【沖縄の家づくり】マイホームは本当に必要?購入と賃貸家計を比較!

2021/4/7

【沖縄の家づくり】マイホームは本当に必要?購入と賃貸家計を徹底比較!
沖縄では20代で家を購入する人々が増えてきましたが、一方で昔ながらのマイホーム信仰は薄れ、賃貸暮らしで一生を過ごすことを検討する声もありますよね。

沖縄で家を建てる選択と賃貸暮らし、出張が多く居住地が不安定であったり、最近では移住者も多いため、沖縄で家を建ててしまうと、親に何かあった時に気軽に地元へ戻ることができないとして、沖縄で家を建てきれないと悩む人々もいます。

そのなかでも最も迷う人々が多い声は、住宅ローンを組むことで起きる負担です。そのなかで「沖縄で家を建てるのと賃貸暮らしでは、結果的にどちらがコストを抑えることができるのか?」を検討する声もあります。

そこで今回は、沖縄で家を建てるのと賃貸暮らしとそれぞれの家計比較を、マイホーム購入の選択肢とともにお伝えします。どうぞ参考にしてください。

 

【沖縄の家づくり】マイホームは本当に必要?
購入と賃貸家計を比較!

 
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マイホーム購入の選択肢

マイホーム購入の選択肢
マイホームを検討する時、昔から沖縄ではまず家づくりを検討するケースが多いですが、最近ではベッドタウンとして開発が進んでいる豊見城市を中心に、分譲マンションも増えてきました。

マイホーム購入を検討する時、どのような選択肢があるでしょうか。沖縄では「家」とひと口に言っても、戸建てでもさまざまな選択肢がありますよね。

【 沖縄で家を購入する選択肢☆マンション 】

(1)分譲マンション → 少し前までは戸建てがメインだった沖縄では、「庭の手入れや家のメンテナンスが楽」として、戸建てから分譲マンションへ住み替える例もありました。

●新築分譲マンション

完全に居住用のマンション
・一回部分に商業施設が入ったマンション

●中古分譲マンション

・築年数が比較的浅い中古マンションを購入し居住
・購入した後、大幅にリノベーション(改装工事)を施す

全国的には分譲マンションの資産価値と言えば、駅からアクセスの良い「駅近」などの立地条件によって築年数が10年・20年となっても中古市場でそれなりの価値を保つことができます。

ただ車社会沖縄では、沖縄の家→那覇までのアクセスの良さなどは評価に繋がりますが、全国的な駅近物件ほどの評価ではありません。

近年では沖縄都市モノレールが路線を広げているので、モノレール駅近郊では資産価値が評価されます。

【 沖縄で家を購入する選択肢☆戸建て 】

(2)戸建て → 沖縄の家は昔は注文住宅か建売住宅かの選択肢がメインでしたが、最近では規格住宅なども増え、ローコスト化が進んでいます。

●注文住宅

設計事務所へ依頼
工務店へ依頼
ハウスメーカーへ依頼
・建築条件付き土地の購入

●建売住宅

●規格住宅やローコスト住宅(※)

●中古住宅

・築年数が比較的浅い中古住宅を購入し居住
・購入した後、構造のみを残してリノベーション(大幅改装)を施す

近年、沖縄の新しい家で注目され始めているのが(※)規格住宅やローコスト住宅です。ローコスト住宅は一般的には建築費(土地代別)1,000万円台で抑える注文住宅で、大手ハウスメーカーなどからも出しています。

一方、規格住宅は注文住宅の「セミオーダーメイド」のような仕組みで建てる沖縄の家です。建築業者がさまざまなパターンの間取りや設計を提案し、そのなかから組み合わせを楽しむ形で打ち合わせが進みます。

基本の沖縄の家にガレージを付けるなど、オプションを追加していくシステムで料金も明瞭、建築業者としては資材の大量生産・輸入もできるので、コストを抑えることができるため、ローコスト住宅のひとつのスタイルです。

 

賃貸家族の家計

賃貸家族の家計
それでは、沖縄で家を購入する選択肢が整理されたところで、比較しやすい一例として、それぞれ沖縄の家に25歳~85歳の60年間暮らしたとして算出しました。

【 沖縄で家づくり☆賃貸マンションで暮らす 】

★某ファミリーマンションの賃貸家賃は12万円、2年に一度の契約更新では家賃1カ月分の更新料(12万円)を支払います。

・60年間の家賃 12万円×12カ月×60年間 = 8,640万円
・60年間で30回の契約更新料 12万円×30回 = 360万円

→ 60年間の合計 9,000万円

沖縄で家を持たない人々では出張が多い家庭が多いですよね。この場合、子どもが成長するどのタイミングで購入するか…、と言う問題とともに、どこに購入するかが問題になりやすい傾向にあります。

多くは一番下の子どもが小学校や中学校などへ進学するタイミングで、主に家事や育児を担うことの多い母親の実家に近いエリアに家を建てるケースが多いです。

このように、引っ越しが頻繁であったり居住地を決めていない家庭で、賃貸住宅を選ぶ家庭に多いと言えます。

【 沖縄で家づくり☆賃貸住宅のメリット・デメリット 】

● メリット

引っ越しが気軽にしやすい
ドライな近所付き合いができる
・住宅ローン負担がない(税金や金利に振り回されない)

●デメリット

・引っ越しは気楽だか、その都度敷金・礼金が発生する
老後も家賃を払い続けなければならない(所有物にはならない)
・修繕や改装に規則やルールがある
定年後は保証などの問題から住み替えがより困難になる可能性

…このようにメリット・デメリットを取り上げてみると、賃貸住宅はそれだけ身軽に行動ができ、まだ子どもが増えるなど、家族構成が定まっていない時代にはメリットが大きいです。

けれども年齢を経るに従ってデメリットが目立ち始める傾向にあります。特に定年後は職がないため信頼も得にくく、気軽に自由な住まいに引っ越し…、と言う訳にはいかないかもしれません。

ただ、現役時代にしっかりと貯金を積み立てていくことで、このようなデメリットも払拭されるとも言えます。

 

マイホーム購入家族の家計

マイホーム購入家族の家計
続いて沖縄で家を購入した家庭において、60年間で掛かるコストを試算してみます。25歳で3,000万円の沖縄の家を購入し、25歳~85歳の60年間暮らし続けたとして計算しました。

【 沖縄で家づくり☆マイホームで暮らす 】

★ 頭金は0円、3,000万円の沖縄の家を35年返済計画で購入しました。全期間固定金利で1.5%とし、月々91,855円の返済です。

※ 分譲マンションの場合には管理費・維持費が発生しますが、沖縄の戸建ての家においても将来的な修繕のために積み立てをしなければなりません。ですから、火災保険や固定資産税も含めて、全ての維持費25,000/月として計算します。

・35年のローン返済 91,855円×12カ月×35年 = 3,857万9,100円
・60年間の維持費 25,000円×12カ月×60年 = 1,800万円
・沖縄の家購入時の諸費用 250万円 = 250万円

→ 60年間の合計 5,907万9,100円(約5,908万円)

沖縄で家を購入すると、賃貸と比べて購入当初は住宅ローンと言う負債を背負っているために責任や負担も大きくなりますが、年齢を経るごとに住宅ローン残高と比例して負担も少なくなることが分かります。

25歳で購入した場合、35年返済期間として完済予定年齢は60歳、定年時には住宅ローンを完済する計算です。

家賃を払う必要がないばかりか、自分の家なので老後資金に困るようなことがあれば、その家を担保にリバースモーゲージ(亡くなった後に家を売却する代わりに、生前は利子のみの返済で融資を受けることができる制度)を利用することもできます。

※リバースモーゲージについて詳しくは別記事「60代から沖縄で家を建てる資金計画☆リバースモーゲージ」などをご参照ください。

【 沖縄で家づくり☆マイホームのメリット・デメリット 】

●メリット

・住宅ローンを完済すれば家賃を払う必要がない
・老後もリバースモーゲージを利用できる
・住宅ローンを完済すれば資産になる
・転勤などでは貸し出すことができる(家賃収入が得られる)
・大幅な修繕や改装も自由

●デメリット

・住宅ローンと言う多大な負担が掛かる
・引っ越しや住み替えでは、賃貸以上に手間暇が掛かる
・固定資産税や火災保険などの維持費が掛かる
・分譲マンションであれば管理費や修繕積立金が掛かる
・戸建てであってもメンテナンス費用や将来的な修繕積立が必要

沖縄で家を購入することで屋根が確保され、老後の暮らしへ向けてより安心感を得ることができる点が、何よりのメリットです。

沖縄で家かマンションかを検討する時、「分譲マンションであれば管理費・修繕積立金で賄うことができる」と考える方もいますが、戸建て住宅と同様に、大きな修繕箇所があれば、さらに追加で修繕費用を入居者全員から徴収することもあります。

沖縄で家を購入するか否かの判断は、一番は住宅ローンの返済や固定資産税、メンテナンス費用(修繕費用を含める)などがしっかりと維持できるかどうか、です。

沖縄で家を建てるとなると、分譲マンションであっても戸建てであっても、住宅ローンを組む人々が大半ですが、住宅ローンは一回でも返済を滞る訳にはいきません。

(金融機関に延滞の可能性を連絡せず返済を滞った場合には、ブラックリストに入る可能性が高いです。この場合、他の融資も審査が通らなくなるなど、さまざまな問題が起きてきます。)

 
 

いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で家を建てるか、それとも賃貸で暮らすか…、それぞれの家計をシュミレーションし、メリットとデメリットを比較検討してみました。

一生を賃貸マンションで暮らす家庭では、転勤が多いなどで出張が多いなど、後々の家族構成の変化や住む場所の変化に柔軟に対応できるよう、賃貸暮らしを選ぶ家庭が多い傾向です。

一方で沖縄で家を購入するケースでは、まずは住宅ローンを完済して資産を増やし、いざと言う時に担保にしたり(リバースモーゲージ)、家を売却して住み替えるなどのイメージを持って購入する夫婦が目立ちます。

今回、金銭的には沖縄で家を購入した家庭の方が合計額は大きく節約できましたが、あくまでも同じ土地を想定した一例ですので、参考程度に捉えてください。

☆マイホームを購入するとなった時、分譲マンションか戸建て住宅かの選択肢については、別記事「【沖縄の家づくり】コーポラティブハウスって何?戸建てとの違い 」などでお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。

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まとめ

賃貸暮らしとマイホーム、それぞれの家計比較

●マイホームの選択肢

★戸建て住宅
・新築 → 注文・建売・規格(ローコスト)住宅
・中古 → 状態維持で住む・リノベーションを施す

★分譲マンション
・新築
・中古

●同じエリアでの賃貸家計、マイホーム家計の一例

・賃貸暮らし家賃12万円60年間では9,000万円
・3000万円頭金0、固定金利1.5%60年間では約5,908万円

 

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