたとして、物件価格は少しばかり上がったとしても、3,100万円ほどだとして、(単純に500万円を2,800万円に上乗せすると3,300万円なので)200万円の赤字計算です。
そもそも近年では、「安く価格帯で購入して、自分達の好みにリフォーム・リノベーションをしたい」流れがありますので、買い手としてもリフォームされていない状態が好まれます。
ただし、現状をキレイにする「リフォーム」ではなく、生活をする上でどうしようもない欠陥箇所があるのなら、これは「修繕」すべきです。
【 沖縄で不動産査定☆修繕の有無 】
★ 例えば、排水設備や給湯設備、床下の亀裂などもシロアリの危険に繋がりますので、修繕をしてから売りに出すようにしてください。
→ ただし、素人目に「どこからが生活に支障を与える欠陥」なのか、迷う箇所もありますよね。沖縄での不動産査定であれば、敢えて何も手を加えずに見てもらい、アドバイスを受けるのも、良い方法かもしれません。
「全く何もしていない状態なのですが、どこか修繕・リフォームをしたら、査定価格も上がるでしょうか?」などと質問をすれば、多くの沖縄の不動産査定でアドバイスをしてくれます。
ちなみに、修繕やリフォームの有無に対する見解も業者によって違いがあるので、複数の沖縄不動産業者へ査定を依頼するのなら、全ての業者に尋ねてみてはいかがでしょうか。
家の状態は買い手に全て伝える
一方で、「生活に支障がある」ような欠陥であっても、買い手が理解した上で購入しているのならば、問題はありません。
そのため家の欠陥状態を全て伝え、必要があれば値引き交渉もあります。
買い手に説明をし理解をもらうためにも、売り手は仲介者である不動産業者に一目見て分かりにくい部分の欠陥も含め、全てを「告知書」で報告してください。
【 沖縄で不動産査定☆契約不適合責任 】
★ ただし契約後に物件に欠陥が見つかった場合、売り手には「契約不適合責任」が課せられます。
→ 2020年4月以前の「瑕疵担保責任」に当たり、損害賠償や指摘箇所の修繕義務ばかりではなく、ケースによっては契約解除にもなり得るリスクです。
一見分からない部分が後々問題になることが多いので、床下のシロアリ被害・腐食の他、雨漏りなどで問題になる事例が多々ありました。
一方、今ではそもそも購入しても躯体だけを残して大幅なリノベーションを希望している購入者も見受けられます。
リフォーム・修繕を施さないまま売りに出す時の大切なポイントは、現状を包み隠さず「告知書」にて、全てを仲介不動産業者に話すことです。
いかがでしたでしょうか、今回は、初めて沖縄で不動産を査定する時、事前に理解しておくとブレない、賢く売却するための基礎知識をお伝えしました。
データを確認すれば、平成31年築の土地面積165㎡、延べ床面積105㎡、うるま市の物件が2,200万円で売れたなど、過去の事例から目安を見ることはできますが、構造や傷み具合まで、物件によって大きく違いがあります。
ですから、まずは沖縄で複数の不動産業者に査定を依頼して、業者から見学に来る「プロ」の見解をそれぞれ聞いて、比較検討しながら相場を確認する方法は有効です。
それぞれのプロの目から見たアドバイスやシビアな価格を目の前にして、より客観的に相場を受け止めることができます。
沖縄で不動産査定を受ける際に必要な書類や、その他の注意事項については、別記事「沖縄で不動産の賢い査定☆事前に知りたい5つの準備」でお伝えしていますので、こちらも併せてご参照ください。
まとめ
沖縄で賢く不動産査定を受けるための基礎知識
・複数の査定依頼をして相場を見る
・仲介であれば3カ月以上を見て売りに出す
・急ぎ売却したいなら買い取りもある
・買い取りの場合、仲介の8割程度が相場価格
・キレイに見せる「リフォーム」は必要ない
・暮らしに支障が出る欠陥は修繕をした方が良い
・欠陥を修繕しない場合、告知書で現状を伝える