【沖縄の家】資産価値から見た選び方☆戸建てとマンションの違い
2021/4/1
沖縄でせっかく家を建てるなら、将来的にも資産価値があって売却や住み替えもスムーズに進む家を選びたいですよね。沖縄の家に限らず、戸建てであってもマンションであっても、それぞれに資産価値の見極め方があります。
資産価値の高い沖縄の家を購入し、丁寧なメンテナンスによってその価値を維持することは、思う以上に重要です。
将来的に住み替えをしたい時や、定年退職後にリバースモーゲージ(家を売却する前提で、生前は利息のみで融資を受けるシステム)を受ける時にも、より良い条件が期待できます。
反対に予算を抑えた沖縄の家を建てるのであれば、より資産価値の低いエリアに土地を購入するなどによって、快適な暮らし自体は譲らずに理想の家を建てる可能性も大きいです。
そこで今回は、沖縄で家を建てる時の基準となる資産価値の見極め方を、土地と建物の視点、分譲マンションと戸建ての視点のそれぞれから、資産価値の維持についても触れながらお伝えしていきます。
どうぞ、沖縄の家選びの参考にしてください。
【沖縄の家】資産価値から見た選び方☆
戸建てとマンションの違い
土地の資産価値
沖縄で家を購入する際、資産価値の観点から見た選び方は(1)購入時に資産価値の高い不動産を購入する、(2)資産価値を維持するための管理とメンテナンスができるかどうか、と考えてください。
「維持」と言う側面でしたら地域の変化>もありますが、比較的持続性が高いのが「土地」ですので、資産価値の観点から選ぶのであれば、価値の高いエリアで選びたいところです。
全国的には首都圏や都心部など便利の良い、「駅近」物件ほど資産価値が高くなります。沖縄の家の場合、沖縄都市モノレール近郊はやはり資産価値が高いエリアになりますが、この他、車でのアクセスの良さも評価対象です。
【 沖縄の家☆資産価値の高い・低い 】
☆では、沖縄の家で資産価値が高くなる条件→低くなる条件で、並べていきます。
●資産価値が高い
・モノレール駅近く
・交通の便が良い
・那覇市に近い
・大型商業施設や商業エリアが近い
・住みやすい環境(※1)
・高台など、津波や台風から避けやすい
・接道条件が整っている(※2)
●資産価値が低い
・モノレール駅やICから遠いなど、交通の便が悪い
・風俗産業の施設から近い
・廃棄処理場や刑務所などから近い
・お墓が近い、隣接している
・歴史的に好まれにくい土地
・住みにくい形や狭さの土地(※3)
・住環境に影響するトラブル(臭いや騒音など)
・地盤工事が必要な土地
…簡単に羅列していきましたが、このような部分で土地の価値は評価されるので、特に資産価値が低いと判断されるマイナス要素はチェックして購入してください。
(※1)住みやすい環境とは、例えば公立小中学校から近く通学路に危険な道がない沖縄の家などです。
病院や銀行・役所など、生活に必要な施設が密集しているエリアなどを挙げることができます。ファミリー層も購入層になるので、公園なども評価ポイントになります。
(※2)接道条件とは、家が公道に面する条件を差しますが、特に沖縄の家では昔ながらの裏手の街並みに、細い路地があります。
このようなエリアで中古物件を購入し、リノベーションをしたいと考えた時には、道幅が狭すぎてセットバック(道幅を広げるために敷地面積を下げること)が義務付けられていないか確認をしてから選んでください。
(※3)沖縄の家では裏路地などの土地で、住みにくい条件の土地も多々あります。例えば細いウナギの寝床のような土地であったり、扇形など、四角い建築物を建てることが難しい土地です。
また、沖縄の家では車で暮らすことは常に念頭に置いて土地探しをする必要があります。
駐車場が何台分設置できるのかはもちろん、なかには道幅が狭いためにバンなどが入らない土地もあり、実際にバンで行ってみて、初めて気付いた事例もありました。
長期優良住宅とは
続いて沖縄の家自体の資産価値の見極め方です。台風や海からの塩害被害も多い沖縄の家では、築20年も経つと資産価値もなくなり、土地の価値のみで売却すると言われてきました。
ですから、沖縄の家購入では土地選びが重要になるのですが、最近では土地価格が高騰しているために、高い資産価値の土地を購入することも大変です。
ただ現在は政府が「長期優良認定住宅」を推進しているので、この基準に叶った沖縄の家であれば、資産価値の観点から見た寿命も長くなるのではないでしょうか。
【 沖縄の家☆長期優良認定住宅とは 】
☆ 「長期優良住宅」は「長期優良住宅普及促進法(2009年6月施行)」認定の住宅となり、主に耐震性基準はもちろん、バリアフリーや省エネルギー、建築資材などのあらゆる項目に分けられた基準によって認定されます。
● メリット
・住宅ローンの優遇措置
・税金の控除や減税措置
・長い期間に渡り資産価値の維持ができる
● デメリット
・建築コストが割高になる傾向
沖縄の家を長期優良住宅にする条件のひとつに「スケルトンインフィル構造」と言うものがあります。
耐久性や耐震性が優れた強い躯体を備えた構造であることはもちろんですが、「インフィル」と呼ばれる内装部材(床・壁・天井などの仕上げ資材や下地資材のこと)を構造と分けた設計を施すのが特徴です。
内装部材と構造を分けることで、リフォームや間取り変更、給排水管の交換などのメンテナンスは定期的に進めながら、強い構造は維持できます。
建物の資産価値
台風や塩害、シロアリ被害の可能性から、全国的な平均より経年劣化が激しいとされ、資産価値も下がりやすい傾向のなかでも、このような長期優良認定住宅は耐久性のある沖縄の家として信頼性が高く評価を受けています。
同じように長期優良認定住宅ではなくとも、断熱性が高いなど高性能住宅の場合、建物単体での資産価値は高いです。
【 沖縄の家☆建物の資産価値 】
☆建物から資産価値を見た場合、「売却しやすいかどうか」がポイントです。
●資産価値が高い
・長期優良認定住宅・スケルトンインフィル構造住宅
・断熱性が高いなど、住宅性能の高い家
・多くの人に適応する一般的な外観
・多くの人に適応する一般的な住みやすい間取り
・定期的なメンテナンスと管理が行き届いた家
(点検記録・修繕記録などを残していると尚良い)
・太陽光発電システムや蓄電池の装備している家(※)
・バリアフリー住宅
●資産価値が低い
・古い構造や住宅性能
・店舗兼住宅など、用途が定められる家
・個性的な注文住宅
・管理や定期的なメンテナンスが滞っている
…などなどを挙げることができます。購入時にはキッチンなど「最新設備の家」も沖縄の家の価値に影響しますが、10年後・20年後の売却時に変わらず「最新設備」かと言えば、そうではありません。
最新設備に取り換えて売却と言う方法もありますが、売却価格とリフォームコストのバランス問題もありますので、買い手が購入後に自分達の好みの設備に取り換える事例も多いです。
(※)太陽光発電や蓄電池を装備している家は、電力単価の安い夜中にお湯を沸き上げ貯める機能を持つ「エコキュート」も導入している沖縄の家が多くあります。
電力を自給自足することを目指し、このような設備を備えた沖縄の家は「ZEH(Zero Energy House=ゼッチ)住宅」などと言われ、補助金も期待できる新しい住宅です。
戸建てとマンションの資産価値
以上が沖縄の家で将来的な資産価値の推移も見据えた見極め方のポイントですが、同じ沖縄の家でも、分譲マンションになると資産価値の推移は変わります。
沖縄の家は戸建て住宅で一般的に資産価値がゼロになる年数は20年を基準にしていますが、分譲マンションでは築10年です。
【 沖縄の家☆分譲マンションの資産価値 】
☆ 築10年がベースとなり、1年早くなるごとに資産価値は1.5%上昇、反対に1年遅くなるごとに築15年までは1.5%下降します。
→ 築15年を過ぎて築20年までの資産価値は1年遅くなるごとに2%の下降、築20年以降は1年遅れるごとに2.5%の下降です。
沖縄の家でも分譲マンションの資産価値基準は、このように分かりやすいのですが、戸建て住宅同様、管理・メンテナンス状態が悪いと、大きく資産価値は下がります。
また分譲マンションの沖縄の家の場合、公共部分は管理会社の良し悪しに左右されてしまう点は否めません。
購入時に管理状況をチェックして、丁寧な管理とメンテナンスが期待できる業者が入っている分譲マンションを選んでください。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の家を資産価値から選ぶ見極め方を簡単にまとめました。
どうしても資産価値は築年数とともに下がってしまいますが、価値の判断基準を理解して購入し、その価値を維持する定期的なメンテナンスや管理により、少しでも価値を留めることができます。
沖縄の家を購入する時には、予め将来的な修繕の手間暇が掛からないような建築資材を利用すると、より安心です。例えば瓦屋根やガルバリウム鋼板の壁などは劣化しにくいとされています。
☆メンテナンス計画については別記事「沖縄マイホーム☆メンテナンスで資産価値を上げる」をご参照ください。
まとめ
資産価値の見極め方
・資産価値の高い家を購入し維持をする
《 土地 》
●資産価値が高い
・モノレール駅近く、交通の便が良い
・那覇市に近い、商業エリアが近い、住みやすい
・高台など、津波や台風から避けやすい
●資産価値が低い
・交通の便が悪い
・一般的に嫌がられやすい施設や場所が近い
・住みにくい土地の形
・住環境に影響するトラブル(臭いや騒音など)
・地盤工事が必要な土地
《 建物 》
●資産価値が高い
・長期優良認定住宅・スケルトンインフィル構造住宅
・多くの人に適応する一般的な外観と間取り
・定期的なメンテナンスと管理が行き届いた家
・太陽光発電システムや蓄電池の装備している家(※)
・バリアフリー住宅
●資産価値が低い
・古い構造や住宅性能
・店舗兼住宅など、用途が定められる家
・個性的な注文住宅
・管理や定期的なメンテナンスが滞っている