今、沖縄では注文住宅を建てるとなると、土地を含めて4,000万円以上は予算が必要ですよね。一方で40代・50代が沖縄で注文住宅を建てるケースが増え、完済年を考えると、ある程度の予算が決まってきます。
頭金を多く用意をすることで沖縄の注文住宅もより快適で豪華なプランが実現しますが、40代以降のプランニングでは返済計画とともに老後資金も考慮しなければなりません。
若い世代は若い世代で、現在の年収から考慮すると借り入れ金額に限りはありますので、快適な沖縄の注文住宅を望むのであれば、抑える部分は抑えて、こだわる部分はしっかりと出す、メリハリのあるプランニングが不可欠です。
そこで今回は、沖縄で注文住宅を建てる時、どこにコストが掛かるのか…、家の外観や設備、間取りまで、予算を抑えるポイントをお伝えします。どうぞ、参考にしてください。
沖縄で注文住宅を賢く建てる☆
予算に合わせたプランニング
コストを考慮したプランニングのポイント
予算内に賢く沖縄の注文住宅を建てるのであれば、最初に決めておきたい事柄は、コストを重点的に掛けたい部分と、抑える部分の優先順位です。優先順位を念頭にプランニングすることで、メリハリがありバランスの良い沖縄の注文住宅が実現します。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆優先順位の例 】
★ 家の優先順位はそのまま、自分の理想の暮らしにつながります。一人時間が好きなのか、料理が好きなのか…。ホームパーティを開きたいのかなど、新居での暮らし方をイメージしながら決めてください。
(1) 設備を充実させて快適な暮らしがしたい → 予算内で抑えるために、外観コストを抑えて凹凸のないシンプルな家にし、キッチンやバスシステムに最新設備を導入する方法などがあります。
(2) 人が集まる家にしたい → お客様が来ても良いように外観や内装にこだわる事例ですが、それでも予算オーバーになる場合には、「どの部分を豪華にするのか」に優先順位を付けてみましょう。
→ お客様の目に付きやすいリビング・ダイニング・キッチンはコストを掛けてこだわる。反対にお客様がめったに入らない個室はコストを抑える、などです。
また2020年にテレワークが広がって以降は、プライベート空間を充実させる間取りにこだわるケースも増えました。
集中しやすく心地よいワークスペースを設けたり、家事と両立がしやすいよう、リビング・ダイニング・キッチンに複数のミニワークスペースを設けるなどの事例があります。
予算オーバーでも外せないポイント
自由にオリジナルの家を建てることができる、沖縄の注文住宅プランニングでは、優先順位を付けてコストの掛け方にメリハリを付けたとしても、予算オーバーになってしまい悩む人々も多いです。
では、沖縄の注文住宅プランニングで予算オーバーになった時には、どの部分を重視して、どの部分をカットすると、より良いでしょうか。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆重視したいポイント 】
★ 予算オーバーになっても、優先的に選びたいポイントは「住み心地」です。この「住み心地」ですが、快適な温度での暮らしや安定感が「良い住み心地」につながります。
(1) 体感温度(夏の涼しさ、冬の温かさ) → 体感温度を左右する家の要素は断熱仕様です。断熱性が高いと冷暖房の空気が逃げにくく、快適な温度を保つことができます。
(2) 安定感 → 躯体に左右されます。災害時などに大きく違いが出てきますので、躯体のコストカットは避けましょう。
(3) シロアリ対策の充実 → 特に沖縄は高温多湿なので、注文住宅ではシロアリ対策の徹底は安心感につながります。基礎部分の空調設備の他、薬剤など、どのようなシロアリ対策を施しているのかをチェックしてください。
断熱性や躯体、シロアリ対策など、家の基本となる部分はコストカットはおすすめできません。後々の耐久年数にも影響します。
特に今、沖縄の注文住宅ではコストも抑える木造住宅が人気です。今では木造住宅のシロアリ対策は優秀ですが、業者によってそれぞれに方法が異なりますので、重々チェックして進める必要があります。
どうしても予算オーバーになる時は?
…とは言っても、無理な住宅ローンを組んで返済に苦しみながら暮らすのでは本末転倒ですよね。では、どのような部分がコストカットに向いているのでしょうか。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆コストカットできる要素 】
☆ ポイントは「後々挽回できるかどうか」です。例えば最初に検討したい部分として、壁(クロス)や天井などがあります。
→ 壁(クロス)や天井の材料をグレードダウンしたとしても、住み始めてからも後々のリフォームでグレードアップして挽回ができるからです。
しかも壁(クロス)や天井は施工面が広いので、グレードダウンによって大幅なコストカットが期待できます。この他に予算オーバーを調整するには、下記のような方法も一案です。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆コストカットできる箇所 】
★ 予算を抑える裏技に近いですが、手間暇が掛かる部分を自分達で行う方法があります。例えば…、
・設備や材料を自分で探す
・クロスなど、自分達でDIYをする
ただし、このような自分達で行ってコストカットを進めると、業者に嫌われることも多い点は否めません。なかには契約で自分達で進めることができないケースもあります。
理由としては、自分達で設備探しやDIYを施した場合に何か不具合があった時、責任を問われることを避けるためです。
また複数の業者に相見積もりを取ることも、賢い沖縄の注文住宅プランニングには欠かせません。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆相見積もり 】
★ 相見積もりを取る流れは下記の通りです。
(1) 優先順位を決めて簡単なプランを作る。
(2) 複数の会社に見積もり依頼をする。
(3) コストとともに内容までチェックして、総合的に判断をする。
沖縄の注文住宅プランニングでは、複数業者の見積もりを確認することで、理想の家を建てる時の一般的な相場観も養うことができるのでおすすめの方法です。
外観や間取りでコストを抑える要素
では外観や間取りにこだわらないケースで、コストカットにつながる要素をいくつかご紹介します。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆外観 】
★ 当然ですが、家が大きければ大きいほどコストもアップします。その理由は下記の通りです。
(1) 施行面積が広い分、工期が延びるため。
(2) 施工面積が広い分、材料費が掛かるため。
(3) 施工時の足場もより必要になり、コストが掛かるため。
ただし沖縄の注文住宅プランニングでは、同じ大きさの延べ床面積でもコスト幅が広いので、下記のような要素も検討してください。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆延べ床面積が同じ場合 】
(1) 階数でコストが高くなる。(平屋→2階建て→3階建ての順番でコストアップ。)
(2) 凹凸が多い複雑なデザインほどコストが高くなる。
・凹凸ができる分、壁材など材料にコストが掛かるため。
・施行面が増えるため、工期も伸びやすい。
ただし敷地が広いと、その分土地代が高くなることは注意をしなければなりません。土地代と建築費用双方を考慮しながら、総合的に判断をしてください。
また同じ延べ床面積でも、間取りによってコスト幅が広がります。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆間取りによる違い 】
★ 結論から言うと、沖縄の注文住宅プランニングで間取りや外観にこだわることなくコストを抑えるなら、シンプルな家がベストです。
→ ぶち抜きのシンプルなリビング・ダイニング・キッチンと比較すると、複雑な間取りほどコストが高い傾向です。例えば…、
・ロフトやスキップフロアがある。
・部屋数が多い。
このような部屋数が多かったり複雑な間取りの場合、内装材がより掛かり、また施行面が増えて工期も伸びやすいことから、コストアップになりがちです。間取りや内装に拘っていないなら、広い空間ほどコストを抑えます。
また、ウォークインクローゼットなども人気の昨今ですが、収納の数もコストに影響するので、注意をしてください。
沖縄の土地価格は割高
全国的に見ても沖縄の土地価格は首都圏ほどではないものの割高なので、敷地を狭くして延べ床面積を広げる、2階建てや3階建ての家も増えてきました。
もちろん同じ沖縄でも地域によって土地価格は大幅に違いますし、建築コストと土地代のバランスを見て、どちらの方がよりお得かを考えながらプランニングをしてください。
【 沖縄の注文住宅プランニング☆土地を決める 】
★ 下記の項目が、主に土地の価格を決める要素です。
・広さ
・形状
・方位
・地域→沖縄では都心部や大型ショッピングセンターの近くなどは高くなる傾向
形状では、家を建てやすい土地であれば価格も上がり、「うなぎの寝床」と言われるような細長い土地や、設計に腕を求められる扇型の土地などであれば価格も下がる傾向があります。
本州とは違いリゾートエリアとしても人気が高い沖縄では、地域選びも難しいところですが、例えば都心部や大型ショッピングセンターの近くなどは高くなりやすいです。
土地価格の違いは何百万円単位になるため、最初のプランニングで地域相場を見ながら検討してください。
設備のグレード
不動産では常に最新設備がもてはやされていますよね。ただ、沖縄の注文住宅プランニングでコストカットを目指すのであれば、その最新設備がどこまで本当に必要なのかを冷静に判断しなければなりません。
もしも必要と判断したのならば、空調設備やキッチン、スマートハウスやバスシステムなど、どのような設備にこだわりがあるのか、設備自体にも優先順位を付けておくとプランニングが立てやすいです。
【 沖縄の注文住宅☆設備のグレード 】
★ 下記が、グレード幅が広い要素となります。
・外壁
・窓
・床材
・壁(クロス)
・水回り設備
外壁や床材などは、材料費のコストばかりではなく、施工方法によるコストの違いもあるので注意をしてください。例えば、複雑な工程(下地処理の有無など)を含む場合、工期も伸び、そのぶん人件費もアップします。
いかがでしたでしょうか、今回は予算内で賢く沖縄の注文住宅を建てるための、プランニングのポイントをいくつかお伝えしました。
アパートや分譲マンションとは違い、全てが自分達で管理をする沖縄の注文住宅では、建築費用だけではなく、竣工した後の維持・修理に掛かるコスト、「LCC(ライフサイクルコスト)」まで考慮してプランニングをしなければなりません。
LCC(ライフサイクルコスト)は、「生涯コスト」などとも言われ、竣工から耐久年数を経て寿命を迎え解体に至るまでに掛かる、全てのコストです。
実際に住み始めてからの定期的なメンテナンスコストや耐久性まで、建築費用だけではなく、竣工後の生涯コストまでの費用対効果まで鑑みて、抑えるべきところと優先的にコストを掛けるところと、バランス良くプランニングをしてください。
まとめ
沖縄で家を建てる予算プランニングの要素
・優先順位を付ける
・コストを掛けるメリハリを付ける
・躯体や断熱性など基本部分はコストを掛ける
・クロスなどは後々リフォームできる
・それぞれの箇所のコストカットを理解する
・LCC(ライフサイクルコスト)まで考慮する