沖縄の不動産を査定額より高く売る?個人売買は得なのか
2020/9/11
沖縄で不動産の査定依頼や売却の相談をしてみたものの、考えていた価格よりずっと安い査定価格になってしまった…、そのような話はよくありますよね。
特に新築で購入して数年後に手放さなければならなくなった物件は、立地が良いなど、よほどの付加価値がない限りは、そのような状況に陥るはずです。
一方、ネット上ではそのような情報とともに個人売買を薦める記事が数多く存在します。沖縄で複数の不動産会社から算出された査定価格が、どれも予想以上に安いとなると、現代なら個人売買に目を向けるのは当然かもしれません。
確かに不動産会社を通して売買するよりも高額で売却できるチャンスはありますが、そこには危険もつきまといます。そこで今回は、不動産の個人売買のメリットとデメリットをお伝えします。
沖縄の不動産を査定額より高く売る?
個人売買は得なのか
【メリット】手数料や税金分節約することができる
従来であれば沖縄の不動産会社に査定価格を算出してもらい、納得したら媒介契約(仲介契約)を交わして、契約した不動産会社を窓口として売却活動を進めます。
不動産会社は売買契約が成立した後、その数%を仲介手数料として得ることで、利益を得る流れです。
ですから、個人売買のメリットは何と言っても、不動産会社に払う仲介手数料が必要ない点ではないでしょうか。不動産の売却を考えたことがある方なら、「そうそう!」と共感の声も多いように、不動産仲介手数料は思ったより高額です。
【 沖縄不動産の査定☆仲介手数料 】
★ 一般の方が不動産会社に騙されないよう、法律で手数料が決まっているのですが、最大で売買金額の3%+6万円までとなります。
→ 例えば3000万円の物件を売却した際は、96万円もの仲介手数料を払うことになりますし、さらに消費税を合わせるとその合計は105万円です。
もちろん、個人売買が叶うならこの手数料を払う必要がありませんので、その分利益が増えることになります。このメリットを目当てにした個人間取引は多いのではないでしょうか。
ただし後ほどのデメリットの項でお伝えしますが、大きな金額が動く複雑な不動産売買ですから、契約時にはそれだけの手数料を出してでもプロである不動産会社に依頼するメリットは大きいです。
【メリット】自由に取引することができる
メリットの二つ目はその自由度です。沖縄で不動産会社に査定依頼をして、媒介契約を交わした場合、売買契約を進める時には不動産会社のルールにのっとって物事が進んでいきます。
そもそも沖縄の不動産会社による査定価格が、(複数の沖縄不動産会社に依頼をしても)想像以上に割安になっていたことに疑問を持っているなら、その査定額を軸として売却活動が進むので、個人売買の方が「納得できる」結果になるのかもしれません。
【 沖縄の不動産査定☆自由度 】
★ 金額も沖縄不動産会社の査定価格を基準にする必要もありませんし、媒介契約を交わした場合、広告に載せる情報や契約条件など、基本的にはテンプレート化された内容です。
→ 一方個人売買になると、それをすべて自由に決めることができます。中古物件売買では価格交渉も頻繁にありますが、ここでも自分の采配で交渉ができるため、歯がゆさは消えるのではないでしょうか。
特に沖縄の別荘は個性的なものも多く、沖縄不動産会社の査定価格では(万人受けする物件が評価されるため)割安になりがちです。
けれども人によってはその個性をとても気に入って、「高い値段でも購入したい!」とする買い手も現れることもしばしばあるので、このような個性的な別荘案件などは、個人売買の方が売却価格が上がる可能性も出てきます。
【 沖縄の不動産査定☆動画配信 】
★ さらに最近では動画配信サイトやSNSなど、個人でも幅広い方に情報を発信できる時代です。不動産の個人売買のハードルは下がっていると言えるのではないでしょうか。
【デメリット】手間・時間がかかる
沖縄の不動産会社は査定だけではなく、売却活動も場数を踏んだプロ集団と言えます。そのためそれぞれの物件の特徴に見合った、適切な売却計画はもちろんのこと、売買契約時の対応もスムーズで心強い存在です。
けれども【メリット】の自由度でお伝えした内容は、裏を返すと全て自分で決めて、交渉事や手続きを済ませなければならないことも意味します。
何千万と大きい金額が動く不動産売買では、手続きも複雑でプロが頼りになる場面は多いです。そのサポートがないことも意識して決断してください。
【 沖縄の不動産査定・売却☆売買契約 】
★ 不動産の取引は制約や書類が多く、複雑な手続きがあります。けれども個人売買であれば、売買契約書や重要事項説明書などの書類を自分で用意しなければなりません。
→ また、契約の対象物である不動産をきちんと特定できるような必要書類もそろえる必要があります。
購入相手とのやり取りもすべて自分で行いますから日程調整も必要になってきますし、その場でわからなければまた改めて時間を作らなくてはなりません。
十分な知識と時間を持っている方同士でないとなかなかスムーズには進まない点は否めません。
【デメリット】トラブルが多い
不動産の個人売買にはトラブルが多いです。契約内容の不備であったり、重要事項の説明不足だったり契約不適合(※)など様々ですが、従来の仲介不動産会社を通した売買であれば、経験と知識があるので事前に準備し回避します。
このようなサポートを期待できない点は、大きなデメリットではないでしょうか。
【 沖縄の不動産査定☆トラブル
① 契約内容の不備や重要事項の説明不足については、後日買主から提訴されるような大問題にもつながります。
② またよく業界で耳にする個人売買に関するトラブルは、買い主のローンが通らなかったために契約不適合になるケースです。
→ 仲介不動産会社を通した売買契約と比較し、個人間の不動産売買の場合、銀行の住宅ローン審査が通りにくいと言われています。
その要因にはいくつかありますが、対象不動産について(沖縄不動産会社の査定など)専門家のチェックがないため、どのような状態かわからないこと…、審査用の必要書類に不備が多いことから審査が通りにくいなどの理由です。
(※)不動産売買で買い主が最も恐れる事柄は「契約不適合」ではないでしょうか。2019年以前の「瑕疵担保責任」に当たります。この契約不適合に当たった場合、それまでにかかった費用の取り扱いなどまた新しいトラブルの火種になってしまいます。
いかがでしたでしょうか、今回は沖縄で不動産査定が思った以上に低く算出され、媒介契約(仲介契約)をやめて、対象不動産の個人売買を検討する時のメリット・デメリットをお伝えしました。
不動産の個人売買については、金銭的なメリットや自由な契約形態などのメリットがある反面、手間がかかったりトラブルが発生したりとデメリットもあります。
何よりもプロのサポートがないので、売買契約まで漕ぎつけた時点でのトラブルは、なかなか素人では対応しきれない事態も多いです。
大きなお金が動くことを考えると、不動産取引には専門的な知識が必要ではないでしょうか。職業柄専門的な知識を持っている方はもちろん、勉強して専門的な知識を身につけた方が行うのであれば問題はありません。
けれどもごく一般の人であれば、やはり沖縄の不動産会社へ査定依頼をしてみて、複数の不動産会社から信頼できる会社を選び、率直に相談をすることから、始めてみてはいかがでしょうか。
★マンション査定のポイントに関しては別記事「沖縄での不動産売却☆マンション査定でプロが見るポイント」でもお伝えしていますので、コチラも併せてご参照ください。
☆その他、重なる部分もありますが査定のコツをお伝えしています。「初めて沖縄で不動産を査定する☆注意点と高額査定のコツ」
まとめ
不動産個人売買のメリットデメリット
●メリット
・手数料や税金分節約することができる
・自由に取引することができる
●デメリット
・手間・時間がかかる
・トラブルが多い