沖縄で戸建て民泊旅館業☆OTAの自動連携サイトまとめ
2020/7/25
沖縄の戸建て民泊旅館業は、一般的な一軒家に、「暮らし」に必要な家具家電や食器類、アメニティーグッズまでひと通り揃えて、一棟まるまる貸し切るスタイルの宿泊施設の運営です。
2018年のホテル・旅館業法緩和により、もともとは民泊事業として始めたものの、今では旅館業法許可を取得して運営をしている施設も増えました。
それでも、個人運営のオーナーが多い沖縄の戸建て旅館業では、露出を増やしニーズに対応してくれる、ネット上の旅行代理店「OTA」の登録は必須です。
最近ではひとつのOTAに登録をすると、自動的に他のサイトへ登録される「自動連携」も多くなり、相関図も複雑になりつつあります。
そこで今日は、沖縄で戸建て旅館業を営む時に役立つ、ネット上の旅行代理店「OTA」と自動連携についてお伝えします。
沖縄で戸建て民泊旅館業☆
OTAの自動連携サイトまとめ
「OTAで自動連携」とは?
「OTA」は「Online Travel Agency(オンライン トラベル エージェンシー)」の略でインターネット上の旅行代理店…、簡単に言えば、ネット上での航空券や宿泊施設などの検索・予約サイトです。
そんな「OTA」は欧米からアジア圏、日本国内まで数多く乱立している状態で、自動連携ができるサイトが増えました。
【 沖縄戸建て旅館業運営☆OTAの自動連携 】
★ 例えば、「Booking.com」に宿泊施設を登録すると、自動的に姉妹サイトの「agoda」に掲載されます。これが「OTAサイトの連携」です。
→ OTAサイトの連携には、この例(「Booking.com」⇒自動掲載⇒「agoda」)のように、姉妹サイトであるケースの他、中華圏のOTAと欧米圏(若しくは日本国内など)での業務提携による自動連携もあります。
割とアチラコチラのOTAサイトで、この「自動連携」が行われているのですが、選ぶポイントとしては、自分達のターゲット層とマッチしているOTAサイトを「親」にする(登録先にする)ことです。
★ OTAについてや、民泊運営に必要なサービスツールについては、別記事で詳しく説明していますので、コチラをご参照ください。
・「沖縄で戸建て民泊旅館業☆仲介サイトOTAの特徴と選び方」
・「沖縄戸建て旅館業運営☆宣伝と運用に不可欠なサービスとは」
「楽天」からアジア圏へ
楽天系列の「Vacation Stay(バケーション ステイ)」は、幅広く仲介している「楽天LIFULL(ラクテン ライフル)」とは別に、民泊専門として運営しているOTAサイトで、自動連携が充実していることで有名です。
今ではOTAサイト同士の自動連携の関係性が複雑なので、「取り合えず楽天LIFULに登録して自動連携!」と考える民泊オーナーも少なくありません。
【 沖縄戸建て旅館業運営☆「Vacation Stay」からの自動連携 】
★ 楽天グループ「Vacation Stay」「楽天LIFULL」
⇒自動連携⇒
・ 楽天トラベル
・ AsiaYO(アジアヨー)
・ agoda(アゴダ)
・ Booking.com
・ tujia(途家・ツゥージア)
・ yanolja(ヤノルジャ)
・ Vrbo(Expedio系列の民泊専門サイト)」
ちなみにアジア圏は、「AsiaYO(アジアヨー)・台湾」「agoda(アゴダ)・シンガポール」「tujia(途家・ツゥージア)・中国北京」「yanolja(ヤノルジャ)・韓国」、欧米圏は「Booking.com」「Vrbo」、日本国内は「楽天トラベル」です。
ちなみに、「Booking.com」はOTAサイトでは定番の存在です。
【 沖縄戸建て旅館業運営☆OTAサイトの特徴 】
★ それぞれのOTAサイトの特徴は、下記サイトでご確認ください。
① 「Booking.com」「HomeAway」「AsiaYO(アジアヨー)」について … 「沖縄で戸建て民泊旅館業☆仲介サイトOTAの特徴と選び方」
② 「agoda(アゴダ)」「tujia(途家・ツゥージア)」「yanolja(ヤノルジャ)」について … 「沖縄戸建て旅館業運営☆宣伝と運用に不可欠なサービスとは」
(※)「サイトコントローラー」とは、複数のOTAサイトを一括操作するサービスです。
Expedia系列同士で自動連携
日本では2018年に民泊新法が施行され、一方でホテル・旅館業法の緩和改正が行われました。これに伴い、今まで民泊登録により営業をしてきた多くの民泊旅館が、旅館業許可を取得しています。
一棟貸し切りの沖縄戸建て旅館業を営むオーナーも、もともとは民泊事業だったところを、2018年をきっかけに旅館業許可を取得したケースが少なくありません。
そこで少しでも競合を少なくするために抑えたいOTAサイトが、「Expedia」です。
【 沖縄戸建て旅館業運営☆「Expedia」の系列自動連携 】
★ 「Expedia」系列ではこの他に「Hotels.com」と「Vrbo」を運営しています。そして、それぞれのOTAサイトの特徴が下記です。
①「Expedia」 … 旅館業取得を済ませた宿泊施設を掲載しています。
②「Hotels.com」 … ホテルなどの宿泊施設に特化したOTAサイトです。
③「Vrbo」 … 民泊・特価民泊を扱っています。
…それぞれに別展開をしていますが、「Expedia」に登録すると「Hotels.com」に自動連携されます。
「Expedia」では旅館業取得を済ませた宿泊施設のみに掲載が絞られるので、旅館業許可を取った施設にとって、競合が少なくなります。沖縄戸建て旅館業は民泊カテゴリーのイメージが強いので、「Vrbo」と複数登録が良いかもしれません。
沖縄は「地名+ホテル」での検索が多いので、敢えてホテルとして登録する方法も、需要に応える方法です。
インバウンドを狙う中華圏OTA
中華圏ではOTAと言えば「Trip.com(旧Ctrip-シートリップ-)」とも言えるほどの老舗で、高め安定の知名度を誇るものの、海外への伸びは「Booking.com」や「Airbnb」が、日本国内ではまだ優勢です。
日本では台湾・中華圏の旅行客がダントツですから、中華圏OTAサイトとの連携は、メリットも多いのではないでしょうか。
【 沖縄戸建て旅館業☆中華系OTAサイトとの自動連携 】
① 「Booking.com(オランダで設立)」
⇒自動連携⇒
・「agoda(シンガポール拠点)」
・「Trip.com(中華系)」
② 「じゃらん」への掲載 ⇒自動連携⇒「Trip.com」
じゃらんのメリットは、旅館業取得を済ませた宿泊施設のみ掲載するため、「Experia」と同じく民泊施設は掲載されません。
そのため、旅館業を取得した宿泊施設であるならば、競合がより少なくなっていきます。
OTAサイトの自動連携を活用する注意点
このように、ひとつの登録で複数のOTAサイトに露出が増えるため、自動連携は沖縄戸建て旅館業を営む、個人運営のオーナーにとってはうれしい機能です。
ただ少し、不便を感じる時もあるので、の注意点をいくつかお伝えします。
【 沖縄戸建て旅館業運営☆自動連携の注意点 】
① 自動連携では、それぞれのOTAサイトに登録している訳ではないので、個別にseo対策(上位掲載のための対策)を取ったり、宣伝がしにくいです。
② OTAサイト側としても、自動連携している物件よりも、直接登録をしてくれている物件を優先的に掲載する傾向が考えられます。
などなどにどうぞ注意をしてみてください。またOTAサイトによっては、まだ連携がスムーズに行われないケースもあります。
【 沖縄戸建て旅館業運営☆比較サイト 】
★ ちなみに「トラベルコ」や「トリバゴ」などの比較サイトは、OTAサイトとは違うものです。
→ 詳しくは別記事「沖縄戸建て旅館業運営☆宣伝と運用に不可欠なサービスとは」でお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で戸建て旅館業を営むオーナーにお伝えしたい、OTAサイト同士の自動連携をまとめてみました。
この他、高級旅館やホテルに特化したOTAサイト「Relux」がAirbnbと連携をしています。
ただ「Relux」は高級旅館ブランディングとして、登録する魅力はありますが、登録するには審査が厳しいうえ、世界的にもAirbnb以上に露出度の高いOTAサイトではありません。
一方、沖縄の戸建て旅館業に多い物件は、民泊ブームから始まったコンセプトが多いので、造りは「暮らし」を楽しむための、一般的な戸建ての家が多いです。
ですから「Relux」を通して「Airbnb」と自動連携をするよりも、直接「Airbnb」に登録する方が露出は高く、個人運営が多い沖縄戸建て旅館業では、効果が高いのではないでしょうか。
まとめ
OTAサイトの自動連携まとめ
①「Vacation Stay」「楽天LIFULL」
⇒自動連携⇒
・ 楽天トラベル
・ AsiaYO
・ agoda
・ Booking.com
・ tujia(途家)
・ yanolja
・ Vrbo
②「Expedia」⇒自動連携⇒「Hotels.com」
③「Booking.com」⇒自動連携⇒「agoda」「Trip.com」
④「じゃらん」への掲載 ⇒自動連携⇒「Trip.com」