沖縄では建売住宅のニーズが急増していますよね。注文住宅と比べて安価な沖縄の建売住宅は、同じ予算内でも(注文住宅と比較して)、より高性能の家や広い家が期待できるからです。
最近では太陽光発電システム+蓄電池を取り入れて、新居での暮らしで光熱費が節約できたり、なかには買電なく光熱費0円での暮らしを実現するZEH住宅や、家のエネルギー管理がITでできる「スマートハウス」などが注目されています。
なかなか後付けするには高額な設備ですから、新居購入時に住宅ローンに組み込みたいと考える方も多く、その資金分を考えると、注文住宅よりも沖縄では建売住宅を選ぶケースが増えてきました。
そこで、沖縄で建売住宅を選ぶ前に理解をしておきたい、沖縄の建売住宅3つのタイプをお伝えします。
予算面から選ぶのか、住みやすさから選ぶのか…、それぞれのメリットとデメリットを理解して、自分達の希望に最も適したタイプを選んでみてはいかがでしょうか。
沖縄で建売住宅を購入☆
知っておきたい3つのタイプとは
沖縄の建売住宅における3つのタイプ
沖縄で建売住宅の「3つの種類」と言うと、土地の権利や建築条件など、売買における「種類」を差して言うことが多いです。
今回の沖縄建売住宅は「3つのタイプ」をお伝えしますので、売買条件における「3つの種類」とは違うものですが、それでも沖縄で建売住宅を選択するに当たり、ぜひ理解して選びたいポイントなので大まかに下記にてまとめますので、参考にしてください。
【 沖縄建売住宅①通常の建売住宅 】
① 通常の沖縄建売住宅
→ 基本は完成済みの住宅を購入する形式です。建て始める前にモデルハウスを見学して購入を決めることがあります(青田売り)、基本が完成済み物件を購入する形式であるため、建築前であっても、個人の好みにプランニングはできません。(※)
●メリット
・入居まで早い
・打ち合わせが少ない
・現物を見て判断ができる
●デメリット
・完成されているため、構造内部の確認ができない
・オリジナルなプランニングは不可
(※)個人の好みにプランニングができない点が注文住宅との大きな違いですが、分譲マンションにも見受けられるように、購入のタイミング(青田売り)によっては、設備などはいくつかのオプションから好みの色やデザインを選ぶケースもあります。
ただし沖縄で建売住宅が安いのには、資材を大量に仕入れることも一因にありますので、注文住宅のような大幅な変更やプランニングはできません。
【 沖縄建売住宅②建築条件付き住宅 】
② 建築条件付き住宅
→ その土地を購入すると自動的に建築依頼をする業者、そして住宅の設計やプランニングが決まっている沖縄の建売住宅です。なかには注文住宅の土地探しで、このような建築条件付きを選んでしまい後悔する事例もあるので注意をしてください。
●メリット
・通常の建売住宅よりもプランニングの自由度は高い
・契約をしてから建築をするので、建築過程は確認できる
●デメリット
・建築条件付き住宅の場合、土地を購入してから建築→完成までの期間が短いことが多く、バタバタと慌ただしく過ぎるケースが多い(目安は契約から3ヶ月)
・注文住宅でマイホームを建てようとして、建築条件付き土地を購入した場合、注文住宅と比べると、建築業者を選ぶことができない・プランニングが不自由になる
このように沖縄建売住宅の種類のなかでも、建築条件付き住宅は建築業者を選ぶ自由はないものの、指定された建築業者と相性が良ければ、間取りなども相談しながら進めることができる上に、沖縄建売住宅のメリットを享受できるので評判は良いです。
【 沖縄建売住宅③借地権付き住宅 】
③ 借地権付き住宅
→ 借りた土地の上に家を建てる沖縄の建売住宅です。自分の土地にはなりませんが、土地代が掛からないので通常の沖縄建売住宅と比べるとグンと割安にマイホームを建てることができます。
●メリット
・一般的な沖縄建売住宅と比べて割安
●デメリット
・一定年数が過ぎると返還をすることになる
・土地と住宅で権利が分割されるので、各種手続きも複雑
・借地に建つ家が担保になるので、他の不動産と比べて住宅ローン審査が厳しい
沖縄は地方ですが、リゾート地や別荘地として人気があるため、全国的な地方と比べると、比較的土地代が割高傾向にあります。特にここ数年は「沖縄土地バブル」などとも言われたほどでした。
そんななかですから、沖縄で借地権付き建売住宅を選択すると、一般的なマイホームと比較してかなり予算を抑えることができるのが、何よりのメリットです。
しかしあくまでも借地の上に建つ家なので、永住ができない点はデメリットと言えます。
特に「定期」と付いたら(定期借地権付き住宅など)、一定年数が経てば、その家は解体し、更地にした上で返還しなければならないため、予算と照らし合わせながら検討をしてください。
ちなみに「定期借地権付き住宅」の定期は50年間前後の設定が一般的です。
沖縄建売住宅の「3つのタイプ」
それでは、近年沖縄本島の地方などを中心にしてどんどんと開発が進んでいる昨今、沖縄で建売住宅を購入するならば、ぜひ理解しておきたい規模によって分けた「3つのタイプ」をお伝えします。
「規模によって違う」とお伝えしましたが、開発地区の件数によってその規模は推察できますので、「何件ごとに販売している沖縄建売住宅か」で判断をしてください。
【 沖縄建売住宅タイプ①大規模分譲 】
① 大規模分譲タイプ
→ 沖縄ではそれほど多くはありませんが、「〇〇タウン(ニュータウン)」などと呼ばれる開発地に建てられる沖縄建売住宅の多くは、このタイプに当てはまります。全国的には100戸以上の規模で大規模分譲とされ、大手建築業者が多いのが特徴です。
●メリット
・町全体を開発するため閑静な住宅街になっている
・町並みごとデザインされる美しい景観
・エリア全体で開発されるので居住者が暮らしやすい環境(※)
・同じような層(収入など)が集まる傾向にある
●デメリット
・町全体を開発するため経費も掛かり、割高になりやすい
・同じような家が並ぶなど、オリジナリティーはより薄い傾向にある
・地方に形成されることが多い
大手建築業者などが携わるので、町全体がデザインされているのが特徴です。そのため、例えばファミリー層を対象にしたエリアであれば、エリア内に小児科もあれば保育園もあり、さらにはスーパー、公園と、生活の全てを賄うことができる場所もあります。
【 沖縄建売住宅タイプ②中規模分譲 】
② 中規模分譲タイプ
→ 大規模分譲タイプが100戸前後(沖縄では少し少なめ)としたならば、中規模分譲の規模は30戸前後の規模が多いです。大手業者が入っている場合もありますが、中心は中堅業者によるものを多く見受けます。
●メリット
※大規模分譲タイプと小規模分譲タイプ(これからお伝えします)の良いとこどり
・大規模分譲タイプと比べるとお手頃な価格帯で購入できる
・小規模分譲タイプよりも敷地や家屋に余裕を持たせている設計が多い
●デメリット
・反対に小規模分譲タイプと比較すると、割高になりやすい
中規模分譲タイプは大手建築業者と提携した中堅建築業者が中心となって開発することが多いです。
沖縄建売住宅の敷地面積の一例で言えば、大規模分譲タイプの一戸当たりの敷地が150㎡であれば、中規模分譲タイプの敷地は100㎡以上くらいが多い傾向にあります。
【 沖縄建売住宅タイプ③小規模分譲 】
③ 小規模分譲タイプ
→ 地元密着型の中小建築業者による開発が多く、その規模も3戸や5戸など、多くても30戸以下ほどの規模になることが特徴です。沖縄では多くが数件ごとの販売ではないでしょうか。
●メリット
・規模が小さいため小回りが利き、生活しやすい立地に建つことが多い
・生活がしやすいエリアに建つ割には、割安に購入できる
●デメリット
・物件によって陽当たり条件などに違いがあるため、チェックが必要
・家同士の間隔が狭い設計が多い
・庭のない家が多い
地元の中小建築業者が開発することの多い小規模分譲タイプでは、他の2種類よりもピンポイントな比較的狭い土地を開発することが多いので、隣同士が狭かったり、家自体の敷地も100㎡以下と狭い設計が少なくありません。
そのため沖縄は車社会ですが駐車場が1階部分に配置され、2階・3階部分を居住空間にするなどの設計が多いのが特徴です。
他の2つの種類と比較して土地面積が少ない沖縄建売住宅が多いことから、庭などもない物件が多い傾向にあります。
いかがでしたでしょうか、今回は近年沖縄で増えた建売住宅について、条件などの側面から見た「3つの種類」と、開発の規模から見た「3つのタイプ」についてお伝えしました。
「〇〇タウン」と銘打った沖縄のベッドタウンも増えましたが、このような大規模分譲タイプの沖縄建売住宅エリアでは、外回りは注文住宅で比較的高級な家屋を配置し、その内側を同じタイプの沖縄建売住宅で埋めるようなデザインが多いです。
さらに沖縄は観光地でもありますから、特に海沿いなどのベッドタウンになると、そのエリア内にオシャレなカフェなどが入っていることもありますので、優雅な毎日を楽しむ暮らしも実現できるかもしれません。
☆ 注文住宅に関しては別記事「沖縄での注文住宅☆打ち合わせの大まかな流れと内容」などでお伝えしています。
まとめ
沖縄建売住宅の3つの種類と3つのタイプ
●3つの種類
・通常の建売住宅
・建築条件付き住宅
・借地権付き住宅
●3つのタイプ
・大規模分譲タイプ
・中規模分譲タイプ
・小規模分譲タイプ