・沖縄の住宅ローンでフラット35がおすすめとは?
・沖縄の住宅ローンとフラット35の違いとは?
・沖縄でフラット35の住宅ローンが契約できる銀行は?
沖縄で受ける住宅ローンのなかでも、おすすめはフラット35です。
沖縄の住宅ローンのなかでフラット35は、金利が各段に低いとはいきませんが、全期間固定金利で、1.550%~1.800%が実現します。(2023年9月現在)
本記事を読むことで、沖縄で受ける住宅ローンでフラット35を選ぶと良い理由や注意点、メリット・デメリットをお伝えします。
沖縄で住宅ローンのおすすめ|フラット35とは
◇「フラット35」は住宅金融支援機構と金融機関が連携した住宅ローンです
「フラット35」とは、国土交通省住宅局と財務省大臣官房政策金融課が所轄する、独立行政法人「住宅金融支援機構」が、全国300以上の金融機関と連携して提供する住宅ローンとなります。
金利が変動する変動金利と比較して、全期間固定金利で提供する住宅ローン商品ですので、返済計画に安定感がありますが、変動金利と比較すると適用金利は高めです。
<フラット35の金利情報(2023年9月最新)> | |
●返済期間が15年~20年 | [金利幅]・年1.320%~年2.880% [最頻金利]・年1.320% |
●返済期間が21年~35年 | [金利幅]・年1.800%~年3.360% [最頻金利]・年1.800% |
「フラット35S」は、優良住宅と判断された住居を購入する新規借入で適用します。
変動金利が低金利の時代には、他の沖縄の住宅ローン商品と比較的金利が高く思えますが、「全期間固定金利」で考えると、金利は安め傾向です。
沖縄でフラット35を扱う金融機関は?
◇沖縄銀行・琉球銀行・海邦銀行です
フラット35は沖縄の主要銀行3銀行が扱っています。
沖縄の住宅ローンでおすすめのフラット35を利用する場合、どの銀行でも金利は同じなので、付随する団体信用生命保険や、手数料などで判断すると良いでしょう。
<沖縄でフラット35を扱う金融機関> | |
[フラット35あり] | ・沖縄銀行 ・琉球銀行 ・海邦銀行 |
[フラット35なし] | ・ろうきん ・JAおきなわ |
沖縄で契約できる住宅ローンでおすすめのネット銀行は、フラット35も選べて信頼度が高いARUHI(アルヒ)や住信SBIネット銀行などがあります。
特に住信SBIネット銀行は、2007年9月の設立で歴史は短いものの、母体がSBIホールディングスと、三井住友信託銀行(旧住友信託銀行)なので信頼度は高いでしょう。
・【2023年最新版】沖縄で借りる住宅ローンなら?金利と特徴を徹底比較!
沖縄の住宅ローンでフラット35がおすすめの理由
◇返済計画が安定する全期間固定金利のなかで、低い金利が実現するためです
沖縄の住宅ローンでフラット35をおすすめする理由は、返済計画の安定度です。
また沖縄の地銀で借りる住宅ローンのなかでは、金利が安めに設定されています。
<金利の種類> | |
[変動金利] | ●市場の金利に対応 ・市場金利が下がるとお得 ・市場金利が上がるリスク |
[金利選択型] | ●一定年数は固定金利 ・途中で変動、固定を選択 ・3年、5年、10年が多い |
[固定金利] | ●契約した時の金利で固定 ・市場金利が上がっても安心 ・市場金利が下がっても得はなし |
変動金利は市場金利に対応するため、市場金利が下がれば低い金利を享受できます。
けれども市場金利が上がると、金利上昇に伴い返済額もあがる点がリスクです。
一方、固定金利は契約時の金利で固定されるため、一生涯金利の変動に惑わされることはありません。
ただ低金利時代が来ても、固定金利であればその利益は享受できないでしょう。
フラット35の「全期間固定金利」が良いのはなぜ?
◇安定した返済計画を立てることができます
変動金利は低金利を享受でき、契約当初は金利が安いメリットがあります。
けれども返済期間は15年~35年、近年では50年の返済期間が実現する「フラット50」が登場するなか、金利が変わる変動金利はリスクの高さも指摘されるでしょう。
沖縄の住宅ローンでおすすめのフラット35は、契約当初は変動金利商品と比べて金利が高く見えるものの、35年の返済期間において返済計画が安定します。
<全期間固定金利はいい?> | |
[メリット] | ①契約時に全てが確定する ・毎月の返済額 ・総返済額 ②市場金利上昇時にも変わらない |
[デメリット] | ①変動金利より金利は高め ②低金利を享受できない |
民間金融機関でも固定金利の住宅ローンはあります。
ただ長くて20年間を固定金利とする「金利選択型」が多いです。
沖縄の住宅ローンでおすすめ|フラット35のメリット
◇沖縄の固定金利の住宅ローンでは、金利が安めでおすすめです
ネット銀行などを利用した変動金利の住宅ローン商品と比べると、フラット35の金利は高めですが、沖縄で固定金利の住宅ローンに絞ると、金利が安いでしょう。
民間金融機関で扱う固定金利商品の多くが、一定年数を過ぎた後に契約し直す「金利選択型」ですが、フラット35は契約当初から全期間固定金利です。
①月々の返済額がずっと同じ
②手数料が安め
③保証人、保証料がいらない
④団信加入は任意
⑤審査が通りやすい傾向
また省エネルギーや耐震・耐久性能、バリアフリーなど、優良住宅の条件を満たした物件に対応する「フラット35S」で契約できるならば、更なる金利引き下げの可能性もあります。
金融機関によって独自のサービスを提供することもあるでしょう。
①月々の返済額がずっと同じ
◇全期間固定金利で月々の返済額がずっと同じです
契約時に返済総額も決定するため、返済期間15年~35年、時に50年の年数において、終始安定した返済計画が立ちます。
②手数料が安め
◇民間金融機関の住宅ローン商品よりも手数料が安め傾向です
沖縄の住宅ローンでおすすめな点は、手数料の安さも挙げられます。
金融機関によって手数料は違いますが、比較的安め傾向で、特に繰り上げ返済をインターネットで済ませた場合、手数料が掛かりません。
(窓口で繰り上げ返済を行う場合、約1万円~2万円が掛かるでしょう。)
③保証人、保証料がいらない
◇住宅金融支援機構が保証を行うフラット35は、保証人を立てません
一般的な住宅ローンは保証人・保証料が掛かります。
保証人はなかなか頼めないので、第三者保証人を利用することもありますが、その必要もありません。
一般的に保証料は借り入れ金額の2%ほどですから、3,000万円の借り入れとして60万円の得がある計算です。
④団信加入は任意
◇団体信用生命保険の加入が任意です
民間金融機関の住宅ローンを利用するならば、団体信用生命保険(団信)に加入しなければなりません。
●加入者が下記の理由で返済不能になった時、ローン返済が免除されます
・死亡
・高度障害
(この他、団信内容によって保障あり)
例えば、健康的に問題があり住宅ローンを利用できなかった人には、沖縄の住宅ローンでもフラット35がおすすめです。
ただ団体信用生命保険はいざという時の備えなので、加入できる人はフラット35でも加入を検討した方が良いでしょう。
⑤審査が通りやすい傾向
◇他の住宅ローン商品で審査が通らなかった人でも通る可能性があります
独立行政法人「住宅金融支援機構」が提携するフラット35では、一般的な金融機関が扱う住宅ローン商品とは、審査基準が異なる点が多いです。
そのため例えば年収200万円以下の低収入でも、返済負担率によって審査が通る可能性もあります。
[おすすめの人]
・低収入(返済率30%以下)
・自営業
・フリーランス
・転職したて
・パート
・アルバイト
・年金受給者
・健康状態に不安
ただし、かつての融資に対してキチンと返済ができていたかどうかなど「信用情報」は審査対象です。
条件は他の金融機関の住宅ローン商品よりも審査が緩くても、現実的な返済事情(返済率)や、住宅性能についての審査は厳しく、時間も掛かります。
沖縄の住宅ローンでおすすめ|フラット35のデメリット
◇フラット35は物件検査を通らなくてはなりません
沖縄の住宅ローンでおすすめのフラット35ですが、物件検査に通る必要があります。
さらに物件検査に掛かる費用は、利用者の負担です。
①物件検査に通る必要がある
②保証型は頭金が必要
③低金利を享受できない
また15年~35年以上、契約時の固定金利を保証する全期間固定金利を採用しているため、変動金利など他の住宅ローン商品と比べて適用金利が高い傾向にあります。
①物件検査に通る必要がある
沖縄の住宅ローンでおすすめのフラット35は、借り入れができれば長期固定金利で返済計画が立てやすい一方、物件の審査条件と費用負担があります。
フラット35に通るには、物件審査を受けてフラット35の「適合証明書」を交付されなくてはなりません。
物件審査に掛かる費用は、家屋の大きさや間取りなどにより違いますが、一般的に約5万円~10万円が目安です。
②保証型は頭金が必要
◇フラット35の「保証型」は頭金を10%以上入れなければなりません
フラット35には「保証型」と「買取型」があります。
2003年10月(旧住宅金融公庫時代)から取り扱いが始まった「買取型」が、一般的なフラット35でしたが、近年は「保証型」を取り扱う金融機関も増えました。
<フラット35の種類> | ||
[種類] | [住宅金融支援機構] | [金融機関] |
●買取型 | ・債権を買い取る ・金利を決定 ・融資条件を決定 |
・フラット35を融資 ・住宅金融支援機構へ返済 |
●保証型 | ・フラット35を保証 (保険を付ける) |
・フラット35を融資 ・金利を決定 ・融資条件を決定 |
買取型では金融機関がフラット35を融資しますが、住宅金融支援機構がその後に買い取るため、金融機関は住宅金融支援機構へ返済します。
このような2種類のうち、保証型は10%以上の頭金を入れなければなりません。
買取型でも頭金を入れることで、より条件の良い融資を受けることができるでしょう。
③低金利を享受できない
◇市場金利が低金利になっても、当初固定した金利は変わりません
沖縄の住宅ローンでおすすめのフラット35ですが、契約時の金利で固定されてしまうため、金利が高い時期の契約を避けなければなりません。
フラット35の金利は毎月見直され、国が発行する10年国債の金利「長期金利」と連動しています。
長期金利は景気が良くなると金利が上がり、景気が悪いと下がる傾向です。
長期国債の動向に注意を払いながら契約のタイミングを計るのも良いでしょう。
まとめ:沖縄の住宅ローンでおすすめはフラット35です
沖縄の住宅ローンで安定したおすすめは、フラット35です。
市場金利により月々変動しますが、2023年9月現在、フラット35の金利は1.550%~1.800%、沖縄の地銀各社の住宅ローン商品と比べても、それほど高くはありません。
この金利で全期間固定金利が実現するため、安定した返済計画を立て、地道に返済したい人には向いている商品でしょう。
全期間固定金利で契約時に返済額総額が決まるため、変動金利のように完済月になって、「返済できていない元金が残っている!」などの心配がありません。
・沖縄で家を建てる☆住宅ローンで変動金利を選ぶ心得