沖縄で民泊(旅行業)を営むオーナー(ホスト)には、運用代行業者に任せている方も多いですよね。
個人で始めることの多い、一般戸建て貸切型の沖縄民泊(旅館業)であれば、民泊やAirbnb運用代行業者に依頼できると専門知識やサポートが心強い…、との声は多いです。
ただ、そのコストは気になるところではないしょうか。
沖縄で個人が民泊(旅館業)を営むのであれば、目の前のコストばかりに気を取られるのではなく、利益とのバランスが大切になります。
そこで今日は、沖縄の民泊(旅館業)に心強い、運用代行業者に掛かるコストについてお伝えします。
沖縄で民泊・旅館業を営む☆
運用代行に掛かるコスト
「運用代行」とは
「運用代行」とは名前の通り、オーナー(ホスト)に代わって集客や接客対応、清掃など、ひと通りの業務を代行してくれる業者を指します。
日本より前から民泊事業が盛んだったアメリカでは、民泊(Airbnb)運用代行業者は数多くあり、サービス内容から契約形態まで、さまざまなタイプが登場しました。
沖縄でも、民泊(旅館業)を始める時の申請や内装から一緒に並走してくれる業者やサービスがある一方、受付カウンターのみを受け持つサービスも見受けられます。
この「運用代行サービス」が違いについては後述しますが、コストとともに「どのようなサービス内容か」も併せて鑑みながら、業者選びを進めることがポイントです。
【 沖縄の民泊(旅館業)運用代行☆契約形態 】
☆ アメリカでは料金固定制を取る運用代行業者もありますが、日本では料率制がほとんどです。沖縄においては、5万円/月の固定料金を提示する業者などもあります。(2020年7月5日現在)
→ 「料率制」とは売上に一定の率を掛けた金額で、運用代行業者によって違いがありますが、15%~30%ほどの幅が目安です。(詳しくは次の項でお伝えします。)
運用代行業者やプランによっても、民泊物件自体の紹介から始める内容や、ゲストとのメール代行(海外の方も多いため)、現地でのトラブル対応まで、サポート範囲や内容は大きく違います。
そのため、「自分達はどこからどこまでのサポートを要しているのか」を明瞭にしていくことが、後々後悔しない運用代行業者選びのポイントです。
運用代行会社の平均的な手数料
前項でお伝えしたように、沖縄の民泊(旅館業)に対する運用代行業者の平均的な手数料は15%~30%ですが、多くの業者で20%を採用しています。
また、沖縄に限らず民泊(旅行業)運用代行業者は、手数料とは別に清掃代金が掛かるケースが少なくありません。この場合、毎日の清掃ではなく、1組の宿泊客に対して1回の清掃代金として計算する業者が多いです。
【 沖縄民泊(旅館業)運用代行☆2種類の利率 】
☆ 沖縄民泊(旅館業)に対する運用代行業者の手数料は、
売上の20%(15%~30%)の手数料 + 清掃代金(1組の宿泊に付き1回)
…が一般的な手数料となります。
ただ、ここで「売上」がどこまでを指すのか…、その判断が運用代行業者によって2通りに分かれるので、注意をしてください。
【 沖縄民泊(旅館業)運用代行☆2通りの「売上」 】
☆ 「Airbnb」では、宿泊費用とは別途、清掃料金やサービス料が設定できるシステムです。
例) 宿泊費10,000円×5泊 + 清掃料金9,400円 = 59,400円(5泊6日)
→ この時、宿泊費のみを「売上」とする運用代行業者(パターンA)と、清掃料金を含めた合計を「売上」とする業者(パターンB)とがあります。
《 パターンA 》 宿泊費 × 率(20%とする) = 手数料
例) 宿泊費10,000円×5泊 × 20%(率) = 10,000円
《 パターンB 》 (宿泊費+清掃代金) × 率(20%とする) = 手数料
例) (宿泊費+清掃料金)59,400円 × 20%(率) = 11,880円
今回は一回の宿泊についてのみ計算しましたが、これが毎回となるので、「何に対しての20%(率)なのか」まで確認をして、比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。
運用代行会社の選び方
一方、率にこだわりすぎるがために、サービス内容まで比較検討をせずに、数字で決めてしまうオーナー(ホスト)も少なくありません。
一般的に売上に対する20%を手数料とする運用代行業者が多いなかで、敢えて30%を取るケースでは、それだけサービス内容が充実していることがほとんどです。
【 沖縄民泊(旅行業)運用代行☆サービス内容の違い 】
★ 例えば、売上20%の手数料を取る運用代行業者A社と、売上30%の手数料を取る運用代行業者B社、それぞれのサービス内容は下記でした。
《 A社(20%)》
・ Airbnb運用代行
・ 問い合わせ対応(複数言語)
・ 宿泊スケジュールの調整
・ 宿泊対応(鍵受け渡し、現地トラブル対応など)
・ 清掃
・ アメニティーの補填
・ レビュー対応
《 B社(30%) 》
※ 上記サービスに加えて…、
・ 開始前のサポート
(写真撮影やインテリアコーディネート、マニュアル作成など)
・ 検索上位に入るseo対策
・ 宿泊料金の提示(最適化)
などなどが期待できます。
このように、売上30%の手数料を大体的に打ち出している運用代行業者であれば、沖縄で民泊(旅館業)を始める前の物件探しや収益シュミレーション、マニュアル作成からAirbnbなどの紹介サイトの登録まで、細かいサポートが期待できる業者が多いです。
売上に対する料率制(%)のメリット
民泊運用代行業者が盛んなアメリカでは、前述したように一律5万円など、料金固定制も多いです。そんななか、日本ではほとんどの業者で、売上に対する率(%)での料率制プランを提示しています。
実際に沖縄で民泊(旅館業)が回り始めると、20%はなかなかの額になるため、運用代行業者との契約を解消したり、そこまではいかずとも、「もったいない」と感じるオーナー(ホスト)も少なくありません。
けれども、初めて沖縄で民泊(旅館業)を始める人々にとっては、この「売上の〇%」制度は、大変心強い手助けとなります。
【 沖縄民泊(旅館業)運用代行☆固定制にはない魅力 】
★ 売上の〇%と言うことは、契約した沖縄の民泊(旅館業)の売上が伸びなければ、運用代行業者も利益につながりません。
→ そのため、親身になってサポートをしてくれるモチベーションに繋がり、初めて沖縄民泊(旅館業)を始めるオーナー(ホスト)にとっては、一緒に並走してくれる、心強い存在になります。
専門家が自分のこととして、売上向上のために試行錯誤してくれるのですから、こんなに心強いことはありません。
運用代行手数料を節約する
それでも、ある程度売り上げを伸ばしている沖縄の民泊(旅館業)では、20%・30%の手数料が大きな負担になるケースは多く見受けます。
このような場合、もう何年も沖縄で民泊(旅館業)運営をしているベテランでは、運用代行業者の一部サービスを上手に利用する方も多いです。
【 沖縄民泊(旅館業)運用代行☆一部だけ利用する 】
★ 沖縄民泊(旅館業)の一例では、複数言語でやりとりができる「メール対応業者」と、宿泊客が帰った後の清掃を「清掃業者」へ依頼するのみにしました。
→ メール対応業務と清掃サービスは、それぞれ料金が固定されているので、毎月の支出が明瞭です。
…ただしこの場合、オーナーは沖縄の民泊(旅館業)運営に関しては、かなり経験があると考えた方が安心です。
初心者の場合には、いざと言う時の現場対応など、まだまだ不安が残りますので、やはり並走しサポートしてくれる運用代行業者は、精神的にも具体的にも、費用の安い高いを抜きにして、とても便りになる存在です。
ただ、沖縄の民泊(旅館業)の事始めから、全てを丸投げして良いか…、と言えば、トラブルや相談も多くありますので、「付き合い方」や「選び方」への配慮も必要なのかもしれません。
この点については、別記事「沖縄で民泊(旅館業)☆運用代行業者との付き合い方」でお伝えしていますので、こちらも鑑みながら、自分なりの「付き合い方」「パートナー」を選んでみてはいかがでしょうか。
いかがでしたでしょうか、今日は沖縄で民泊(旅館業)を始めるとしたらとても便りになる、運用代行業者について、そのコストを中心にお伝えしました。
2018年のホテル・旅館業の統一と、旅館業法の改正により、個人が戸建て物件で宿泊施設を営むための、さまざまな法律が緩和されました。
そのなかで、受付カウンターがなくても旅館業許可を取ることができるようにはなりましたが、その代用となる「チェックインカウンター」への対応も出てきます。
このチェックインカウンターを運用代行してくれる業者も見受けられるので、「自分達の戸建て旅館には何が必要か」を予め把握して、複数の業者と比較検討をしてみることをおすすめします。
まとめ
沖縄民泊(旅館業)運営、運用代行の手数料
・一般的に「売上×率+清掃代金」が手数料
・「(売上+清掃代金)×率」とする業者もある
・率だけではなく、サービス内容まで確認する
・料率制は業者の親身なサポートが期待できる
・固定料金の一部サービスのみ利用するオーナーもいる