沖縄で不動産会社の買取サービスを利用☆メリットデメリット
2020/9/17
沖縄では不動産の買取サービスを利用した売却も増えていますよね。沖縄では転勤も多いので早く売却したい方は多いです。
そのため沖縄では不動産会社の買取サービスを利用して、転勤前に早く売却をしてしまうケースが増えています。
ただ沖縄に限らず不動産を買取サービスで売却すると、通常の売却価格よりも割安になる傾向にありますが、愛着のある家であれば、誰でもできることなら早く、そして少しでも高く売りたいですよね。
とは言え、それぞれの状況によってベストな選択は違います。そこで今回は、沖縄で多い不動産買取のメリットデメリットを、それぞれお伝えしていきます。
沖縄で不動産会社の買取サービスを利用☆
メリットデメリット
不動産売却の方法
不動産を売却する方法としては「仲介」と「買取」があります。一般的に家を売りたい時、まずは不動産会社へその家の価値を見てもらう「査定」依頼が始まりです。
対象不動産の査定をしてもらい、対象不動産の価値(価格)に納得ができたら、その不動産会社と媒介契約を交わすことで、その会社に自分の家を託し、売却活動をしてもらいます。
けれども全国的に言えることですが、必ずしもその不動産がスムーズに売れるとは限りません。
媒介契約は一般的に3カ月ごとを目安としていて、3カ月以内の売却を買い主も仲介業者も目標としていますが、3カ月を超える時には更新契約を進めます。
けれども、冒頭でお伝えしたように転勤や住み替えなど、諸々の事情があって、ゆっくりと売却まで待つことができない家庭も多いですよね。このような時に役立つ不動産会社のサービスが「買取サービス」です。
【 沖縄で不動産の買取サービスを利用☆2つの種類 】
① 媒介契約(仲介) … 買い手を見つけてもらう売却活動の委託で、不動産売却の方法としては一般的です。
② 買取サービス … 一方の買い取りは不動産会社自体が買い主です。
ちなみに、沖縄で不動産の買取サービスを利用する時には、2種類のサービス形態から選ぶことができる会社がほとんどです。
【 沖縄で不動産の買取サービスを利用☆サービスの形態 】
① 即時買取 … 不動産会社との交渉がまとまったら、そのまま売却される形態が「即時買取」となります。
② 買取保証 … 一方、当初は媒介契約を結んで買い手を探す形態があります。
→ 一定期間売却活動を実施しますが、一定期間売却活動を続けても買い手が見つからない場合に、不動産会社が買い取る保証です。
沖縄の不動産会社の買取サービスの多くは、どうしても(宣伝広告費なども差し引かれるため)、仲介による売却価格よりも買取価格の方が割安になりがちですので、一定期間は売却活動を試すことができ、さらに保証がある②の買取保証が人気があります。
沖縄で不動産買取サービスのメリット
そんななかでも、沖縄では不動産買取サービスを最初から目当てに売却プランを進める方も少なくありません。
確かに沖縄には個性的な別荘も多いため、新築時の不動産価格とは裏腹に万人受けせず、なかなか買い手が見つからないであろう物件も数多くあります。そんな物件であれば当初から買取を検討する方は割と多いです。
けれども、沖縄で不動産の買取サービスを利用するには、他の魅力もあるからに違いありません。
【 沖縄で不動産の買取サービス☆メリット① 】
★ 仲介手数料がかからない … 仲介の場合は不動産会社への仲介手数料が必要となります。
→ 仲介手数料は法律で上限を決められており、売買価格が400万円以上であれば3%+6万円+消費税です。
例えば、2,000万円の物件の場合は726,000円が仲介手数料となります。%で見ると小さな数字に感じるかもしれませんが、実際に計算をしてみると決して安くないことが分かるのではないでしょうか。
しかし、買い取りであればこの仲介手数料はかかりません。
【 沖縄で不動産の買取サービス☆メリット② 】
★ 短期間での売却ができる … 買い取りは不動産会社が買主となりますので、不動産会社と売却価格を交渉します。
→ 交渉がまとまればすぐに契約することが可能です。その後、登記手続きが終了すれば現金化ができるようになります。
沖縄では不動産買取サービスと言えば買取保証制度が人気がありますが、すぐに売却したい場合は即時買取を利用すれば即時売却が可能です。このように、少し時間に余裕がある場合は買取保証と、自分で期間をコントロールすることができます。
【 沖縄で不動産の買取サービス☆メリット③ 】
★ 瑕疵担保責任が問われない … 瑕疵とは雨漏り、家の傾きなど物件の欠陥のことです。
→ 売却後に瑕疵があることが分かった場合、売り主は補修の対応を求められる、損害賠償の請求、あるいは契約自体が解除となる可能性があります。しかし、売却の相手が不動産会社であれば瑕疵担保責任が免除されます。
特に2020年4月からは「瑕疵担保責任」から「契約不適合責任」へと民放改正が施行され、買い主にとっては請求の幅が広がったものの、売り主にとっては、契約以前に把握していなかった瑕疵まで責任を問われるようになりました。
中古物件となれば、査定もホームインスペクション(家屋調査)も行われるようになりましたが、それでもどこでどのような瑕疵が見つかるのかは分からず、売り主としては不安が残りますよね。
けれども沖縄不動産会社に買取をしてもらう場合には、売却後も心配ごとを抱え込まなくても済むのは、売り主にとって大きなメリットです。
【 沖縄で不動産の買取サービス 】
① 2020年4月に「瑕疵担保責任」から「契約不適合責任」へと民放改正されました。
→ この細かな説明については別記事「沖縄の不動産売却で注意したい契約不適合責任☆民法改正のポイント」でお伝えしています。
② この民法改正により個人でも利用者の増えてきた家屋調査「ホームインスペクション」について、料金目安やポイントについても別記事でお伝えしています。
不動産買い取りのデメリット
沖縄で不動産買取サービスが利用されやすい背景には、沖縄では比較的転勤が多い事情を挙げることができます。また地続きではない島国沖縄では、売却プランが延びた時になかなか打ち合わせをしにくい傾向も一因です。
さらに空き家のまま放置すると劣化が起きるために、定期的なメンテナンスが必要ですが、こちらも地続きではないため、なかなか定期的に訪れることができません。
沖縄ではもともと転勤や移住などにより、近郊に親戚や気を許す幼馴染などの知人・友人が近くに住まないケースも多く、この点でも、「だったらさっさと売却してしまおう!」と沖縄不動産会社に買取依頼をする方は多いです。
けれども一般的には仲介による売却ですよね。そこにはそれなりのデメリットもあると考えてください。どのような種類・形態を選んでも、メリットがあればデメリットも出てきます。
【 沖縄で不動産の買取サービスを利用☆デメリット① 】
★ 売却価格が安くなる可能性がある … 買い取りの場合、仲介よりも売却価格が安くなることが一般的です。
→ 仲介による売却価格と比較して、一般的に沖縄不動産会社による買取サービスの目安としては「3割安」とされています。
売却価格が安くなる可能性があることは、不動産買い取りの最大のデメリットです。
仲介の場合、売却価格は完全に市場価格と一致しますが、買い取りの場合は不動産会社が再販売するために、必要なリフォーム費用、ハウスクリーニング費用などが差し引かれるため、市場価格より低い価格となります。
さらに不動産会社が再販売する際に利益を見込む必要があることも、売却価格が低くなる要因です。
【 沖縄で不動産の買取サービスを利用☆デメリット② 】
★ 不動産によっては買い取りが不可の可能性もある … 買い取りは不動産会社が再販売を前提で物件を購入することです。
→ つまり、老朽化が激しい不動産などは再販売が難しいと判断されて、買い取りができないという可能性もあります。
いかがでしたでしょうか、今回は不動産売却を検討している方々へ向け、不動産買い取りのメリットデメリットをお伝えしました。
中古の不動産市場は今後ますますの拡大が見込まれるため、不動産の売却を考える方も多いです。
そこで沖縄不動産会社の買取サービスを利用することで、よりスピーディーな売却が可能になり、さらに仲介手数料がかからないなどのメリットがあります。
しかし同時に売却代金が低くなるというデメリットもあります。
メリットデメリットをよく見極めて、少しでも早い現金化を希望される場合は買い取りでの不動産売却を検討されてはいかがでしょうか。
まとめ
不動産買取サービスのメリットとデメリット
《メリット》
・不動産会社への仲介手数料がかからない
・短期間で売却しやすい
・瑕疵担保責任が問われない
《デメリット》
・売却価格が安くなる仲介より可能性がある
・物件によっては買い取り不可の場合がある