急な転勤!沖縄の家は売却VS賃貸?メリット・デメリット
2020/9/7
急に転勤になった時、沖縄の家を売却した方が良いのか、それとも賃貸にして貸した方が良いのか…、迷う人も多いですよね。
以後、戻ってこないとなれば沖縄の家は売却する方法が良いかもしれませんが、3年後・5年後とそう遠くない未来に、沖縄に帰る可能性が高い職場だと、どちらも魅力的に見えるのではないでしょうか。
そこで今回は転勤になったときに、沖縄の家を売却するか、賃貸するかを決める時に役立つ、双方のメリット・デメリットをお伝えします。
急な転勤!沖縄の家は売却VS賃貸?
メリット・デメリット
沖縄の家を売却するメリット
海に囲まれた沖縄では、家の売却を転勤時に考えるケースも多いですよね。傾向としてはもともと移住者などで、周辺に親戚がいない家族の場合には、気軽に賃貸として貸し出す相手も少ない場合「いっそ売ってしまおう…。」と考えるケースが多くなります。
特に2020年はコロナ禍において、今後の不動産価格の変動が分かりにくくなりました。そのため、持っているだけで固定資産税など出費も多い不動産だけに、沖縄の家も売却の流れが起きているのは事実です。
【 突然の転勤!沖縄の家を売却するメリット 】
☆ いつか沖縄へ戻ってくるかもしれない…、そんな時にも沖縄の家を売却するとなれば、下記のメリットを意識しながらの売却活動になります。
① 沖縄の家を売却することで得る利益です。賃貸でももちろん利益はありますが、継続的に得ることができる一方、売却時のようなまとまった利益にはなりません。
② 沖縄の家をその場で売却することにより、今後の不動産価格の下落を避けることができます。
特に日本は今後人口減少が促進していくため、暮らすための住居も需要が減少することが予想できますよね。そのため、人口が減少すると不動産価値がなくなってしまい、売却時の金額が大幅に減少してしまうからです。
また沖縄の場合は、別荘需要による不動産バブルが注目されてきました。中華圏などアジア諸国を中心とした海外需要も高かったのですが、2020年のコロナ到来により、沖縄の不動産バブルも収束へ進むと言われています。
このような動向を鑑みると、今転勤になった場合、沖縄の家を売却する選択はメリットが高いとも言えます。
沖縄の家を売却するデメリット
沖縄の家を売却するデメリットは、その家が「どのタイミングで売れるか予想が付かない」ことです。
沖縄では家を売却したい人々は多いものの、反対に不動産を購入しようとしている人々は賃貸を探している人よりは圧倒的に数が少ないと言うことは、意識をして売却活動を進めてください。
【 突然の転勤!沖縄の家を売却するデメリット
☆ 賃貸物件を出していると、数日や数か月で入居者が見つかることが多い一方、沖縄の家の売却活動では、なかなか買い手が見つからないために、時には何年も掛かることがあります。
→ 転勤を前提とした沖縄の家の売却の場合、一定の期間が過ぎると本州など違う場所へ行くタイミングが訪れますので、一般的な売却活動とは少し違う点は意識をしてください。
沖縄では本州への転勤が多いですが、本州同士の転勤とは違い陸続きではありません。あらゆるタイミングで気軽に行き来できる環境であれば良いですが、そうも行かない状況もありますよね。
転勤のようにタイムリミットが迫った状態で、沖縄の家を売却したい場合には、仲介不動産会社の買い取り制度を利用すると安心です。買い取り制度には2種類ありますので、現状と希望で選んでください。
【 突然の転勤!沖縄の家売却で役立つ、買い取り制度 】
☆ 買い取り制度には、最初から不動産会社へ買い取りをしてもらう方法と、一定期間は売却活動を続けて、その時期が過ぎたら買い取りを保証してくれる「買い取り保証制度」があります。
→ ただし不動産会社に買い取りをしてもらうと、買い手による不動産価格の70%ほどの価格が一般的です。
「沖縄の家を売却できるかどうか分からない…」側面に意識を向けると迷いやすくもなりますが、沖縄の家の売却によるデメリットはこれだけしかないので、非常にメリットの方が多いです。
沖縄の家を賃貸にするメリット
一方、沖縄の家を賃貸にすると、近い未来に沖縄へ帰ってきた時に、また今の家で暮らすことができる安心感があります。
また、沖縄の家を売却するケースでは、売れないと空き家になってしまう可能性もありますが、空き家になると家も傷みやすくなりますよね。この点、賃貸に出して人が住んでいると、空き家よりも傷みにくい傾向にあります。
【 沖縄の家を売却せず、賃貸にするメリット 】
☆ 沖縄では親戚や知人・友人、その知り合いなど、比較的気心が知れていたり、人となりが分かる相手に貸し出すケースが多いです。
① 毎月賃料が入るので、不労所得による利益が入ります。
② 固定資産税や修繕にかかる積立金、住宅ローンの返済額などを賃料で賄いながら、不動産をキープできる点もメリットです。
※ 合計した金額が家賃を超えているならば、利益まで得ることができます。(①)
③ 経費の項目が多いです。経費の項目があればあるほど、課税所得から金額が引かれます。
このように、転勤時に沖縄の家を貸し出すことで経費が激減される点は大きなメリットです。
沖縄の家を賃貸にするデメリット
沖縄の家を売却せず賃貸にするケースでも売却活動ほどではないものの、契約者が現れない・なかなか決まらない…、と言う事態が起きる可能性は否めません。
【 沖縄の家を売却せず、賃貸にするデメリット 】
① 入居者が決まらない間は当然賃貸の収入はないため、まとまった金額が最初に入る売却と比較して、収入が安定しない側面があります。
② 賃貸契約の場合、契約更新に注意をしてください。また急に沖縄に帰ることになっても、その期間が賃貸契約を結んでいる最中であれば、当然住んでいる人に出てもらう訳にはいきません。
②のように契約途中で沖縄に帰る場合、また別に賃貸物件などの住まいを見つける必要があります。ただし、次回の契約を終えた時期に、また住みなおすことが可能です。
一方、①のように入居者がなかなか決まらない事態に陥った場合には、物件の劣化状況にも注意をしてください。経年劣化と時代の流れに伴い、賃貸の料金が低下していきます。
借りる側は法律で強く守られており、賃貸している方が立場が強いということはないのです。
どちらが一概に良いとはいえない
沖縄の家を売却するか、賃貸にするか…、今までそれぞれのメリット・デメリットをお伝えしてきましたが、実際にはケースバイケースで、不動産において売却や賃貸はどちらがいいかは売り手の現状や希望によって違います。
どちらもメリット・デメリットがあるので、現状に合わせた選択がポイントです。
【 突然の転勤!沖縄の家は売却か、賃貸か 】
☆ 沖縄の家を売却する時は、売却利益を得ることができて、価値の低下を回避することができる点は大きなメリットです。
→ 一方、沖縄の家を賃貸に出すと、不労所得の利益獲得や経費削減など条件は全く違います。
よく分からないことがあれば、専門的な知識を持つ不動産会社に相談し、現状や希望と相性の良い方法を選択すると、より希望通りの売却や賃貸ができて安心です。
ここで後々後悔をしてしまうと、長く引きずることにもなり兼ねません。どちらにしても専門家とじっくり相談して、売却か賃貸を決断していってください。
いかがでしたでしょうか、今回は転勤が決まった時に沖縄の家を売却するか、賃貸として貸し出すか…、判断の基準となるよう、それぞれのメリット・デメリットをお伝えしました。
買い取り制度を利用しながら売却活動を進めることで、高い安いの保証はないものの、一定期間内には必ず売却が実現しまとまったお金が入ります。一方、賃貸を選んだ場合には、買い手がつくまでの期間リスクが存在していたり特徴は様々です。
この点は理解をしながら準備を進め、分からない点や問題を抱えている点は、気軽に不動産会社や専門家にこまめに相談をしてください。
まとめ
転勤時の沖縄の家☆売却VS賃貸
《売却のメリット》
・現在の不動産価値で売買できる
・まとまった利益が入る
・通常の7割が目安だが買取制度もある
《売却のデメリット》
・賃貸よりも買い手が見つかりにくい
《賃貸のメリット》
・不労所得が入る
・賃料で税金やローンを払いキープできる
・売却よりも借り手が見つかりやすい
《賃貸のデメリット》
・退去の可能性より収入が安定しない
・契約期間は入居者に立ち退きは求められない
☆現状や希望に見合った方法をそれぞれ選ぶ