沖縄で不動産を売却する際、やはり気になるのは売却価格ですよね。今住んでいる家の売却額を元手として住み替えを検討しているのであれば、尚更です。
さらに最近では、沖縄の不動産購入時点で、いずれ売却することを想定して建てることも多くなりました。
ただ特に戸建て住宅の場合は、マンションと比べて取引金額が上下する幅も大きく、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
沖縄で不動産を売却しようと思ったら、まずは不動産会社へ査定依頼を行うことから始まるのが一般的です。
今ではネット上で査定ができる「机上査定」も増えていますが、基本的には査定依頼を受けたら、不動産会社はその家へ出向き訪問査定で査定額を算出します。
この査定額を基軸として、沖縄の不動産の販売活動を始めるため、この査定でいかに評価を受けるかがポイントです。
今回は、沖縄の不動産が高く売却できるポイントをお伝えします。
沖縄でこの不動産は高く売れる?
高い戸建て住宅とは
立地条件が良い物件
まずは建物立地についてです。沖縄の不動産でも近年増えてきたのがマンション査定ですが、全国的には、特に東京は大阪などの首都圏内においては、駅からの徒歩時間が最重要視されがちですよね。
沖縄でも那覇近郊の沖縄都市モノレール近辺では、全国的な評価と似通った判断もありますが、特に沖縄の不動産でも、戸建ての場合はそれだけではありません。
【 沖縄の不動産査定☆立地条件 】
★ 沖縄の不動産の場合、駅に近いことに越したことはありませんが、基本は車社会なので、車でのアクセスが便利かどうかの方が優先されます。
→ さらに沖縄の不動産のなかでも戸建てになってくると、ある程度駅から離れてしまうことが前提として査定も行われるので、周辺環境が大切になってきます。
※ ポイントとして、下記のような条件を意識してください。
・ 小中学生の子どもが歩いて学校へ通うことがムリのない距離かどうか。(通学路の安全性も含めて)
・ 高齢者が免許を返納した後、快適に暮らすことができるかどうか。(バス停や周辺施設の充実、地域のコミュニティーバスの運行状況など)
もちろん、働き盛りや子育て真っただ中の現役世代についても、暮らしに必要な施設が密集している地域は何かと便利です。ですから、スーパーや学校・病院などの周辺施設の環境が整っている場所に、人気が集まる傾向があります。
インフラ設備が整っている
都心部ではあまり気にすることはないかもしれませんが、沖縄の不動産査定では、インフラ設備も高く売却するためのポイントの一つです。
さすがに電気・水道が通っていないということはありませんが、下水とガスは注意が必要になってきます。
これから沖縄の不動産を売却を想定しながら購入しようと言うのであれば、インフラ設備にも注意を向けた土地・家選びも大切です。
【 沖縄の不動産査定☆インフラ設備 】
① 場所によっては下水道が整備されておらず、浄化槽での処理となっている場合は相場価格より低い査定となることがあります。
→ 沖縄北部などでは、まだまだバキュームによる汲み取り式のトイレになっている地域もありますので、もしも水洗トイレを強く希望する場合には、地域によっては確認をしてから土地を決めてください。
② また、ガスについても同様です。
→ 都市ガスが引かれている住宅に比べ、プロパンガスだと査定が低くなることがあります。
さらに、これから沖縄の不動産を購入する方であれば、沖縄下水・ガスについては近隣まで整備されていても、自分の土地に引き込んでいないという可能性がありますので事前にチェックしましょう。
土地条件が良い物件
沖縄の不動産査定では、土地の状況についても価格を左右する大きなポイントです。
特に沖縄の不動産の場合、古い戸建て住宅の場合は現在の法律には合っていないこともありますので注意が必要です。
【 沖縄の不動産査定☆土地条件の注意点 】
★ 気にするポイントは、下記の4点です。
① 敷地の型
→ 間口が広く長方形の成形な土地で前面道路より50cm~1m程度高い
→ 前面道路幅員が4m
② 高さ
③ 前面道路の幅員
→ 前面道路幅員が4m
④敷地の向き
→ 南東向きの土地
また、沖縄では昔ながらの沖縄住宅の密集エリアなどがありますよね。碁盤の目のように細い道を挟んで並ぶ地域などがありますが、ここでも注意をしてください。
…と言うのも、このような狭い道に並ぶ家々の場合、建て替えやリフォームを行う際に「セットバック」が必要になるケースも多くあるためです。
「セットバック」とは、現代の規制に沿って家を道からバック(後ろへずらして建てる)させなければならないことを差し、そのために家自体の面積が狭くなる可能性が高くなります。
まだ車が一般に広がっていない時代に出来上がったエリアで、昔ながらの民家が並ぶエリアが多いです。セットバックが必要になると安くなる傾向にありますが、気になった方は一度確認してから決めることをおすすめします。
築年数が浅い物件
では沖縄の不動産を売却する際、築年数が経つにつれて価値が下がっていきますし、成約率も下がってくることは、誰もが理解できるところですよね。
では、具体的には築何年を節目として考えると良いのでしょうか。
【 沖縄の不動産査定☆築年数の節目 】
★ 沖縄の不動産査定では、築年数のポイントは築10年以内と言われています。
→ これは中古住宅や賃貸住宅を検索したことがある方ならイメージがつくかもしれません。
※ 物件を探す際に検索する条件付けで、築10年以内というチェックを付ける方が多いからだと言われています。
ただし、沖縄の不動産のなかでも戸建て住宅のみで考えると、同じ築10年でも、その管理状況により大きく査定額に差がでるケースも多いです。
手入れが行き届いており、その履歴が残っている戸建て住宅はマンションと違い、その保全や修繕も自分で行わなければなりません。
【 沖縄の不動産査定☆メンテナンス 】
★ 沖縄の不動産を購入する側にとっては、丁寧に住んでいた戸建て住宅を購入したいという要望は強く、それは価格に現れます。
→ 屋根や外壁の定期的な点検や庭の木々の手入れは、新築時からメンテナンス計画を立て、こまめにしっかりと行っておくことで、売却時に差が出ることになるのでおすすめです。
※ また、点検や補修記録はしっかりと残しておくことで、購入希望者へのアピールポイントにもなります。
ちなみに、最近は新築時にハウスメーカーがメンテナンス計画を組んでくれることが一般的になっているので、面倒がらずに計画通りにメンテナンスを行うほうが良いでしょう。
【 沖縄の不動産査定☆メンテナンス計画 】
★ 自分達で沖縄不動産のメンテナンス計画を建てる場合には、3年~5年ごとの定期点検と、10年目の大規模点検&修繕を目安にしてください。
定期点検で見つけた細かな修繕箇所はその都度直します。より気軽に点検ができるためにも、必ず点検口を設けてください。
外観・間取りが一般的である
戸建て住宅を高く売るためのポイントはずばり「普通」であることです。
特に沖縄の不動産では別荘も多いため、個性的な物件も多いのですが、このような物件は沖縄で不動産査定を進めると、掛けたコストには見合わぬ査定額が付けられたりもするので注意をしてください。
【 沖縄の不動産査定☆外観・間取り 】
★ 最近の沖縄不動産では、建築技術の向上や新建材の登場によって、建築主の想いが詰まった戸建て住宅を建てることができるようになってきました。
→ しかし、個性的な外観や間取りは万人に受け入れられるものではないので、売却の際に苦労することになります。
沖縄で人気の不動産事例としては、海沿いの戸建てで窓の大きい開口を設けた設計などがありますが、海沿いで塩害も進みやすいですし、広い開口は暑さ寒さに弱いので、別荘としては気持ちが良いものの、通年住むとなると工夫が必要です。
ですから、多少のアレンジは必要かと思いますが、最終的には長年住んでも古いと思われないような外観・使い勝手の良い間取りという「普通」であることが高く売れる戸建て住宅のポイントになります。
個性的な別荘として建てられた沖縄の不動産であれば、別荘に強い不動産会社を選ぶことがおすすめです。買い手の希望とマッチすれば、グンと売却額を上げることも可能になります。
★ 別荘の査定について詳しくは別記事「沖縄で不動産査定☆売れる別荘と売れない別荘の違いと対策」などでもお伝えしていますので、コチラも併せてお立ち寄りください。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄の不動産査定について、高く売れるポイントについていくつかお伝えしました。
これから沖縄で不動産売却を検討している方々はもちろん、後々の売却まで視野に入れたうえでの不動産購入にも役立ちますので、ぜひ参考にしてください。
そして何よりも少しでも高くスムーズに沖縄の不動産を売却するためには、パートナーとなる仲介不動産会社選びが重要です。
仲介不動産会社は多くのケースで不動産査定を依頼することで出会いに繋がります。
一社では平均的な契約内容なのかどうかも判断しきれないので、複数の不動産会社に査定を依頼して、それぞれの対応や査定価格を比較検討していくと、選びやすいです。
仲介不動産会社の選び方については、「沖縄で不動産売却☆査定依頼時に仲介業者を見極めるポイント」などでもお伝えしていますので、コチラも参考にしてください。
まとめ
高く売れる沖縄の戸建て住宅とは
・駅近だけじゃない立地
・下水・ガスはインフラの中でも重要
・土地形状も大切
・やっぱり築浅は武器
・メンテナンスは記録とともに
・最後は「普通」が一番