沖縄で家を購入する時にはほとんどが住宅ローンを利用しますが、やはり審査の時には緊張しますよね。
返済計画が35年にも及ぶ住宅ローンは、単純に現時点での返済能力だけではなく、将来的な返済継続の信頼性や収入の安定性まで、さまざまな側面から審査をするため、「〇〇なら良い」と言ったハッキリとした審査基準は提示していません。
けれども沖縄の家購入で住宅ローンを利用する時には、他の要素も加わりながらも大まかな融資可能枠が返済負担率の計算によって想定できます。
ですから沖縄の家購入では返済負担率の計算ができると、ある程度までは購入可能な物件を想定できますが、いくつか注意もしながら進めなければなりません。
そこで今回は、沖縄で家を購入する時の住宅ローン審査に役立つ、返済負担率の出し方と多くの金融機関で採用されている融資可能枠についてお伝えします。どうぞ沖縄の家購入での予算計画で参考にしてください。
【沖縄で家購入】住宅ローン審査☆
返済負担率の出し方と注意点
返済負担率の算出方法
沖縄の家購入で住宅ローン審査に用いられる返済負担率は、その年収の家庭で年間の住宅ローン返済がどれほどの負担になるのかを%で表したものです。
ただこの収入は単純に現時点での収入ではなく、直近の3年間の年収から出される「安定収入」を基準として計算します。
【 沖縄で家購入☆返済負担率の出し方 】
★ 返済負担率の計算式は「返済額(年間)÷安定年収(税込み)×100」で、例えば安定年収600万円で毎月10万円(年間120万円)の返済をしていた場合、返済負担率は20%です。
→ 沖縄の家購入ではこの返済負担率を基準にして融資可能枠が決まります。
ただ、何%までが基準なのかについては住宅ローンの種類や金融機関、年収によって変わると考えてください。
【 沖縄で家購入☆返済負担率の目安 】
★ 大まかに分けて公的融資のフラット35と、民間金融機関の住宅ローン商品によって返済負担率の目安は変わり、年収に合わせて返済負担率の範囲も変化します。
(1)フラット35の場合
・安定年収400万円以下の場合 → 返済負担率30%まで
・安定年収400万円以上の場合 → 返済負担率35%まで
(2)民間金融機関の場合の目安
・安定年収100万円~300万円の場合 → 返済負担率20%まで
・安定年収300万円~450万円の場合 → 返済負担率30%まで
・安定年収450万円以上の場合 → 返済負担率35%まで
…返済負担率は高くて35%、ほとんどのケースで30%前後と考えてください。
例えば年収600万円の家庭でフラット35を利用して沖縄の家を購入するのであれば、600万円×35%=210万円、これを月々の返済額に換算すると、210万円÷12カ月=17万5千円となり、月々17万5千円(ボーナス払いなし)まで、と言うことになります。
月々17万5千円で35年ローンを組んだとして、返済金利1%であれば住宅ローンシュミレーションより61,993,930円(約7,000万円)の計算です。
年収600万円の場合、沖縄の家購入を民間金融機関の住宅ローン利用にしても返済負担率は35%で変わりませんが、年収300万円の場合は融資可能枠が大きく変わることになります。
※ 年収300万円での融資可能枠で算出すると、フラット35の場合は300万円×30%=90万円(月々7万5千円)、金利1%35年住宅ローンでは26,568,827円(約2,600万円)です。
一方で民間金融機関になると返済負担率が20%までになりますので、300万円×20%=60万円(月々5万円)、35年ローンで金利1%とすると17,712,552円(約1,700万円)となり、900万円もの差が出ます。
「返済負担率」は他の借り入れも含まれる
ただ、上記の計算は車のローンなど他の借り入れがない人々が沖縄の家を購入する場合の数字です。
…と言うのも、返済負担率は収入に対しての全ての返済における負担率を出しているため、安全な返済計画のためには、他の借り入れも返済負担率の枠内に組み込まなければなりません。
【 沖縄で家購入☆他の借り入れも含める 】
★ 例えば、年収600万円の人が沖縄の家を購入するとして、前項では返済負担率35%から換算し、月々の返済額は17万5千円、金利1%の35年ローンとした住宅ローンシュミレーションで算出した融資可能枠は約7,000万円でした。
→ しかし今回は車のローン3万円の返済が入りますので、17万5千円ー3万円=14万5千円から、融資可能枠を算出します。同じ条件(金利1%の35年ローン)で換算すると、51,366,400円(約5,100万円)が融資可能枠です。
※ ボーナス払いなしとして計算をしています。
…このように丁寧に計算をしていくと、月々の返済額自体は3万円の違いですが、35年の返済期間があるので、融資可能枠自体は約1,900万円もの差が出ることになります。
このことを考慮すると、希望に見合った沖縄の家をよりスムーズに購入(建てる)のならば、事前に他の借り入れは清算しておいた方がお得です。
借り入れ清算の注意点
ただ、だからと言って沖縄の家を購入したい!と思い立ったらすぐ、次々と住宅ローン以外の借り入れを清算してから、審査を申し込んでも、金融機関は待ったを掛けることがあります。
…と言うのも、金融機関が審査をする時に見える履歴は、どんどんと他の借り入れを完済している様子です。ここに問題があります。
【 沖縄の家を購入☆借り入れ清算の注意点 】
● 審査時に借り入れ状況の履歴を見て、同じ日にいくつもの借り入れが清算されている…、などが確認されると、住宅ローン審査のための債務整理として判断されることもあり、この場合は評価が下がると考えてください。
→ そればかりか、多重債務者かもしれない(どこかで債務を一本化しているかもしれない)として、あまり良い印象を与えません。
最近では敢えて現金を手元に残し、借り入れをする人々も増えていますが、もしも沖縄で家を購入するとして、住宅ローン審査のために借り入れを清算するのであれば、まず金融機関の担当者に相談した方がスムーズに進みやすいです。
ブラックリストに注意
もちろん、沖縄の家購入で住宅ローン審査があると、車のローンなど住宅ローン以外の借り入れ状況だけではなく、クレジットカードなどの使用状況もチェックされます。
ここで意外に多いのが、クレジットカード返済の延滞です。銀行口座の残高が足りなかったなど、本人としては大した理由でもなく記憶になかったりしますが、返済延滞履歴がブラックリストとして残っている可能性が大きいです。
【 沖縄の家購入☆思いがけないブラックリスト 】
● この他にも家賃支払いが延滞したいて場合、保証会社を利用して契約をしていると、保証会社により延滞履歴が残るケースもあります。
…また、携帯電話の引き落としができなかった場合、そのなかに本体価格の分割分が入っていたら、これも返済延滞履歴です。
このような返済延滞の履歴はブラックリストとして、沖縄の家を購入したくとも住宅ローン審査が通らない可能性もあり、履歴は5年間は残るので注意をしてください。
いかがでしたでしょうか、今回は住宅ローンを利用して沖縄の家を購入したい時に融資可能枠の基準となる「返済負担率」の計算方法や注意点をお伝えしました。
返済負担率は年収に対してどれくらい、住宅ローンの返済が負担になっているのかを数値に表したものですから、やはり何とか返済負担率の規定を超えて借り入れができたとしても、将来的に返済が厳しい状況にはなりやすいと考えてください。
例えば、夫婦共働きの場合なら夫婦二人で住宅ローンを組むペアローンの方が、融資可能枠は高くなりますが、後々出産や育児のなかで片方が仕事を休職したり、辞めた場合には、融資可能枠を超えた借り入れは大きな負担になります。
沖縄の家購入では、「少しでも予算を大きく取るにはどうしたら良いか?」がテーマになりやすいですが、途中で返済が滞っては意味がありません。
安全な返済計画が、沖縄の家を購入(建てる)に当たり、最も重要な事柄だと考えて進めてみてはいかがでしょうか。
★ この他、フリーランスや転職間もない人が、沖縄で家を購入する際の住宅ローン審査については、別記事「【沖縄の家購入】フリーランスの住宅ローン審査での注意点」などでお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
まとめ
住宅ローン、返済負担率の出し方と注意事項
・返済負担率は年収に対しての負担を数値に出したもの
・「返済額(年間)÷安定年収(税込み)×100」で出る
・年収によって異なるが20%~35%が目安
・返済負担率は他の借り入れも含む
・突然他の借り入れを清算するのも評価は低い
・他の借り入れを清算するなら、担当者に相談する
・思いがけないブラックリストに注意をする