後悔しない沖縄の木造住宅☆注意点と5つの「下調べ」

2019/10/27

後悔しない沖縄の木造住宅☆注意点と5つの「下調べ」
近年の沖縄では、新築木造住宅の着工数が急激に増えています。実際に住んでいると、続々と新築一戸建てが増えいると感じますよね。

 

ひと昔前は、多くの新築一戸建てがコンクリート造でしたが、今ではその多くが沖縄でも木造住宅へ変化していて、本州に見るような、モダンな家々が増えました。

 

これは沖縄の木造住宅でも技術が進んだことにより、湿気や台風対策がなされ、信頼が生まれて来たためですが、やはり、不安は解消したいですよね。

 

そこで今日は、沖縄で木造住宅を建てるなら、事前に持っておきたい知識と、「下調べ」をお伝えします。

 

 

後悔しない沖縄の木造住宅☆
注意点と5つの「下調べ」

 

沖縄木造住宅のデメリットをフォローする


戦後の沖縄で木造住宅ではなく、コンクリート造が好まれてきたのには、理由がありました。

 

ひとつが沖縄特有の「湿気」です。高温多湿な気候の沖縄では、湿気によりシロアリが出やすく、木材が腐ってしまうことを恐れたためです。

 

ふたつめとして、沖縄は毎年大型台風がやってくるために、より揺れに強い「強度」が求められました。

 

けれども近年では、これらの特有の気候に対して業界全体で進化を進め、沖縄木造住宅でも、このデメリットをフォローするだけの技術が産まれ、対策が取られています。

 

ただ、安心して沖縄で木造住宅を建てるためにも、その業者がどのような対策を取っているのか、確認すると安心です。

 

【 沖縄木造住宅☆デメリットをフォローする技術 】

 

① シロアリ(湿気)対策 … 

 

例えば底上げして通気を良くして、湿気を逃す方法や、基盤コンクリートに継ぎ目をなくして、シロアリの侵入を防ぐ技術などがあります。

 

② 耐火対策 …

 

木材に燃えにくい材質を組み合わせる方法や、構造によって燃え広がりを防ぐ「ファイアーストップ構造」などが現れました。

 

③ 耐震対策 …

 

一般的な木材で骨組みを作る軸組工法や、輸入工法の木材で壁を組み立てる2×4工法だけではなく、コンクリート造の家でも取り入れられる「ラーメン工法」などを用いる方法などの、「揺れ」対策が見受けられます。

 

④ 気密性・遮音性 …

 

日本古来の軸組工法ではなく、寒いカナダから来た輸入工法「2×4工法」になると、木材を壁として組み立てるので、気密性・遮音性が高くなります。

 

⑤ 耐久年数 …

 

一般的にコンクリート造が47年に対して、木造は22年などと言われますが、中村家などの文化財でも分かるように、良質な家に丁寧に住むことで、耐久年数はグンと上がります。

 

…このような確認が必要にはなりますが、一般的に言われている④の気密性や⑤の耐久年数は、実は一概には言えません

 

確かにコンクリート造と比べると沖縄木造住宅は気密性には劣りますが、熱がこもりやすい、湿気が出やすい側面もあります。そのために、敢えて通気性を重要視し、「太陽が沈んだら涼しくなる」木造を好む方も多いです。

 

また⑤の耐久年数ですが、実は沖縄木造住宅の年数が低いのには、「気軽に建て替えができる」ためでもあります。

 

子どもが成長し結婚し…と、家族の形は数十年で大きく変わりますから、ひとつの家を長くもたせるか、その時の家族の形に合わせて建て替えるか…、は、その家の優先順位の違いによるところも大きくなります。

 

★ 沖縄木造住宅のメリット・デメリットに関しては、別記事「沖縄で建てる木造住宅☆そのメリットとデメリット」でもお伝えしています。

 

また、他の構造との比較記事では「沖縄で建てる一戸建て☆木造や鉄骨造、主な3つの構造」もありますので、ぜひ、コチラも参考にしてください。

 

 

耐久年数に影響する「地盤強度」


また、沖縄木造住宅の「耐久年数」ですが、住宅そのものだけが原因とは限りません。

 

前述したように通気性を備えた良い木材で家を建て、乾燥を保ち、丁寧に暮らすことで、沖縄木造住宅でも80年以上保ち続ける家が建ちます。

 

ここで多くの人々が「家」ばかりに注目しがちですが、耐久年数を長くするために、とても重要になってくる要素が「地盤強度」です。

 

【 沖縄木造住宅☆地盤強度を調べておく 】

 

★ 地盤の強度が弱いと、年数を追うごとに家が少しずつ傾いてきたり、そこまでならなくとも、ひび割れなどの原因にもなります。

 

・ 一般的には地盤調査が必要ですが、個人で調べるならネットで住所を打ち込むことで、その土地の歴史や地盤強度などの情報を提供している業者もあります。

 

…例えば、「地盤サポートマップ」などがあります。

 

私見では周辺チェックでも危ない土地は確認できます。例えば、土地に大きな高低差があったり、埋め立て地は軟弱地盤が少なくありません。

 

この他にも川や沼、池などが周辺にある場合には、地盤調査まで行ってから決めると安心です。

 

より分かりやすい指標としては、電柱が傾いていたり、舗装された地面にひび割れがある、波うちがある、などが確認されたら、地盤調査をした方が安心かもしれません。

 

★ ただし、軟弱地盤が確認された場合でも、その土壌にあった基礎工事がしっかりとなされていれば、グンと安心度は高まります。

 

 

木材の特徴も調べておく


沖縄木造住宅を検討するならば、沖縄の気候にあった木材の知識を持っておくと、より安心・スムーズに進められます。

 

戦後にどんどん建てられた沖縄木造住宅(規格家=きかくやー)が、台風などの障害にあまりに脆く吹き飛んだことも、「沖縄で木造住宅はダメ!」の定説を作ったひとつの要因ですが、これは木材によるところも大きいです。

 

焼け野原となった当時の沖縄では、そもそも木材自体が極端に少なく、そのなかで何とか建てた規格家(きかくやー)ですから、脆かったと言えます。

 

ここまで極端な例は現代はありませんが、特に価格を極限に抑えたローコスト住宅などの沖縄木造住宅では、木材による耐久年数の差も大きくなりやすいです。

 

【 沖縄木造住宅☆木材の知識 】

 

★ 家造りにおいて木材には「適材適所」があります。基礎作りに適した強い木材や、水回りに適した木材などがあるために、一軒に複数の種類の木材を用いるケースがほとんどです。

 

① ヒバ … 多湿な沖縄では、湿気に特に強いヒバはおすすめです。ただし、一般的な「ヒバ」ではなく、「ヒノキアスナロ」と呼ばれるヒバを指します。

 

・ 「ヒバの家には蚊が寄り付かない」とも言われるほど、湿気や木材の腐朽、虫に強い点が最大の特徴です。そのために、水回りの他、濡れやすい軒などの外回りにも使われる他、骨組みや土台にも役立ちます。

 

③ 杉(スギ) … 素直で加工のしやすい杉は家造りにとても重宝します。

 

・ 骨組みとなる柱や梁部分から、内装(床や建具など)まで、広く用いることができますが、その素直さから土台には、「赤身」以外はあまり向きません。

 

③ 檜(ヒノキ) … ゆっくりと伸びるために、比較的割高になりやすい一方、耐久性の高さは昔より高い評価があり、「建物の寿命を延ばす」と言われます。

 

・ 乾燥性が高く湿気にも強い上に、見た目にも上質で気密性も高く、加工も自由度が高いため、家全般に使用できますが、特に強い耐久性の特徴を生かすには、土台や骨組み部分への使用がおすすめです。

 

…などなどがありますが、この他にも多くの木材があります。シロアリが心配でしたら、上記の他にもベイヒバがあります。

 

最近では海外から輸入される、浸透性の高い木材「ベイツガ」に、木材の腐朽を予防するために防腐剤を「加圧注入」する家も多いです。(建売住宅など)

 

★ また、沖縄木造住宅の魅力については「沖縄で木造住宅に住む魅力☆コンクリート造の勘違い」などでもお伝えしていますので、こちらも合わせてご参照ください。

 

 

着工する職人の過去の実績をチェック


特に日本で昔から用いられてきた「軸組工法」の沖縄木造住宅を建てる場合、着工する職人の「技量」に左右される点はデメリットのひとつではあります。

 

このデメリットを回避するためには、より職人による技量の影響を受けない、規格化された2×4工法などを用いる方法もあります。

 

【 沖縄木造住宅☆依頼業者の過去実績 】

 

★ ただ、昔から馴染みのある骨組みから建てる軸組方法は自由度も高く、人気も高い工法ですよね。

 

・ 沖縄木造住宅で軸組工法の家を希望するなら、依頼する業者の今までの実績を実際に見学できると安心です。

 

大手ハウスメーカーであれば、その実績は簡単に確認できますが、多数の職人や工務店の下請けがいるケースがほとんどなので、地域の家をチェックするとより安心です。

 

一方、工務店や設計事務所であれば、打ち合わせ時に一度確認してみると良いかもしれません。

 

なかには、すでに建てた家を見学させてくれる業者もあります。住人ご家族が同席することも多いため、「感想を聞くことができた!」との声も多々ありました。

 

★ ちなみに、沖縄木造住宅の主な2種類の工法、「軸組工法」や「2×4工法」の詳しい説明は、別記事「沖縄の木造住宅☆建てるなら知りたい2種類の「工法」」でお伝えしています。ぜひ、参考にしてください。

 

 

アフターフォローは確実に


沖縄木造住宅を長持ちさせるために、欠かすことができないポイントが、建てた後の細やかで丁寧なメンテナンスです。

 

早く発見して早く、細かく修繕することで、「古民家」と言われるほどに80年、100年と長持ちする沖縄木造住宅も夢ではありません。

 

【 沖縄木造住宅☆アフターフォローと保証期間 】

 

★ まず、何十年先もお世話になるためには、業者自体が「倒れて」しまわぬよう、経済の健康状態は確認しておくと安心です。

 

・ その上で保証もチェックしてください。何十年と長い期間の保証があれば、より信頼できます。

 

・ また新築後の点検計画(例えば3年毎に小さな点検、10年に一度は大きな点検など)も確認、相談しておくと、より安心です。

 

一般的な新築一戸建てでは、50年以上の保証期間が多いものの、沖縄木造住宅に多い「ローコスト住宅」のケースでは、価格を極限に抑えているために、保証も数年単位で提示されていることもあります。

 

知識がないまま契約書を前にすると、チェックをせずにスルーしてしまうケースも多いので、ぜひ、注意をしてください。

 

★ コチラも1000万円台も可能なローコスト住宅については、別記事「沖縄でローコスト住宅に住む☆メリットとデメリット」に詳しいです。

 

 

 

いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で木造住宅を建てる時に、依頼する業者を選択したり、打ち合わせをする前に、ぜひ自分達で下調べをしておきたい、5つの項目をお伝えしました。

 

「信頼できる業者を見つければ、後は安泰!」と言う考え方も一理あるのですが、その「信頼できる業者」を見極めるためにも、ある程度の知識があると便利です。

 

特に地盤に関しては、家の耐久年数を決める大切な要素のひとつです。また、あまりに緩い地盤では、「地盤沈下」を起こす可能性もありますよね。

 

最近ではネット上に住所を入れるだけで、ある程度の土地の歴史や地盤状態は確認できるようになりました。ぜひ、本記事も参考にしながら、活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

まとめ

木造住宅を建てる前の、5つの下調べとは

・木造のデメリットと対策を確認する
・土地の地盤強度をチェックする
・用いる木材と、その特徴を確認する
・依頼する業者の過去実績をチェックする
・アフターフォロー計画と保証期間を確認する

 

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