・沖縄で新築平屋を建てる魅力とは?
・沖縄で新築平屋を建てるデメリットや対策は?
・沖縄の新築平屋で人気の間取り例は?
沖縄では新築でも平屋住宅を建てる人が多いですよね。
台風が多い沖縄では暴風対策のため、昔から伝統的な住まいは平屋住宅です。
ただ現代は、おしゃれな沖縄の新築平屋住宅が、若いファミリー層を中心に好まれています。
本記事を読むことで、現代沖縄で新築平屋住宅を建てる理由や魅力、デメリット(注意点)や、近年人気の間取り例が分かります。
沖縄で新築平屋を建てるメリットとは?
◇構造的な制約が少ない平屋は、暮らしをデザインできます
例えば、沖縄で新築平屋住宅はファミリー層に人気です。
子育て世帯にとって平屋住宅は、子どもが伸び伸びと動きやすく、思春期になるとコミュニケーションも取りやすい家造りが実現します。
<ファミリー層にとって、平屋の魅力> | |
[思春期] | ・お互いの存在を感じやすい ・家族が集まりやすい |
[未就学] | ・親が目が届く ・階段からの転落事故を防ぐ |
例えば子育ての希望であれば、プランニング時に「子育て時代は安全に育てやすく、思春期には子どもとのすれ違いを防ぐ家造りがしたい」と相談しながら進めることで、理想の暮らしをデザインできるでしょう。
①台風や地震に強い
◇平屋は構造的に重心が重く、非常に安定しています
平屋住宅は建物として、高さがあまりないため重心も低いです。
そのため地震や台風による揺れに強く、より建物への負担が少なく抑えられます。
そのため台風の多い沖縄では、耐震性に優れる新築平屋住宅を選ぶ人も多いでしょう。
・外壁のクラック(ひび割れ)リスクが低い
・風圧により強い
・地震の横揺れにより強い
地震による強い衝撃が加わると外壁にクラック(ひび割れ)が生じることもありますが、衝撃が少ない平屋では、そのリスクも二階建てよりも低いです。
さらに外壁の面積が少ないため、風圧や地震の横揺れに対してメリットがあります。
②自分好みにカスタマイズしやすい
◇沖縄で建てる新築平屋は、間取りがより自由です
新築平屋は二階・三階がないため、構造的な制約がほとんどありません。
間仕切りの位置も自由に移動できる場合が多く、家族の好みや生活スタイルに合わせて間取りを決めることができます。
・災害などの緊急時に素早く避難できる
・テラスやウッドデッキを作る
・屋根下の有効活用で収納を増やす
・小屋裏を収納スペースにする
・天井を高く設計する
沖縄の新築平屋住宅では、このように小屋裏や天井部分を賢く活用して、キャンプ用品などの収納庫を増やしたり、趣味のスペースを増設するなどして、生活の幅を広げるプランニングも多いです。
③生活動線がシンプル
◇生活動線をコンパクトにまとめて、快適な暮らしを実現します
「生活動線」とは、人が暮らすうえで家の中を行き来するパスを示す線です。
この生活動線が複雑になると、動き回るのに余計なエネルギーを使ってしまいます。
・水回りをまとめる
・キッチンから直接外へ出る
・洗濯機と干場を隣り合わせにする
二階建て住宅と違い、平屋ならばワンフロアなので、上下の移動がありません。
生活動線がコンパクトになると、日常のストレスが軽減され、暮らしやすくなるでしょう。
④メンテナンス費用を安く抑える
◇平屋は二階建てと比べて、メンテナンス費用を抑えやすいです
二階建て・三階建て住宅と違い、外壁や屋根の塗装・修理の際に大掛かりな足場を組む必要がありません。
持ち家は一定年数経つと、定期的なメンテナンスや修理修繕が不可欠です。
そのため日ごろから、5年毎・10年毎の定期点検やメンテナンス、修理修繕に向けて、積み立てる人が多いでしょう。
外壁や屋根のメンテナンスは頻繁に行うものではありませんが、人手も必要となり、多くの費用がかかってしまいます。
⑤バリアフリーが実現
◇平屋はバリアフリー対策が進めやすいです
沖縄で新築平屋はワンフロアのみなので、バリアフリー対応がしやすいメリットがあります。
階段がある二階建て・三階建て住宅をバリアフリーにするには、一階のみで生活することを条件としたり、エレベーターや手すりの設置が不可欠です。
それでも足腰が弱った高齢の家族がいると、階段には不安が残りますよね。
一方、沖縄の新築で平屋を建てるのであれば、室内を全面フラットにするプランニングも可能です。
段差をなくしたバリアフリーの、将来的まで快適な生活を見据えた家が建ちます。
沖縄で新築平屋を建てるデメリットとは?
◇敷地面積が広い平屋では、中心部分の採光・通風環境に配慮します
広い敷地を要する沖縄の新築平屋は、中心に位置する部屋の採光や通風環境に配慮したプランニングが必要です。
<採光・通風環境に配慮する> | |
[原因] | ・外に接する部屋と内側の部屋ができる (部屋数が多い場合) |
[対策] | ・天窓を設置する ・家の形をL字型やコの字型にする (全部の部屋が外部に接するプランニング) |
最初からL字型やコの字型にプランニングした沖縄の新築平屋住宅は、中庭を作ることができるため、ペットの遊び場やガーデニングスペースとしても活用できるでしょう。
①より広い敷地を要する
◇同じ床面積では、二階建ての二倍以上の敷地面積を要します
二階建てと同じ床面積で、沖縄の新築平屋を建てる場合、より広い土地が必要です。
結果的に基礎と屋根も広がるために、費用もかさむでしょう。
ただ平屋は階段がないため、その部分は費用を抑えられます。
このように業者に相談をしながら、費用を抑える工夫をして、予算内でのプランニングを進めると安心です。
②水害に弱い
◇床上浸水した場合の、避難場所が確保できないリスクがあります
平屋は二階建てと違い、床上浸水が起きた時に二階へ避難する選択肢がありません。
そのため浸水リスクが少ない土地を選び、高台や避難所に避難する緊急時の準備が必要です。
[ハザードマップを確認]
・洪水、浸水リスクが少ない土地を選ぶ
・高台の避難経路を確認しておく
ハザードマップを確認して浸水リスクの少ない土地を選んでも、大きな災害に向けて、避難経路の確認や準備を欠かさず、備えておくと良いでしょう。
③防犯対策が必要
◇ワンフロアの平屋住宅はプライバシーや防犯対策が必要です
沖縄で新築平屋住宅は開放的な空間になりやすい一方、通行人から敷地内が見えやすい傾向にあるため、プライバシーの確保や防犯対策にも配慮します。
通行人からの視線を遮断するには、目隠し用の木を植えたり、塀を建てる対策がありますが、防犯やプライバシー確保にできる対策はこればかりではありません。
<防犯・プライバシー対策> | |
[防犯対策] | ・踏むと音が出る砂利を敷く ・庭木や外構を作る ・防犯カメラ、人感センサー |
[外部からの目隠し] | ・建物を道路から離した設計 ・目隠しフェンス、ウッドフェンスを ・窓のプライバシーフィルム |
それぞれ特別な対策を講じるには費用も掛かります。
最初から通行人からの目線対策や、防犯対策を見据えたプランニングを進めましょう。
④プライベートを確保しにくい
◇家族間のプライバシー確保も考慮します
平屋はワンフロアにすべての居住空間があるため、同居する家族間でも、プライバシーを確保することが困難になりがちです。
・間仕切りを設ける
・個室を壁で仕切る
・リビングと居室の間に廊下を設ける
…など。
特に思春期の子どもがいる家庭では、家族間のプライバシー確保に配慮した間取り、家族の生活リズムも考慮しましょう。
沖縄で新築平屋を建てる費用相場
◇建築費用は坪単価では、二階建ての方が安い傾向です
沖縄で新築平屋を建てる場合、一般的に二階建て・三階建ての戸建て住宅と比べて、坪単価は高くなる傾向にあります。
・基礎部分が広くなる
・屋根の面積が広くなる
・広い土地が必要
一方で二階建てと比べて階段を設置する必要がない分、建築費用は軽減できます。
業者と相談をしながら、予算内で収まるように工夫をしてみましょう。
沖縄で人気:新築平屋の間取り例
◇リビングを広くして部屋数を少なく、家族が集まる間取りが人気です
夫婦2人のDINKS家庭~3人家族の間取りは、生活に必要な水回りなど、家事動線をコンパクトにまとめた1LDKなども人気があります。
またファミリー層では、中央に広いリビングを設置した「センターリビング」により、子どもが思春期を迎えてからも、家族が集まる間取りが人気です。
<沖縄で人気の新築平屋:間取り例> | |
①家事動線をまとめた1LDK ●費用を安く抑える |
[17坪の事例] ・10帖のLDK ・6帖以上の寝室 |
②ファミリー層に人気の4LDK ●中央に家族が集まるLDK |
[坪数33坪] ・夫婦の寝室 ・子ども部屋 ・大容量収納を複数設置 |
ファミリー層に人気の4LDKでは、玄関から直接センターリビングに繋がり、リビングを起点に子ども部屋や寝室を置くことで、子どもと親が顔を合わせる生活動線ができあがります。
まとめ:沖縄で新築平屋は、開放感があり人気です
台風が多い沖縄では、昔から伝統的な平屋での暮らしがありました。
そのため背の低い平屋物件は、台風や地震に強いメリットは広く知られています。
また旧盆など、家族や親族が頻繁に集まる沖縄では、広いリビングで区切りを極力設けない間取りにより、通風環境が整えられた間取りが人気です。
子育てを見据えたファミリー層が建てる、沖縄の新築平屋住宅では、広く大きな窓と広い庭を備えたプランニングも多いでしょう。
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