沖縄の注文住宅に多い分割融資☆つなぎ融資とは何が違う?
2021/2/28
沖縄では分割融資を利用して、完成までに何度も支払いのタイミングが訪れる注文住宅を、よりリスクを少なく賢く建てる方が増えましたよね。分割融資はざっくりと言えば、必要なタイミングに合わせて何回かに分けて融資を受けることができる制度です。
もちろん、建売住宅や分譲マンションなど、どのようなマイホームでも大きな資金が必要にはなりますが、特に注文住宅を建てるためには、完全オリジナルな空間となり自由度が高い分、他の種類よりも割高になりやすく、より多額の資金が必要になります。
さらに土地を購入した後に建築会社へ家の建築を依頼する注文住宅では、すでに出来上がっている建物を購入する建売住宅や分譲マンションとは違い、一括で支払うのは難しいです。
そのため、ほとんどのケースで住宅ローンを組む前にローンを組んだり、融資を受けたりしますが、その中でもよく利用される方法が、沖縄では「分割融資」・「つなぎ融資」です。
では、この二つの種類はそれぞれどのような融資で、どんな違いがあるのでしょうか。今回は注文住宅を建てる際、沖縄でよく選ばれる「分割融資」について、特に「つなぎ融資」とどのような違いがあるのかをお伝えします。
これから注文住宅で自由なマイホームを建てたい方々は、どうぞ参考にしてください。
沖縄の注文住宅に多い分割融資☆
つなぎ融資とは何が違う?
完成前に融資を受けるのは同じ
実は、沖縄で需要の高い「分割融資」も「つなぎ融資」も、違いはさまざまにありながらも、似ている点もたくさん見受けられることはご存知でしょうか。
ここでは、この沖縄に多い分割融資とつなぎ融資に似ている部分をお伝えします。
【 沖縄で分割融資☆つなぎ融資と似ているところ 】
① どちらも住宅の完成前に融資を受けることが可能な点は共通点です。
→ 一般的な住宅ローンは、住宅が完成した後から融資がスタートします。けれども注文住宅の場合には先に土地を購入しなければなりません。
(まとまった貯蓄がなければ、ほとんどのケースで住宅ローン前の資金調達は難しいですよね。)
※ そこで沖縄で分割融資やつなぎ融資を受けることで、土地の購入時や住宅の着工時にお金を借りることができる点が便利です。
特に、注文住宅を建てる場合は①土地の購入、②家の着手時(着手金)、③建築途中(中間金)、④家の完成時など、複数回に渡りまとまった支払いが発生するので、一般的には現金貯蓄がそこまで揃う方は少ないこともあり、とても助かります。
【 沖縄で分割融資☆注文住宅で利用される理由 】
☆ 土地を購入するときには資金が必要です。もちろん土地もローンを組んで購入することができますが、はじめに手付金として土地購入費用の10%程度を支払います。
→ また住宅の建築が始まったときや、棟上げをした時点も支払う可能性が高いです。
※ 建築会社は家を建てるために、資材を購入したり人材を確保をします。そこで、一般的な注文住宅では、「着手金」や「中間金」の名目で、事前にまとまった資金を調達します。
…このように、十分貯蓄がある家庭ならば問題ありませんが、オリジナルな自分だけの家である注文住宅を建てる場合には、複数回に分けてまとまったお金が必要です。
そこで、注文住宅では分割融資やつなぎ融資を利用する人は多くなります。
もともと住宅ローンが分割されて融資される分割融資は、つなぎ融資と比較すると金利が割安で(住宅ローンはその他のローン商品よりも金利が安いため)、リスクも少ないために選ばれやすいです。
沖縄の分割融資には担保が必要
このように、注文住宅を建てる沖縄の方々が分割融資を利用する背景には、金利の安さを挙げることができますが、つなぎ融資と比較した時に、デメリットも生じます。
…と言うのも、沖縄で「分割融資」と「つなぎ融資」の一番の違いは、担保の有無ではないでしょうか。
どちらも住宅の完成前に融資を受けることができますが、分割融資には担保が必要だからです。
【 沖縄で分割融資☆担保が必要 】
☆ 沖縄の分割融資は、あくまでも「住宅ローン」を分割することで、家の完成前にも融資させてもらえる制度なので、融資の条件や審査は通常の住宅ローンと変わりありません。
→ そのため、購入する土地や完成する予定の住宅は事前審査され、担保となります。
※ この時、沖縄で分割融資を利用する場合、土地を担保にするため抵当権を設定しておかなければなりません。(登記のための費用が掛かります。)
一方で、金利面においてつなぎ融資は割高にはなりますが、担保がなくても借りることができる商品です。
つなぎ融資では土地を担保にする必要が無いため抵当権の設定がなくなります。もちろん、登記費用や手数料がかかることもありません。
以上のことから、沖縄で分割融資を受ける時には手間暇や審査の厳しさ、担保問題はありながらも金利が割安に設定されることがメリットであり、一方のつなぎ融資は、担保を確保する必要がないため、気軽に借りることのできる融資です。
つなぎ融資は金利が高い
ここまでお伝えしてきたように、沖縄で分割融資とつなぎ融資を比較検討する目安として、大きな違いは金利ですよね。
【 沖縄で分割融資☆金利の違い 】
☆ つなぎ融資は担保が必要ない分、分割融資や通常の住宅ローンに比べて高い金利と考えてください。
→ ですから担保が理由で少しばかり金利が高くともつなぎ融資を選択する方は多いです。
※ ただし、そもそもが大きなお金が動いていますから、金利が0.1%でも増加すると返済する金額が大きく変動することは意識して、返済額を十分考慮した上で融資を受けてください。
沖縄で利用できる分割融資は、あくまでも住宅ローンの一種です。ですから、先行した融資を受けられるだけなので、一般的な住宅ローンとさほど変わらない金利となります。
住宅が完成する前に資金が必要な人は、沖縄では分割融資に必要となる登記費用や手数料と、つなぎ融資を受けた際の高額な金利を比較して判断しなければなりません。
☆ 住宅ローン自体の選び方や資金計画については、別記事「沖縄の住宅ローン選び☆比較する「月々の返済額」①」「沖縄の住宅ローン選び☆比較する「月々の返済額」②」などもご参照ください。
いかがでしたでしょうか、今回は注文住宅を建てる沖縄の方々に多い分割融資とつなぎ融資、どちらを利用したら良いか選ぶ時に役立つ、それぞれの特徴と大きな違いについてお伝えしました。
どちらも住宅の完成前に受けられる融資で似ている制度ですが、担保や金利の面で大きな違いがあります。
金利の面だけで考えると、住宅ローンとして借り入れができてマイホーム完成前に分割して融資を受けることができる、沖縄の分割融資が魅力的ですが、土地の担保が必要になるために、借り入れるためには抵当権の登録が必要になるなどの手続きが必要です。
さらに従来の住宅ローンと条件は全く同じなので、厳しい審査が入ります。
一方でつなぎ融資は、金利は住宅ローンに該当しないために高く設定される傾向にありますが、担保も必要なく、審査も沖縄の分割融資と比較すると、より通りやすいです。
このようなそれぞれのメリットとデメリットを、具体的な数字を出して比較検討することで、おのずと選択が見えてくるのではないでしょうか。
ですから、どちらも最終的にかかる費用がどれくらいなのかを計算して、十分な資金計画を立てながら比較検討を進めることで、賢い選択が可能です。
まとめ
分割融資とつなぎ融資の違いとは
・分割融資もつなぎ融資も家が完成する前にまとまったお金を借りられる
・分割融資は担保が必要で土地の登記費用がかかる
・つなぎ融資は担保が必要ない分金利が高い