沖縄注文住宅の諸費用①☆土地購入で発生する金額
2020/3/7
沖縄で注文住宅を建てる時、「諸費用まで考えていなかった!」と言う声も多いですよね。そのために予算計画が大幅に崩れる家庭も見受けます。
頭金として用意していた資金を諸費用に回したり、もともと頭金を用意していない家庭では、別途「諸費用ローン」を利用する…、諸費用を含めた借り入れをする…、などのケースもありました。
土地と建物を同時に購入する建売住宅やマンションと違い、沖縄注文住宅では諸費用を払うタイミングも一度ではありません。知っておくと安心ですよね。
そこで今日は、沖縄で注文住宅を建てる時の諸費用の目安と、払うタイミングについてお伝えします。
沖縄注文住宅の諸費用①☆
土地購入で発生する金額
土地購入の契約時に出る諸費用
注文住宅の場合には土地購入をしてから家を建てますから、まずは土地購入時の諸費用が必要です。
また土地購入では①売買契約の時と、②中間時期、③引き渡しの時、の3回に渡り支払うタイミングがあります。ただ②中間時期は、支払う必要があるケースとないケースがあるので、業者へ確認をしてください。
まずは、土地購入契約時に支払う諸費用について解説します。
【 沖縄注文住宅の諸費用☆土地の売買契約時 】
① 仲介手数料 … 多くは仲介不動産会社を通して売買契約が行われますが、ここで仲介手数料が発生します。
★ 仲介手数料の上限 = (土地代金×3%+6万円)+消費税(10%)
→ 多くのケースで2回に分けて支払われます。
(1) 売買契約時 = 仲介手数料の半額
(2) 土地引き渡し時 = 残りの仲介手数料
② 印紙税 … 一般的な価格帯1000万円~5000万円であれば印紙代は10,000円です。
…以上が土地の売買契約時に掛かる諸費用です。
ただし、土地の売買契約時にはこの他に「手付金」を支払うケースが多いです。手付金の金額はその契約によってさまざまで、その土地を押さえる意味合いがあります。
土地購入時の「手付金」
この手付金ですが、多くは売買契約時に売り手と買い手、両者合意の金額を支払えば、残金は引き渡し時に全額振り込む形式が多いものの、なかには「中間金」として、残金の一部を支払うケースもありますので、注意をしてください。
(ローンの資金がいつ振り込まれるかを確認して、期日までに支払いが可能かどうかを把握しておくと安心です。)
【 沖縄注文住宅の諸費用☆手付金 】
★ この「手付金」は土地代金の一部ですから「諸費用」ではありませんが、頭金同様、現金で準備をするか、借り入れで賄うかを検討しなければなりません。
→ 手付金の金額は一般的には売買金額の1割ですが、契約によって違いますから、不安であれば、予め仲介不動産会社に「払える金額」を提示してしまう方法もあります。
また、前項でお伝えしたように「手付金」は「この土地を確実に買いますよ」と言う保証の意味合いもありますので、自己都合でキャンセルをした場合には、戻ってきません。
土地引き渡し時に掛かるお金
土地購入の売買契約を済ませた後、買い手は住宅ローン審査などの手続きに入ります。ここで住宅ローンを通したら土地代金の残金決済が行われます。
人気が高い「フラット35」など、一部住宅ローン商品のなかには支払いが家の引き渡し時になっているものもあるので、この場合には「つなぎ融資」を利用しての支払いです。
そしてここでも、印紙や仲介手数料の他、ローン契約のための諸費用などが掛かってきます。
【 沖縄注文住宅の諸費用☆残金決済時 】
① ローン関連 … ローン契約をして借り入れ金額から土地代金を振り込むケースがほとんどですので、ローン契約時に必要な費用が掛かります。
(1) 事務手数料 … 借り入れ金額の2%前後を目安とする金融機関が多いです。(約3万円~5万円)
(2) 火災保険料 … 約3万円
(3) 保証料 … 借り入れ金額の2%前後が目安です。(約3万円~5万円)
…などなどですが、この他団体信用保険料(約10万円)など、細かくは選ぶローン商品によって異なりますので確認をしてください。
② 仲介手数料の残金 … 最初の項でお伝えした仲介手数料の残金です。
③ 印紙税 … ローン契約でも印紙税が掛かります。
(1) 500万円~1,000万円 = 掛かる印紙税は5,000円
(2) 1000万円~5000万円 = 掛かる印紙税は20,000円
(3) 5,000万円~1億円 = 掛かる印紙税は30,000円
… 一般的には(2)の1,000万円~5,000万円の価格帯が多いのではないでしょうか。
④ 登記料 … 土地の売買契約ですから、所有した土地を登記しなければなりません。この時に下記のような諸費用が掛かります。
(1) 登録免許税 … 「所有権移転登記」の場合の計算です(2020年)。
《 更地の場合 》
・ 土地の固定資産税評価額 × 20/1,0000
(例) 土地の固定資産税評価額800万円×0.020=16万円
《 建物(床面積50㎡以上)が建つ土地の場合 》
・ 土地の固定資産税評価額 × 3/1,000
(例) 土地の固定資産税評価額800万円×0.003=2万4千円
(2) 司法書士への報酬 … 以上の登記免許税の費用と一緒に司法書士への報酬も支払うケースがほとんどです。
→ 目安としては、登記免許税を含めて約5万円~10万円前後となります。
⑤ 税金の日割り金額 … 土地を所有すると掛かる「固定資産税」や「都市計画税」を、土地購入を終えた時点から日割りして、自分達の分を売り手へ支払います。
《 住宅がある 》 土地評価額 × 1/6 × 1.4%
(例) 土地評価額1800万円×1/6×0.014=4万2千円
《 住宅がない 》 土地評価額 × 1.4%
(例) 土地評価額1800万円×0.014=25万2千円
→ 仮に9月1日に売買を完了させた場合、日割り計算は9月1日~12月31日までとなり、年の半分を支払います。
…以上が土地の引き渡し時に発生する諸費用です。
ここで良く聞かれるのが「土地には消費税が掛かるのか」と言う疑問ですが、土地には消費税は掛かりません。
沖縄の注文住宅の諸費用では、家の建築時にのみ消費税がかかるので、土地代2500万円+家の建築費用3000万円だとすれば、消費税は3000万円にのみ適用します。(300万円)
家の建築前に依頼したい「地盤調査」
土地は家の土台となりますから、家を建ててしまう前に「地盤調査」は不可欠です。契約した業者が、家の建築費用を出す前に地盤調査を行ってくれるケースも多いものの、大切な地盤調査ですので、確認しておくとより安心かもしれません。
施工業者が決まっていない場合には、複数の業者に見積もりを依頼する「相見積もり」をしながら、一社へ絞っていきますが、なかには見積もり時点で費用が発生する業者もあるので、そこも確認をしてください。
【 沖縄注文住宅の諸費用☆地盤調査 】
★ 地盤調査に掛かる費用の目安は5万円~10万円です。「地盤調査」では土地が家を建てるのに緩くはないか、その強さを確認する他、下記のような項目が含まれます。
・ 地盤調査
・ 法廷制限
・ 測量(敷地)
・ 周辺環境
…地盤調査を行い施工業者が決まったら、続いて家の建築へと工程が移ります。家の建築に掛かる諸費用については、別記事「沖縄注文住宅の諸費用②☆家の建築で発生する金額」をご参照ください。
いかがでしたでしょうか、今日は意外に掛かる「沖縄注文住宅の諸費用その1」として、土地購入時に掛かる諸費用をお伝えしました。
この他、注意をして予算に入れておくと安心なのが「測量」です。売り主は土地を売る時、測量を行い自分の持つ登記と合わせ、土地トラブルのない明瞭な土地を売りますが、しばしばこの測量を行わず売りに出しているケースもあります。
測量に掛かる費用は、その土地の形状や大きさによって違いがありますが、一般的な家屋を建てる土地での目安は30万円~70万円です。
少し高いものの測量は後々のトラブル回避にもなり必須ですので、いざと言う時のための予算として組み込んでおくと、より安心かもしれません。
まとめ
沖縄注文住宅の諸費用☆土地購入時
・契約時には仲介手数料と印紙税
・契約時に手付金を払う
・土地代金を3回に分けて払うこともある(中間金)
・残金決済時にはローン手数料なども必要
・固定資産税の日割り計算もある
・契約後には地盤調査も必要