遠方にある沖縄の不動産を売却☆遠隔で売却活動を進めるには
2020/12/9
遠方の沖縄に残した不動産を売却したい方々は多いですよね。突然の転勤で、せっかく建てたマイホームを残したまま、本州へ移動したケースもありますし、遠方にある沖縄の不動産売却の相談に多いのは、相続から得た不動産などです。
本来は遠方から沖縄の不動産売却活動は難しいと言われます。一般的に、不動産売買は売り主と買い主がともに現地を確認し、その上で売買契約を締結するのが基本です。
ですから、遠隔地にある沖縄の不動産を売却したい場合には非常に不便ではないでしょうか。
そこで今回は、遠方にある沖縄の不動産を売却する際に生じる問題点をピックアップしつつ、どのように遠方から沖縄の不動産売却活動を進めていけば便利な方法なのかを、お伝えしていきます。
遠方にある沖縄の不動産を売却☆
遠隔で売却活動を進めるには
売り主は現地に行かなければならないの?
遠方の沖縄不動産の売却活動では、一般的な不動産売却活動のように、購入希望者が現地訪問を希望した場合、その都度現地へ行かなければならないのでしょうか?
→ 答えはイエスです。
最終的に遠方の沖縄にある不動産を売却するとなれば、「不動産売買契約」を締結して、不動産の引き渡しと決済、そしてカギの引き渡しなどの際に売り主と買い主で直接取引をするのが基本だからです。
【 遠方の沖縄不動産の売却☆現地での契約 】
★ このやり方に沿えば、遠方の沖縄にある不動産や土地を売却したい北海道在住の売り主であれば、少なくとも1回は沖縄に足を運ばなければならないことになります。
遠方の不動産の売却には、非常に時間と費用、そして労力が掛かることが分かるのではないでしょうか。
売主が現地に行かずに遠隔で売却活動を進める方法はないの?
けれども、売り主は遠方にある沖縄の不動産売却で代理人を選任することで、現地に行かずに遠隔で売却することができます。
では、売り主が遠方沖縄の不動産売却では、どのように代理人を選任すればいいのでしょう?この点についてお伝えします。
【 遠方の沖縄不動産の売却☆代理人①親類縁者 】
① まず売り主の親類縁者を代理人に選ぶことが考えられます。
《 メリット 》
・ もっとも依頼しやすく、気軽に選任しやすい点はメリットです。
《 デメリット 》
・ 問題点は不動産のプロではないため、不動産の適切な相場を知りません。
・ また多数の購入希望者を募ることもできません。(売り主にとって最も有利な契約相手を見つけることはできないプロでない。)
・ 契約不備によるトラブルが生じやすい
…ことが挙げられます。
最近では不動産の個人間売買も仲介手数料が掛からないことと、アプリやサイト、SNSなどでマッチングが個人でも進めやすくなったことが注目されていますが、専門的な知識がないと、売買契約も曖昧になりやすく、トラブルの元です。
特に注意すべきは「契約不適合」で、契約時に買い手が知らなかった家の瑕疵などが後々発見された場合、その修繕の補償はもちろん、場合によっては売買契約自体が無効になることもあります。
【 遠方の沖縄不動産の売却☆代理人②司法書士 】
② 次に、司法書士を代理人とすることが考えられます。
《 メリット 》
・ 法律のプロなので契約については、安心確実です。
《 デメリット 》
・ 問題点は司法書士報酬が高額になり、結果として売主にとって利益ある不動産売却にならないことが挙げられます。
街の法律家とも言われる司法書士へ依頼することで、契約上の手続きなどは安心して進めることができるかもしれません。ただし、前述したように高額の司法書士報酬が必要になるばかりではなく、気になるのは「不動産のプロではない」と言う点です。
先ほどお伝えしたような家の瑕疵については、なかには基礎部分など、不動産のプロでなければ見極めることが難しいものもあります。
【 遠方の沖縄不動産の売却☆代理人③不動産会社 】
③ 最後に、遠方の沖縄不動産をスムーズに売却するには、不動産会社を代理人とする方法もおすすめです。
→ 売主が不動産会社と媒介契約を結び、契約書の持ち回り契約によって売り主および買い主の署名捺印をもらい、売買契約を締結することができます。
この方法は親類縁者を代理人とした場合に生じる各問題点をクリアしており、しかも司法書士を代理人とした場合の高額報酬の問題点も回避でき、売主にとっては代理人選任の際に生じるすべての問題点をクリアできるベストな選択肢です。
どんな不動産会社に任せればいいの?
とは言っても、不動産会社は沖縄にも多数ありますよね。遠方にある沖縄の不動産売却において、どのような不動産会社に任せれば良いのでしょうか。
【 遠方の沖縄不動産の売却☆選び方 】
★ この答えは、売りたい不動産がある、現地の不動産会社を選ぶのがベストです。
→ 先ほどの例でいえば、遠方にある沖縄の不動産を売却したい北海道在住の売主は、是非とも沖縄の不動産会社と媒介契約を結ぶべきです。
※ 不動産会社の種類として、このような地元密着型の不動産会社の他、全国にチェーン店を持つ、大手不動産会社などの選択肢があります。(※2)
なぜなら、その不動産のある現地の不動産会社は現地でのネットワークが広く、より良い買い主の候補を見つけ出してくれるからです。
さらに地域情報に詳しいことから、売りたい不動産の適切な値段設定が出来ることも強みとなります。
【 遠方の沖縄不動産の売却☆地元密着型の強み 】
★ 遠方沖縄の不動産売却を依頼するにおいて、最も強みと言えるのが、現地にある不動産会社ならではの現地の魅力を伝える能力です。
→ これは沖縄についてよく知らない買い主に対して、売却不動産をセールスする際に発揮される強力な武器となります。
ですから、遠方沖縄の不動産を売却したい場合は、現地の不動産会社と媒介契約を結ぶのが売主にとって最も良い方法と言えるでしょう。
(※2)不動産会社の種類については、別記事「沖縄で不動産売却☆査定依頼時に仲介業者を見極めるポイント」などでもお伝えしていますので、コチラも併せてご活用ください。
不動産会社とどんな媒介契約を結べばいいの?
遠方沖縄の不動産売却を進める際には、是非とも「専任媒介契約」を締結すべきです。
【 遠方の沖縄不動産の売却☆専任媒介契約 】
★ 不動産会社をパートナーとする媒介契約には、①一般媒介契約、②専任媒介契約、③専属専任媒介契約の3つがありますが、多くは①一般媒介契約とされています。
→ しかし①一般媒介契約を、遠方沖縄の不動産を売却したい場合に締結することは、問題があります。
※ なぜなら①一般媒介契約では営業活動の報告義務がなく、売主にとっては不動産の売却の進捗が分からないからです。
これに対し②専任媒介契約では営業活動の報告義務が発生するため、売り主は適時不動産の売却活動を把握でき、安心して遠隔での売却を委ねることができます。
このように遠方沖縄にある不動産の売却活動を安心して行いたい売り主は、不動産会社と専任媒介契約を締結することがお勧めです。
いかがだったでしょうか、今回は遠方沖縄の不動産を売却したい売り主にとって、最も便利で安心確実な方法をお伝えしました。
遠方沖縄で不動産の売却活動を進めるには、現地の不動産会社と専任媒介契約を結び、その会社をパートナーとしてタッグを組んで、売却を進めることがベストです。
遠方沖縄の不動産を売却したい売り主でも、信頼できる現地の不動産会社を見つけることで、グッとスムーズに進みます。
まとめ
遠隔での売却活動を進めるには
●現地の不動産会社と専任媒介契約を結ぶのがベスト
・遠方の不動産を売却するのは大変な労力と費用が掛かる
・できるだけ労力と費用を節約するには代理人を選任すること
・代理人は現地の不動産会社がもっともよい
・不動産会社とは専任媒介契約を結ぶのが遠隔での売却活動にとってベスト