沖縄で建てる二世帯住宅☆最初に決める縦割りと横割り

2020/4/22

沖縄で建てる二世帯住宅☆最初に決める縦割りと横割り
沖縄では二世帯住宅が多いですよね。ただひと口に「二世帯住宅」と言っても、完全同居型から、屋根は同じものの、玄関から全てを分けた完全分離型まで、その形はさまざまです。
 
沖縄の二世帯住宅では、親世帯・子世帯を完全に分けた間取りよりは、どこかに共有部分を設けて、日常的に自然な交流ができる「部分共有型」に人気が集まっています。
 
このような沖縄の二世帯住宅では、日中は子どもが自分の家にいたり、祖父母の家にいたりと、自由に行き来できるなど、目的を持った間取りが多いです。
 
そこで今日は、沖縄で人気の二世帯住宅や、最初に決めたい「縦割り」「横割り」のメリットとデメリットまでお伝えします。
 

 

沖縄で建てる二世帯住宅☆
最初に決める縦割りと横割り

 

沖縄で人気が高い「部分共有型」


沖縄の二世帯住宅では、プライベート空間を保ちながらも、自然とお互いの世帯で交流が産まれる「部分共有型」が人気です。
 
「部分共有型」とは、ひとつの家に大家族のように住む『サザエさん一家』のような「完全同居型」と、完全に世帯を分けた『マンションのお隣さん』のような「完全分離型」の中間に当たる間取りです。
 
例えば玄関だけを共有して、暮らしの部分は洗面所からお風呂、トイレまで、全てを分けてあるタイプなどがありますが、「共有部分」はさまざまです。
 
沖縄の二世帯住宅では、この共有部分を「どこから・どこまで」にするか…、境界線選びがポイントです。
 
共有部分とその範囲によって、親世帯・子世帯の距離感が決まります
 

【 沖縄の二世帯住宅☆部分共有型の「共有範囲」 】

① キッチン・お風呂場・水回りを共有部分にする
 
…5つの例のなかでは、最も親世帯・子世帯の距離感が近くなる間取りです。水回りの設備がひとつになるので、より建築費用を抑えることができます。
 
生活に欠かせない水回りですから、ルールが必要になる間取りで、生活時間帯がズレる場合でも、騒音など、お互いに気を遣う場面もあるかもしれません。
 
② 玄関のみを共有部分にする
 
…日々の暮らしは分離されているものの、毎日挨拶を交わしたり、お互いの様子が分かる間取りです。
 
→子ども世帯が共働き家庭のケースでよく選ばれる間取りで、小学生以上の子ども(親世帯にとっては孫)が、放課後~夕方まで祖父母の家で過ごす時に便利です。
 
③ 屋上や庭のみを共有部分にする
 
…プライベートスペースが守られやすい間取りです。日ごろの暮らしは全く別々でも、子どもは庭や屋上を通して、祖父母宅へ気軽に訪れることができます。
 
→また、屋上を共有するケースでは、屋上に家庭菜園などを設けて、趣味を同じくしながらコミュニケーションを楽しむ家族も見受けます。
 
④ リビングを共有部分にする
 
自分達が集まりたい時に集まることができるスペースを、お互いの家の中央に設けている間取りです。
 
→あまり多い間取りではありませんが、食後のリラックスタイムをお互いに共有したり、お正月やクリスマスといったイベントを両世帯で楽しみやすくなります。
 
⑤ 一部分を繋げる
 
…日ごろはそれぞれに玄関から出入りをしているものの、内側にも出入口を設けて、繋いでおく方法です。
 
→特に多いのは親世帯が要介護のケースで、夜中の介護などで活躍します。

 

…この他にもさまざまな共有パターンがありますが、このような親世帯・子世帯の共有部分と共有範囲をまず決めることで、自ずと後述する「縦割り型」「横割り型」が決まるケースが多いです。
 
例えば、庭を共有して子どもが勝手口から自由に行き来できるような、沖縄の二世帯住宅をイメージするのであれば、左右に親世帯・子世帯の家を並べた「縦割り型」がベストになります。
 

 

横割り型の二世帯住宅


「横割り型」とは、親世帯・子世帯を1階と2階など、上下階に分けた二世帯住宅です。沖縄の二世帯住宅では1階部分に親世帯、外階段を設けて、2階部分に子世帯が居住する間取りが一般的です。
 
また最近では3階建てで、2階スペースを親世帯と子世帯で折半し、横割り型にしている沖縄の二世帯住宅も増えました。
 
この場合でも、1階に親世帯の玄関を造り、外階段を設けて2階部分に子世帯の玄関口がある設計が多いです。
 

【 沖縄の二世帯住宅☆横割り型 】
 
《 メリット 》
 
・ 横割り型は、縦割り型のように敷地を二分割しないので、広いリビングスペースなど、より開放的な広い間取りが実現します。
 
《 デメリット 》
 
・ 上下階になるので、上の階(子世帯が多い)は階下への騒音に気を付けなければなりません。
 
・ 特に子世帯の夫の帰宅が遅いなど、生活時間帯に大きなズレがある場合には、深夜のお風呂などの生活音が響くなど、小さなストレスがトラブルに発展するケースもあります。
 
《 対策 》
 
・ 最も気になるのが水回りの音と言われます。そのため、上下階の水回りを同じ位置に持ってきて、音を他の部屋へ響かせない設計にすると、より生活音に悩まされません。
 
・ 子どもの騒音が気になるようでしたら、床下に防音対策を施したり、敷物で緩和する方法もあります。

 

…多くの沖縄の二世帯住宅では、後々の足腰の弱りを考えて、親世帯が1階に…、子世帯が階段の上り下りが必要になる2階に設定する造りがメインです。
 
けれども、子育て真っただ中で階下への騒音が気になったり、親世代がまだ若いケースでは、敢えて子世帯を1階とするケースも増えてきました。
 
70代以降の親でも、日々階段を上り下りして足腰を鍛える目的で、敢えて2階を選ぶパターンも見受けます。
 

 

縦割り型の二世帯住宅


この数年で急激に増えてきている沖縄の二世帯住宅が、縦割り型です。縦割り型は左右に分かれている二世帯住宅で、いわば「マンションのお隣さん」のような距離感が産まれます。
 
けれども前述したように、庭を繋げたり、中庭(テラス)やリビングを繋げる方法を取れば、「お隣さん」よりも近い距離感を保つことも可能です。
 
どこも繋げることなく、全く分離した縦割り型の二世帯住宅でも、2階部分を大きな窓にして、お互いの様子を見ることができる設計も見受けます。
 
縦割り型の場合は、離れようと思えばどんどん距離が離れてしまうからこそ、最初に「どのくらいの距離感で暮らすか」を決めた設計がポイントです。
 

【 沖縄の二世帯住宅☆縦割り型 】
 
《 メリット 》
 
・ 完全分離型(共有部分を持たない二世帯住宅)の場合には、完全なプライベート空間を保つことができる。
 
・ 共有部分を持つ場合、玄関なら挨拶程度、リビングなら夜時間の共有など、自分達が求める距離感を、良い塩梅で設定(設計)することができる。
 
・ 横割り型と比較して、生活音を気にせず暮らすことができる。
 
・ 後々、賃貸や売却を考えた時に、横割り型と比較すると、一世帯単位でも売りやすい設計になっている。(完全分離型の場合)
 
《 デメリット 》
 
・ 狭い敷地の場合、縦割りにすることでひとつひとつの部屋が狭い間取りになりやすい。
 
・ 完全分離型の縦割り住宅にした場合、意識してコミュニケーションを取らなければ、隣の状況が分かりにくい
 

《 対策 》
 
・ 縦割り型の二世帯住宅の場合、共有部分の設け方で距離感が大きく変わります。最初に親世帯・子世帯が正直に意見を出し合って、決めていくことがポイントです。

 

…また、縦割り型の二世帯住宅の場合、1階部分に内側から出入りできる扉を作っておくケースも多く見受けます。
 
これは、当初は鍵を掛けて使用しないものの、「親世帯が要介護状態になった時に、介護がしやすいように」と、後々まで見据えたケースです。
 
 

いかがでしたでしょうか、今日はニーズが急増している沖縄の二世帯住宅「部分共有型」について…、また、二世帯住宅を建てるなら最初に決めておきたい、「横割り型」「縦割り型」、それぞれのメリットデメリットについてお伝えしました。
 
親世帯が今、要介護であるなど、介護のための二世帯住宅のケースでは、上下に行き来するのではなく、左右で階段を上り下りする必要のない、縦割り型が便利です。
 
2階建てや3階建ての縦割り二世帯住宅であれば、左右対称になるように、同じ階に水回りや寝室などを設けておき、それぞれの階に内側から通じる通路を配置することで、介護する側も行き来しやすくなります。
 
ベッド移動や車いす移動でも、どちらの世帯でも行き来しやすくなりますので、敷地の広さやお互いに家族の少ない世帯であれば、平屋の縦割り住宅も沖縄の二世帯住宅プランでは、おすすめです。
 
 

まとめ

二世帯住宅「部分共有型」と横割り縦割り

・玄関など一部分を共有する二世帯住宅が「部分共有型」
・どの部分をどこまで共有するかで距離感が決まる
・「横割り」は1階・2階などで分ける種類
・横割りでは階下への騒音がデメリット
・横割りは広い開放的な間取りが実現する
・縦割りは左右で分ける種類
・完全分離型の縦割りは、全くのお隣さんにもなりやすい
・玄関など共有部分を持つことで適度な距離を保つ
・介護の場合、縦割り型で左右に動く方が動きがスムーズ

 

トップへ戻る