・沖縄の住宅ローンで通りやすい金額目安は?
・安全な返済計画の立て方は?
・沖縄で住宅ローンに通りやすい人の特徴とは?
沖縄で住宅ローン審査に通りやすいポイントは、年収に見合った借入金額です。
住宅ローン審査に通らなかった場合、保証人を立てたり、他の借り入れを縮小する方法もありますが、後々の安全な返済計画を考慮すると、年収に対して無理のない住宅ローン契約が良いでしょう。
本記事を読むことで、沖縄の住宅ローン審査に通りやすい、年収別の借入金額や、将来的に余裕を持って返済ができる予算立てを解説します。
沖縄で住宅ローンに通りやすい金額とは
◇沖縄の住宅ローン審査に通りやすい最大のポイントは、充分な返済能力です
住宅ローンを申し込むと、金融機関は「その人に返済能力があるか」を審査し、申請者が借り入れできる限度額「借入限度額」を提示します。
これは金利や固定金利など、条件によっても違いますし、金融機関によっても厳しい緩いはありますが、「返済比率」による判断です。
<沖縄の住宅ローンで通りやすい「返済比率」> |
|
[返済比率とは] | ・額面年収に対する住宅ローンの年間返済額の割合 |
[返済比率の計算式] | ・年間返済額÷額面年収=返済比率 |
[返済比率の水準] | ・返済比率が20%~25%の借入が理想的 |
[審査基準の目安] | ・返済比率は20%~40%の範囲内 |
返済比率が低いほど沖縄の住宅ローンは通りやすいことになり、一般的には20%を基準としながらも、審査が緩い金融機関のなかには40%の返済比率で判断するケースも見受けます。
この場合、配偶者や両親などの保証人を付けるなどの方法で審査が通ることもあるでしょう。
返済比率は「額面年収」で試算
◇金融機関では手取りではなく、額面年収で返済比率を試算します
「額面年収」とは、税金や社会保険料・各種手当・残業代・ボーナスまで全て含んだ年収です。
手取り年収は社会保険料などを差し引いて、手元に支給された額を差します。
<額面年収と手取り年収> | |
●手取り年収は、額面年収の75%~80%が目安です。 | |
[額面年収] | [手取り年収] |
・300万円 | ・225~240万円 |
・400万円 | ・300~320万円 |
・500万円 | ・375~400万円 |
・600万円 | ・450~480万円 |
・700万円 | ・525~560万円 |
・800万円 | ・600~640万円 |
・900万円 | ・675~720万円 |
・1000万円 | ・750~800万円 |
額面年収が800万円の人は手取り年収600万円の計算ですが、額面年収で返済比率が30%であっても、手取り年収で計算すると40%となるため、返済の負担が大きくなることが分かります。
返済比率の試算
◇沖縄で住宅ローンが通りやすい返済比率は、20%~25%です
沖縄で住宅ローンの審査が通りやすい金融機関では、返済比率40%まで借り入れできるケースもありますが、安全な返済計画を考慮すると、20%~25%の範囲内になるでしょう。
今回は20%の返済比率を基準とした、沖縄で住宅ローンが通りやすい金額は、大まかに下記が目安です。
<返済比率20%の、年収別目安> | |
[額面年収] | [月々の返済額] |
・300万円 | ・5.0万円/月 |
・400万円 | ・6.7万円/月 |
・500万円 | ・8.3万円/月 |
・600万円 | ・10.0万円/月 |
・700万円 | ・11.7万円/月 |
・800万円 | ・13.3万円/月 |
・900万円 | ・15.0万円/月 |
・1000万円 | ・16.7万円/月 |
国税庁が発表した2021年(令和3年)の年間給与実態統計調査によると、男性の平均給与が年収545万円ですので、安全な月々の返済額の平均は8.3万円/月となります。
一方、女性の平均給与は年収302万円、安全な月々の返済額平均は5.0万円/月となるでしょう。
・国税庁:令和3年分「民間給与実態統計調査」
沖縄の住宅ローンは、通りやすいだけで決めない
◇住宅ローンの返済総額は、金利も含めた返済額も確認します
月々の返済額から借り入れ可能な返済総額を試算するには、100万円の借り入れ額に対する、それぞれの金利の返済額を確認すると分かりやすいでしょう。
<100万円の借入額に対する返済額> | ||
[金利] | [20年の借入額] | [35年の借入額] |
・0.80% | ・4,510円 | ・2,730円 |
・1.50% | ・4,825円 | ・3,062円 |
・2.00% | ・5,059円 | ・3,313円 |
・2.40% | ・5,250円 | ・3,522円 |
・3.50% | ・5,800円 | ・4,133円 |
※ボーナス返済なし、元利均等返済
月々の返済額と上記の100万円当たりの借入返済額から、借り入れ返済額を計算する式はコチラです。
<借り入れ返済額の計算> | |
[計算式] | |
・(月々の返済額)÷(借入額100万円に対する返済額)×100万円 | |
[例] | |
●契約状況 | ●計算式 |
・月々10万円の支払い ・金利1.5% ・35年の借り入れ (ボーナス返済なし) |
・10万円÷3,062円(上記表より)×100万円 ≒3250万円(10万円未満切り捨て) |
変動金利の住宅ローンであれば、金利幅には注意してください。
この数年の金利変動をチェックすると、上下それぞれ1.99%、上下幅で4%を想定して計算し、金利上昇のリスクまで考慮すると安心です。
安全な返済には固定金利
◇返済計画が立てやすい住宅ローンは固定金利です
沖縄の住宅ローンで通りやすいタイプの多くが変動金利になるでしょう。
けれども住宅金融支援機構と連携したフラット35などは、沖縄の住宅ローンのなかでは審査が通りにくい反面、金利が一定しているので返済計画も立てやすいメリットがあります。
●「フラット35」とは、財務省と国土交通省が所轄する独立行政法人、「住宅金融支援機構」が民間金融機関と提携した住宅ローン商品です。
国が所轄しているので信頼性が高く人気で、最長35年、比較的低金利にも拘わらず、長期の固定金利が期待できます。
・沖縄でも人気「フラット35」☆選ぶ前に知る5つの特徴
沖縄で住宅ローンに通りやすいと、返済も安全?
◇沖縄では住宅ローンに通りやすいものの、返済計画にムリがあった事例も少なくありません
その理由は、それぞれの家計がさまざまだからです。
確かに返済比率で20%~25%ほどの借入金額であれば、沖縄の住宅ローンの審査も通りやすいでしょう。
けれども医療費や趣味など、支出とのバランスを調整するのが返済計画です。
そこで下記チェック項目を目安に、借入金額を検討しましょう。
(1)年収(月収×12カ月+ボーナス)
(2)年間の生活費
(3)貯蓄の年間額
(4)新居と現在で予想される差額
●(1)年収-(2)(3)(4)の金額=年間の返済可能額額
・(年間の返済可能額)÷12カ月=月々の返済可能額
なかには、新居暮らしは想像できない人もいるでしょう。、
●例えば…、
・住宅ローンと現在の家賃の差額
・管理費(マンション)
・修繕積立金の貯蓄額
・固定資産税
・団信保険料
・火災保険料
・警備会社(ホームセキュリティー)
…など
引っ越し後の家族の暮らし…、通学・通勤費用などまで想定すると、より正確になるかもしれません。
・食費
・ライフライン
・通信費
・教育費
・医療費
・保険料
…など
ただし家賃など、住居に関わる費用は差し引いてください。
3ヶ月ほど家計簿を付けると、以上の要素が明瞭になってきます。
大まかな月々のムリのない返済額を見極めてから、沖縄で住宅ローン計画も進めると良いでしょう。
・【沖縄で家購入】住宅ローンは変動金利と固定金利どっちが良い?
沖縄の住宅ローンで頭金で通りやすい
◇頭金を20%ほと準備できると、返済額減額に繋がり通りやすいです
ただ、ひと昔前までは「頭金は総額の20~30%」と言われてきましたが、現代では頭金なしでつなぎ融資(新生活までの費用を借りる)まで受け付けてくれる金融機関も増えました。
けれども、少しでも頭金を出すことで返済計画に余裕が出ますし、マイホーム資金計画としても、より大きな資金で検討できます。
頭金や諸費用まで考慮して計算してみてはいかがでしょうか。
頭金や当初の諸経費をいくらまで出すことができるかは、現在調達できる資金をまとめることが大切です。
・預貯金残高(全ての口座)
・証券貯蓄
・株式や債券
・財形住宅貯蓄を行っていれば、その総貯蓄額
・両親や親せきからの援助や借り入れ金
…以上をひと通り数字に出した後、ここから取り崩しが可能なものと取り崩しができないものを見極めます。
その総額から頭金に出す金額と、諸費用に残す金額に振り分けてください。
頭金は諸費用を抜いた金額
◇諸費用は現金で支払う、手元に残すべき費用です
諸費用は「意外と掛かる」が定説です。
新居引っ越しにより一時的に掛かる費用も含めて、最低でも50万円~100万円、購入後1年まではローンが払えるよう、手入れができると良いでしょう。
<現金で残したい諸費用の目安> | |
[物件価格×約3%~6%] | |
・注文住宅 | ・物件価格×約3%~6% |
・新築マンション | ・物件価格×約3%~6% |
[物件価格×約6%~9%] | |
・新築分譲住宅 | ・物件価格×約6%~9% |
・中古住宅 | ・物件価格×約6%~9% |
・中古マンション | ・物件価格×約6%~9% |
現代は頭金0円からでも沖縄で住宅ローンの審査が通りやすいうえ、現金が必要な「諸費用ローン」も用意してくれる金融機関もありますが、自己資金0円の返済計画はリスクも高いです。
せめて諸費用は現金で支払うよう、準備をしてから住宅購入を進めると良いでしょう。
沖縄の住宅ローンは返済比率20%が通りやすい
このように、他にも職業や勤続年数など沖縄の住宅ローンが通りやすい要素があるものの、基本的には返済比率が最も大きなポイントです。
ただ金融機関が示す「借入限度額」は、あくまでも「限度額」となります。
裏を返せば、今の世帯収入で返済できるギリギリのラインとも言えるので、新居での生活では、経済的にゆとりが産まれない可能性も出てくるでしょう。
「年収×〇%」と計算してしまえば簡単ですが、例えば子どもがお金の掛かる私立の学校に通っているなど、家によって事情はさまざまです。
理想的な家計の収支チェック(家計簿)は1年ですが、3ヶ月でも家計を洗いなおし、それぞれの家庭(家計)に見合った、ムリのない安全な返済計画を立ててみてはいかがでしょうか。
まとめ
沖縄の住宅ローンが通りやすい返済比率
・返済比率20%~25%が通りやすい
・返済比率は額面年収で計算
・「月々返済÷借入額100万の返済×100万」で計算
・家計簿から、安全な返済計画を立てる
・現在調達できる資金を洗い出す
・頭金は20%ほどが理想的
・諸費用は現金で手元に残す