・沖縄ローコスト住宅は寿命が短い?
・沖縄ローコスト住宅の注意点は?
・沖縄ローコスト住宅を選ぶ確認事項は?
2023年、沖縄ではローコスト住宅のニーズが高まっています。
「ローコスト住宅」とは、設計や資材の工夫により、約1,000万円台で建つ住宅を差します。(土地代は別)
ただせっかく沖縄でローコスト住宅を建てても、寿命が短い、修理修繕やトラブルが多く、返ってコストが掛かっては元も子もありません。
本記事を読むことで、沖縄で後々まで後悔しないローコスト住宅を建てるための確認事項をお伝えします。
後半では最終的に割高にならないための注意点も解説しますので、どうぞ最後までお読みください。
沖縄のローコスト住宅には寿命が短い?
◇沖縄のローコスト住宅は一般的に30年ほどと言われます
沖縄のローコスト住宅ではコストを抑えるため木造住宅が多いです。
全国的に木造一戸建ての平均寿命は築30年、寿命としては30年~80年と言われています。
<沖縄ローコスト住宅を長持ちさせるポイント> | |
[建築時] |
・湿気対策 ・台風対策 ・塩害対策 (通風環境を整える) |
[建築後] | ・定期点検(5年毎) ・小まめな修理修繕 ・10年毎の大幅修繕 |
以前、高温多湿でシロアリ被害が多い沖縄では、シロアリ対策としてコンクリート造りが一般的でした。
そのため沖縄では木造住宅は避けられる傾向にありましたが、現代の木造住宅は性能も上がり、充分に対策を講じれば耐久性の高い家が実現します。
・【沖縄の木造住宅】耐用年数の真実☆22年でも30年でもない?
沖縄のローコスト住宅の注意点
◇高温多湿の沖縄では、ローコスト住宅でも湿気対策が不可欠です
高温多湿の沖縄で、ローコスト住宅であっても押さえたい要素はシロアリ対策です。
シロアリ対策は施工業者各社でさまざまな対策を施していますが、シロアリは湿気を好むため、何よりも換気対策、通風環境が欠かせません。
<沖縄ローコスト住宅:シロアリ対策> | |
[対策] |
[効果] |
・ベタ基礎 | ・地中からの侵入を防ぐ |
・床下換気扇 | ・通風環境を整える |
・床下換気口 | ・通風環境を整える |
・基礎を上げる | ・通風環境を整える |
・防湿コンクリート | ・湿気を抑える |
・点検口 | ・被害を最小に抑える |
沖縄ではシロアリ対策としてコンクリート造が好まれてきましたが、現代は木造住宅の性能が高くなり、木造でも充分にシロアリ対策が取れるようになりました。
また現代のシロアリにはコンクリートをも食べる種類があるため、例え沖縄のローコスト住宅であっても、シロアリ対策を充分に施すとともに、それで安心せずに定期点検を行う必要があります。
・2023年沖縄のローコスト住宅:シロアリで後悔しない5つの確認事項とは
沖縄ローコスト住宅:その他の確認事項
◇沖縄のローコスト住宅では、台風や塩害対策も確認します
沖縄は夏場に室内が高温になりがちです。
通風環境や夕陽の入り方によって、冷暖房による電気代が割高になる可能性も高いです。
(1)耐震、耐火対策
(2)台風対策
(3)塩害対策
(4)断熱処理
(5)防音対策
ただ沖縄の木造住宅は木材が呼吸するため、通気性が高く、通風環境や日光の入り方に配慮があれば、無機質な素材よりも暮らしやすい環境が整います。
このような初期対策の後、建てた後の定期点検が寿命を長くする鍵です。
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(1)耐震、耐火対策
◇2023年は沖縄でも地震が目立つようになりました
全国的にも地震が頻繁に起きていることから、現代の沖縄のローコスト住宅では、耐震・耐火対策を優先順位上位に上げる人は多いです。
<各社の耐震、耐火対策> | |
[耐震等級3] |
・耐震等級1の1.5倍の耐震性能 ・震度6強~7レベルに対応 ・消防署や警察署の基準値 |
[ファイヤーストップ構造] | ・燃え広がりを防ぐ ・もらい火に対応 ・延焼に対応 |
[普通硬化せっこうボード] | ・内部の温度が上昇しにくい |
それぞれの施工業者で、さまざまな耐震・耐火対策を施しています。
まずは打ち合わせ時に確認をして、内容を理解すると良いでしょう。
(2)台風対策
◇沖縄ローコスト住宅では、台風の衝撃をいかに避ける設計かを確認します
沖縄ではローコスト住宅であっても、台風対策が不可欠です。
施工業者では各社で台風対策を施しているため、どのような仕組みかを確認しましょう。
<台風対策の一例> | |
[剛柔構造] |
|
・剛構造 | …壁や梁を強固に接合し変形させない |
・柔構造 | …変形能力を加えて圧力に対応する |
[台風対策の一例] | |
・根太レス工法 | …板底を厚くして暴風に耐える |
・筋交い | …柱と柱の間に斜めに入れて補強する |
・高性能ダンパー | …地震の揺れやエネルギーを吸収 |
また沖縄のローコスト住宅では建物の倒壊よりも、飛んできた物による破損もあるでしょう。
窓をペアガラス構造にするなど、飛んできた物の衝撃に対する対策も確認します。
(3)塩害対策
◇島国沖縄では塩害による家の劣化が目立ちます
そのために耐久性の良い家にするためには、塩害対策が必須です。
ただし沖縄のローコスト住宅に多い木造は、塩害対策に適しています。
<木造住宅の塩害対策> | |
[木造の良い点] |
・木材には湿度を保つ性能がある |
[木造での確認事項] | ・通気性に優れた構造か? (内部の湿気を外へ出すかどうか) |
塩害対策に不可欠な通風環境は、シロアリ対策にも通じます。
シロアリ対策が徹底している業者では塩害対策も信頼できるでしょう。
(4)断熱処理
◇沖縄のローコスト住宅で、後々後悔した人々には、「断熱効果がない」と言う感想が多くありました
夏に暑い沖縄では、断熱処理がなされていないと、暮らしにも影響します。
・屋根や外壁の断熱処理
・窓のペアガラス
断熱処理が施されていることで、冷暖房が良く効き、暑い寒い時期も暮らしやすさが格段に変わります。
(5)防音対策
◇沖縄のローコスト住宅では、住み始めた後で気付く声が多いです
気にならない人もいれば、気になって防音対策を施す方もいます。
・サウンドカット
・音ナイン施工
…などの対策があります。
ただし防音対策は街中であれば苦情の心配があるなど、周辺環境や住民本人の感覚によるものも大きいでしょう。
沖縄のローコスト住宅が割高に?
◇沖縄のローコスト住宅で、オプションを選ぶ時には注意をしましょう
沖縄のローコスト住宅は、沖縄の環境ならではの配慮も必要です。
そのため全国展開のハウスメーカーで提供するローコスト住宅では、オプション追加による予算オーバーに注意をします。
〇全国のローコスト住宅は、規格住宅が多いです。
[規格住宅]
・同じ設計で組み立てる
・まとめて材料を調達
全国基準の規格住宅を、沖縄基準に合わせようと、ローコスト住宅にオプションを追加していく時には、常に予算との調整をして決めると安心です。
・沖縄県内の業者も検討する
・複数の業者と相見積もりを取る
相見積もりを取る時には、細かな項目で出してもらうようにお願いします。
それでも大まかな項目のみで見積もりを取る業者は、後々思わぬ出費に見舞われる可能性もあるので、注意をしましょう。
・沖縄注文住宅を建てる予算立て☆3つの側面からみる目安
沖縄のローコスト住宅は性能を優先して選びます
沖縄ではローコスト住宅が注目されていますが、まず優先すべきは性能です。
高温多湿で塩害も多い、「台風銀座」と呼ばれるほど台風が頻繁にやって来る沖縄では、住宅の寿命も短い傾向にあります。
水害に遭いにくい立地はもちろんのこと、外観をシンプルに予算を削っても、塩害や湿気、台風に強い構造や対策を相談すると良いでしょう。
また沖縄は全国的にも気候が異なりますから、沖縄の施工業者であれば相談もしやすいメリットがあります。
業者も含めて相見積もりを取りながら、それぞれのメリット・デメリットを確認して予算とのバランスを取りましょう。
・沖縄注文住宅の予算☆1000万円~4000万円の特徴