【沖縄で家を建てる】不動産広告のチェックポイント

2021/4/16

【沖縄で家を建てる】不動産広告のチェックポイント
沖縄で家を建てようか…と思い始めると、新聞の折り込みチラシなどの不動産広告は意識していなくてもチェックするようになりますよね。まず最初に、不動産情報誌を購入する方も多いです。

ただ、不動産業界ではなく知識がないまま不動産広告を見ていると、大きなキャッチコピーの文字や紙面のほとんどを占めている間取り図ばかりに目が行きがちではないでしょうか。

実際には沖縄の家を売る時にはさまざまな情報を掲載しなければならないため、大きなキャッチコピーよりも、小さな文字で書かれた情報の方が重要になることもあります。

今回は、沖縄で家を建てる時に不動産広告を見極めるためのチェックポイントをお伝えしますので、どうぞ情報収集に役立ててください。

 

【沖縄で家を建てる】
不動産広告のチェックポイント

 

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不動産の基本情報

不動産の基本情報
沖縄の家を広告に掲載する時、主に建築確認番号や取引形態、設備情報や建ぺい率容積率など、14項目の必要情報を掲載します。

そのなかでも沖縄の家の基本的な情報は、下記のようなものです。

【 沖縄で家を建てる☆基本情報の見方 】

(1)広告主情報 … 掲載する不動産会社の情報で、商号や所在地が掲載されていますが、特にチェックしたい項目は加盟団体と免許番号です。不動産会社を見極めるにおいて免許番号は最低限の信頼の証になります。

(2)建築確認番号 … 建築確認番号はすでに建てられた不動産に記載するものなので、主に建売住宅・分譲マンション(新築)で掲載されている番号です。

※この建築確認番号は不動産広告を掲載するに当たり、取っておかなければならない番号です。建築確認番号のない物件は除外してください。

(3)不動産の住所 … 住所は本来、建築物が建っていなければ所在地を付けることができません。そのため注文住宅や青田売りなど、これから建設する住宅に関しては、所在地ではなく登記上の表記を利用します。

(4)取引形態 … 不動産広告を出している沖縄の家では、不動産会社による仲介(媒介)による取引形態が多いですが、なかには代理や売主による取引形態も見受けられます。

※売主の場合は直接取引になるので仲介手数料は掛かりませんが、売り手も買い手も業界知識のない一般の人々による取引だった場合、不備やトラブル事例も多くありますので、注意も必要です。

(3)登記上の表記を利用した場合、丁や号などは記載されていないものが多いです。そのため登記上の表記が記されているものの、その住所を目当てに現地へ訪れても、その情報がずれていることも多々ありますので、注意をしてください。

 

不動産の敷地情報

不動産の敷地情報
沖縄の家を不動産広告から見極める時、気になる情報は敷地面積・建築面積ではないでしょうか。

ただ広い沖縄の家を望むのであれば、特に将来的に増築やリフォームの可能性がある場合、敷地面積・建築面積とともに、建ぺい率や容積率もチェックしておいた方が安心です。

【 沖縄で家を建てる☆敷地情報 】

(1)敷地面積 … まず、その敷地面積は登記簿上のものなのか、実際の面積(実測面積)なのかを確認してください。

※しばしば、土地の中に私道が通っているケースもありますが、この場合は建ぺい率や容積率にも影響してきますので、私道負担(※)を予め確認します。

(2)建築面積 … 家を建てる面積ですが、(A)壁芯面積(B)内法面積の2種類の測定方法があるので、そのどちらかを理解した上で判断してください。

・壁芯面積 → 壁面の中央を基準に面積を計るため、実際の住まいよりも少し広く表示されます。不動産広告では、この壁芯面積が掲載されることが多いです。

・内法面積 → 壁を抜いた内側から測定した面積なので、実際の住まいと同じ広さです。

(3)敷地の権利情報 … 沖縄で家を建てると土地も買うものと思う方も多いですが、実は敷地を借りる方法もあり、もちろん買うのと借りるのとでは表記が違います。

・所有権 → 土地の所有権が謳われていた場合は購入です。
・借地権 → 借地権の場合、敷地は借りている状態になります。そのため不動産価格も割安になっている沖縄の家が多いので、格安物件の場合は借地ではないか確認してください。

以上が敷地情報も外枠ですが、(3)で借地権付きの沖縄の家を購入する場合には、(A)普通借地権と(B)定期借地権の2種類があるので、こちらも確認しなければなりません。

一般的な借地権は「一般定期借地権」契約が多いです。期限があり満了になったら返す必要があるのですが、50年以上100年までの契約期間となっていて、基本的には契約の更新はないものの、両者合意による再契約もできます。

 

建ぺい率と容積率

建ぺい率と容積率
沖縄の家の大きさを決めるのが建ぺい率と容積率なので、最も気になる項目ではないでしょうか。この建ぺい率と容積率は用途地域により定められているので、用途地域もチェックしてください。

【 沖縄で家を建てる☆建ぺい率と容積率 】

(1)用途地域 … そのエリアで建てることのできる建築物の種類が定められています。静かな暮らしを望むのであれば、住宅系の用途地域を選んでください。

(2)都市計画 … 市街地化区域に家を建てた場合、固定資産税に加えて都市計画税を納付しなければなりません。市街地化調整区域は基本的に家を建てることはできないとされています。 

(3)建ぺい率 … 敷地に対して家を建てる面積(建築面積)の上限を差しています。50%であれば、敷地面積全体の50%までを建築面積にできます。

(4)容積率 … 敷地に対して建てる家の延床面積の上限です。延床面積は二階建てになるか三階建てになるかも影響してきます。80%であれば、敷地面積全体の80%までの延床面積です。

…などなどが沖縄の家情報で特に土地に関して注目したい項目なのですが、その他にも「地目」と言う項目があります。

ほとんどの沖縄の家情報で地目は宅地なのですが、しばしば山林や畑と言った、住宅とは違う用途の土地になっていることがあり、この場合には「地目変更登記」の手続きが掛かりますので、注意をしてください。

 

その他(接面道路・設備)

その他(接面道路・設備)
などなどが沖縄の家情報を掲載する時の項目ですが、この他にも接面道路情報や設備情報が盛り込まれています。

【 沖縄で家を建てる☆接面道路・設備 】

(1)接面道路 … その沖縄の家と面している道路の種類接している状況が掲載されています。私道が接道されていたり、公道でも道幅がせまい、道路幅や間口が狭いなどの状況があれば、建築制限が掛けられている可能性があるので注意をしてください。

(2)設備 … ガスや上下水道の設置状況です。

…などなどの情報が記載されています。

接面道路に関しては別記事「【沖縄の不動産売買】戸建てで注意したい「接道義務」とは?」などでお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。

 
 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の家情報を確認する際、掲載している項目の説明やチェックポイントをお伝えしました。

用途地域や土地の権利、建ぺい率や容積率などについて、ある程度の基礎知識を読んでから、沖縄の家情報をチェックしてみることをおすすめします。

「ここは敷地面積は広いけれど、家自体は小さくなりそうだな…」「二階建て・三階建ては厳しいなぁ…」など、沖縄の家情報のそれぞれの項目を見るだけで、家の様子が感じ取れることも多いです。

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まとめ

不動産広告に掲載している情報とは

●基本情報

・広告主情報
・建築確認番号
・不動産の住所
・取引形態

●敷地情報

・敷地面積
・建築面積
・敷地の権利情報
・用途地域
・都市計画
・建ぺい率
・容積率
・地目

●その他

・接面道路
・設備

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